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反逆する武士
uematu tubasaです。
初回投稿日時:2019年11月15日(令和元年11月15日)
内部留保の意味がわからないCFO
日本企業にとって不都合な真実がある。
https://toyokeizai.net/articles/-/313793?page=2
それは企業の巨額な内部留保。
上場企業の内部留保は400兆円を超えるレベルになっており、換金性が高い有価証券を含めると、現金だけで200兆円近くある。
この十数年で倍になったと言われている。
内部留保は本来は株主に帰属する利益。それを株主に返さずに、企業が留保している状態だ。
本日の記事は後日書き直したいと思います。
それを前提に簡潔に書きます。
上記は、エーザイのCFO(最高財務責任者)の柳良平氏(以下敬称略)が日本企業のこれからについて語っている記事になります。
まず、申し上げたいのは事実関係からして根底から間違っているということです。
こんな人間がCFO(最高財務責任者)であるとは、エーザイは崩壊する可能性が高いと言えましょう。
まず、上場企業の内部留保は400兆円を超えるレベルになっており・・・
と主張されていますが、本当は違います。
全産業(金融保険業を除く)で400兆円越え
金融保険業を除く、全産業において、内部留保(利益剰余金)が400兆円を超えているのです。
上場企業に限定して、400兆円以上の内部留保(利益剰余金)が存在するわけではありません。
柳良平がどのような内部留保の定義を念頭においているのか知りませんが、ご自身で法人企業統計を調べたことはないようです。
有価証券と現金は別よ?
さらに付言するならば、換金性が高い有価証券を含めると、現金だけで200兆円近くあると主張しているのも根底から間違いです。
有価証券と現金は違います。
有価証券に現金を含めちゃいけませんよ(-_-;)
現金・預金で200兆円以上あるというのが正確なところです。
私は公表されている統計情報から、上記のグラフを作成したのですが、現金・預金が倍になったという話は聞いたことがありません。
この十数年で倍になったと言われているなどと不確かなことは主張せず、しっかりと統計情報を提示していただければと存じます。
内部留保は誰のものか
柳良平は、内部留保は本来株主の物であると主張していますが、内部留保を「利益剰余金」と定義するのであれば、全くのでたらめと言えます。
また、法人が保有している「現金・預金」を内部留保とするならば、株主の物であり、企業の物であり、従業員の物でもあります。
したがって、株主だけの物という意味合いは薄れます。