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反逆する武士
uematu tubasaです。
初回投稿日時:2023年2月5日(令和2月5日)
酪農家が廃業していく
酪農家の廃業ラッシュが止まらない。
引用元:酪農家に廃業ラッシュ 子牛値崩れ「1頭1000円」
ロシアのウクライナ侵攻に端を発した飼料価格の高騰で採算が悪化し、酪農家戸数の減少率は約14年ぶりの水準に達した。
価格転嫁が思うように進まない生乳の特殊性に加え、最後の砦(とりで)として収入を支えてきた子牛の価格急落が重くのしかかる。
昨年から酪農家の廃業が増えているというニュースがございました。
私個人としては、食糧安全保障の観点から、補助金を支給して酪農家を支えるべきとの立場です。
しかしながら、酪農だけでなく食糧安全保障の話は、拙ブログにおいて避けてしました。
なぜならば、中立的だけども国益を踏まえた話になると話があまりにも大きくなってしまうからです。
今回、食糧安全保障分野における酪農分野の話として拙ブログをお読みいただければ幸いに存じます。
どうやらロシアのウクライナ侵攻によって飼料価格が高騰し、子牛の価格急落があり、それが廃業増加の原因のようです。
生産費用が高騰し、収入源が減少したとなれば、ダブルパンチと言えましょう。
酪農家が廃業していくのも納得と言えます。
生乳価格の改定が意外に硬直的らしい
生産者団体が乳業会社に販売する生乳価格は原則、年1回の交渉で決まる。
引用元:酪農家に廃業ラッシュ 子牛値崩れ「1頭1000円」
個別の酪農家の価格転嫁は難しく、新潟県では、直近1年間で1割弱の酪農家が廃業したという。
酪農家の収入に深く関係する生乳価格は生産者団体と乳業会社との交渉で年1回で変わるようです。
年度途中で、生産費用があまりにも高いから値上げしてくれというのが難しいのは市場原理からすると異常です。
新潟県では1割弱の酪農家が廃業したとのこと。
まず、こういった慣行を止め、柔軟な価格改定を可能にするところもやるべきなのではないかと。
少なくとも、年4回の価格改定をするべきでしょう。
資本主義における重要な「価格メカニズム」を取り戻すべきです。
収入源が断たれてしまう酪農家
苦境に追い打ちをかけているのが子牛の価格急落だ。
引用元:酪農家に廃業ラッシュ 子牛値崩れ「1頭1000円」
乳をしぼるには継続的に出産させる必要があり、生まれた子牛は1頭10万円程度で引き取られる貴重な収入源だった。
ホクレン農業協同組合連合会(札幌市)によると、北海道のホルスタインの子牛(オス)1頭あたりの価格は23年1月時点で平均約1万9248円。
前年同月の4分の1の水準だが、現場の実感はさらに深刻だ。
酪農家の収入源は生乳販売だけでなく、子牛の販売も収入源らしいのです。
1頭10万円で取引されるようなのですが、前年同月比4分の1以下の水準まで下がったようです。
場合によっては、1頭1000円という値段が付けられてしまい、需要の低下が顕著です。
素人考えで恐縮ですが、酪農家が規模拡大せず、むしろ廃業しているので、子牛の需要が激減しているのではないでしょうか。
日本政府が最後の買い手になるべきではないか
結局のところ、日本政府が最後の買い手になるべきだと思います。
変動相場制を採用し、自国通貨発行権を保有する日本政府に、財政的予算制約はありません。
したがって、酪農家が飼料を購入する場合に事前審査なしで補助金を与え、不正受給なら後で返還請求するという方式を採用するべきです。
また、子牛を日本政府が買い取り、子牛の世話を廃業した酪農家に任せれば、雇用創出になります。
臨時のみなし公務員という形でやれば、就業保証プログラムの職業限定バージョンとして機能するのではないかと。
廃業した酪農家は全て日本政府が雇いますが、子牛の世話だけはやれと。
生乳買い上げと配布の仕組みを作れ
消費喚起に酪農家も手をこまねいているわけではない。
引用元:明治・雪印、生乳消費搾り出せ 大量廃棄防止へ知恵
浅野さんは大量廃棄が叫ばれた21年末、クラウドファンディング「ミルクギフトプロジェクト」を個人で立ち上げた。
既に牛乳を1本飲んでいる人が無理して2本飲む必要はない。
1本分のお金を集めて、誰かにあげればいい。
こうして集まった資金で子ども食堂やフードバンクに牛乳を寄付した。
民間においては牛乳の消費喚起を実施しているようです。
クラウドファンディングでお金を集めて、子ども食堂やフードバンクに牛乳を寄附したらしいです。
子ども食堂やフードバンクはお米や缶詰などのイメージが強いですが、牛乳を配布できるというのは素晴らしいです。
この場合も日本政府が最後の買い手になって、牛乳を買い入れ、地方自治体の職員に無料配布すれば問題解決だと思います。
もちろん、NPO法人と組んで貧困家庭への配布を最優先にするべきなのは当然ですね。
チーズが増量されるという嬉しさ
乳製品は3月と9月が新商品の時期で、小売りもそれに合わせて棚替えをする。
引用元:明治・雪印、生乳消費搾り出せ 大量廃棄防止へ知恵
11月に緊急発売したのは「雪印北海道100 ゴーダ」の2品だ。
これらも異例の10カ月ほどで商品化した。
営業担当は国内生乳生産を守る趣旨を説明し、当初見込みの倍以上の受注が期待できるという。
3品合計で2000~3000トンの生乳消費を狙う。
上記引用元で紹介している商品だけでなく、チーズが値段一緒で増量されるという実質値下げをやったのだそうです。
私個人としては赤ワインと併せて食べることができるチーズは好きなのでとてもいい情報を得ました。
チーズは保存もできますので、こちらも日本政府が最後の買い手になるべきでしょう。
以上です。