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反逆する武士
uematu tubasaです。
初回投稿日時:2019年9月24日(令和元年9月24日)
ドイツのVW首脳陣が排ガス不正問題で起訴
ドイツの検察当局は24日、独フォルクスワーゲン(VW)のヘルベルト・ディース社長ら3人の現旧VW首脳を起訴すると発表した。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO50160540U9A920C1I00000/
2015年に発覚したディーゼル車の排ガス不正問題で意図的に公表を遅らせ、株価形成をゆがめた罪という。
不正の発覚から4年を経て、現職トップの起訴という異例の事態に発展し、経営への影響は避けられない。
ドイツ検察当局はドイツの有名自動車メーカーであるフォルクスワーゲンの首脳陣を起訴しました。
数年前から金融に詳しい人間だったらご存知の排ガス不正問題で、経営にも多大な影響が出ますし、株価にも影響するのではないかと推察します。
なぜ金融に詳しい人間だったらご存知の、、、と申し上げたかと言うと、ドイツのフォルクスワーゲンに多額の融資(正確にはどれくらいかは不明)しているのが、かの有名なドイツ銀行だからです。
簡潔に言えば、ドイツのフォルクスワーゲンの経営が傾き、万が一にでも不良債権化したら、ドイツ銀行そのものの信用力が低下し(今でも超絶に低下しているわけですが・・・)金融危機が発生するかもしれません。
ディース氏は入社以来VWの改革を進めてきた。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO50160540U9A920C1I00000/
多額の罰金などにもかかわらず、VWの業績は排ガス不正前の水準を回復している。
ただ、自動車市場の成長が停滞し、電気自動車(EV)など次世代技術の投資がかさむなか、経営トップの起訴という新たな難題を抱え、改革のスピードが鈍る恐れもある。
フォルクスワーゲンは、昨今の電気自動車(EV)の技術投資を頑張り、排ガス不正問題で低迷していた中をもがいていましたが、もがくのも難しい情勢になりました。
技術投資をするためのお金が重荷になり、経営がガタガタになれば、本当に厳しいことになりそうです。
頼りのコメルツ銀行もズタボロ
ドイツ大手のコメルツ銀行は20日、全従業員の約1割に相当する4300人規模の人員削減を進めると明らかにした。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO50077940Q9A920C1000000/
店舗の数も現在の約千から約800に減らす。
ドイツメディアなどが一斉に伝えた。コメルツ銀行は2019年4月にドイツ銀行との経営統合が破談となり、単独での生き残りに向けた経営戦略の見直しを進めていた。
かつてドイツ銀行が頼りにしていたコメルツ銀行も全従業員の1割を削減するということになりました。
ドイツ銀行はコメルツ銀行と合併して、できるだけ延命を図ろうとしたのですが、合併交渉において労働組合の反対もあり、頓挫しました。
フォルクスワーゲンとしても、ドイツ銀行からの追加融資が無理ならばコメルツ銀行から借りようという選択肢もあったのですが、それも無理でしょう。
コメルツ銀行としても、フォルクスワーゲンの経営に対して明るい兆しと利益が無い限り融資はできないでしょう。
BNPパリパに業務を移譲するドイツ銀行
経営再建中のドイツ銀行は23日、ヘッジファンド向け取引業務を仏金融大手、BNPパリバに譲渡することで合意したと発表した。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO50118690U9A920C1000000/
ドイツ銀はリスクの大きい投資銀行部門の縮小を急いでおり、BNPパリバと交渉を進めていることを明らかにしていた。
ドイツ銀は顧客がBNPパリバに移るまでサービスの運用を続け、事業基盤の劣化を防ぐ。
ドイツ銀行はヘッジファンド向けの取引サービスをライバル銀行であるBNPパリパに譲渡することで正式合意した模様です。
ヘッジファンド向けってことは大きな金額が瞬間的に動くサービスですから、企業体力があれば、継続してサービスを提供し、利益を稼ぐべきでした。
それをライバルに譲渡するしかなくなったというのは本当に企業体力が無くなっていると見ていいでしょう。
投資銀行部門のトップを外部招聘?
ドイツ銀行のクリスティアン・ゼービング最高経営責任者(CEO)は、投資銀行部門の新たな責任者を外部から招くかどうかを検討している。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-09-17/PXZEP1SYF01Z01
事情に詳しい関係者が明らかにした。
ドイツ銀は抜本的な組織再編を打ち出す中で、同部門を率いていたガース・リッチー氏が7月に退社した。
ドイツ銀行は投資銀行ですから、投資銀行部門は花形です。
にもかかわらず、その部門のトップを外部の人材に頼るということのようです。
ドイツ銀行は生き残るためには手段を選ばないようです。
ドイツ銀行に新たな疑惑
欧州中央銀行(ECB)は、ドイツ銀行が自行の劣後債を未承認で購入したことについて正式な調査を開始することを検討している。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-09-18/PY0WO26TTDS901
事情に詳しい関係者によると、ドイツ銀行は2017年に承認を得るまでの数年間、自社のその他ティア1債(AT1債)を買い取っていた。
AT1債は銀行が経営難に陥った際に損失を吸収するためのものであるため、買い戻しには規制当局の承認が必要になる。
簡単に言うと、ドイツ銀行は規制当局の承認を得ずに、購入してはいけない債券を購入したかもしれないという疑惑があるようです。
以上です。