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反逆する武士

現代貨幣理論

現代貨幣理論を極めるため、日銀の為替介入を本格的に勉強してみた!

投稿日:

現代貨幣理論

大変お世話になっております。
反逆する武士

uematu tubasaです。
初回投稿日時:2019年9月17日(令和元年9月17日)

【余談】
本日は、時間がございましたので、一日中現代貨幣理論の勉強に費やすことができました。

めちゃくちゃストレス解消ですわwww。
飯が美味いのなんのってwww。

現代貨幣理論における為替の重要性

今更ながらのお話になりますが、先日「MMT現代貨幣理論入門」が出版されました。

その中では、為替相場についてかなりの字数と熱量を費やして言及されていました。

それに伴い、私が出版した『現代貨幣理論の基礎』にも為替相場に関する章を作り、為替について現代貨幣理論的にどう考えるべきなのかというのを提示できればと思います。

本日はそんな為替介入に関する深いお話をさせていただければと存じます。
お忙しい中大変恐縮ですが、最後までお付き合いいただければ幸いに存じます。

そもそも為替介入とは何か

為替介入(外国為替市場介入)は、通貨当局が為替相場に影響を与えるために、外国為替市場で通貨間の売買を行うことで、正式名称は「外国為替平衡操作」といいます。
為替介入の目的は、為替相場の急激な変動を抑え、その安定化を図ることです。
わが国では、為替介入は財務大臣の権限において実施することとされています。
日本銀行は、特別会計に関する法律および日本銀行法に基づき、財務大臣の代理人として、その指示に基づいて為替介入の実務を遂行しています。

引用元:為替介入(外国為替市場介入)とは何ですか? 誰が為替介入の実施を決定し、誰が為替介入を行うのですか?

上記は日本銀行のHPより引用させていただきました。
変動相場制を採用している我が国日本では、為替の急激な変動が度々発生します。

ヘッジファンドのFXトレード、円キャリーの巻き戻し、有事の円買いという要因で昨今は急激に円高になることが多いようです。
※なぜ円高になるのかという件に関しては後日説明します。

それを是正するために外国為替市場に介入し、通貨売買を行うことを為替介入と言います。

さらに付言すれば、為替介入とは正式名称「外国為替平衡操作」と言い、単独介入と協調介入がございます。

プラザ合意の後のドル安誘導は協調介入であり、それ以外の為替介入は単独介入がほとんどです。

日本政府(日銀)単独で、為替介入を行うのが単独介入であり、複数の国家で協調してある通貨の価値を上げたり下げたりする介入をするのが協調介入と理解して問題ないと思います。

為替介入には、自国通貨安介入と自国通貨高介入があります。
日銀がプラザ合意時において行ったのが自国通貨高介入であり、その後急激な円高が進行した際は自国通貨安介入を実施しました。

為替介入(円高是正)のお金の動き

uematu tubasa作成 著作権フリー

簡潔に説明したいと思います。

①財務省が国庫短期証券(旧:政府短期証券)を発行し、民間金融機関から自国通貨を調達する。

円高是正をするということは、具体的には自国通貨を外国為替市場にて売却して、外国通貨を購入しなければなりません。

そのために必要な自国通貨を調達する必要がございます。
したがって、国庫短期証券という債券を発行し、民間金融機関もしくは日銀に引き受けてもらい、自国通貨を調達します。

上記の図では簡単に示していますが、民間金融機関に国庫短期証券を引き受けてもらうのであれば、民間金融機関の日銀当座預金が減って、政府当座預金が同額増えます。

国庫短期証券を日銀に引き受けてもらうのであれば、単純に政府当座預金が増えることになります。
補足事項ですが、簡潔に説明させていただきました。

②財務大臣の権限で、日本銀行側に具体的な指示が出される

為替介入をする権限があるのは、財務大臣なのでございますが、財務大臣が独断先行するというのは常識的に考えにくいので、事実上は内閣による判断ということになります。

どれくらいの規模の為替介入をするのか、どの通貨を購入するのか、為替レートはどの水準になることを目標とするのかという具体的なところを指示するのではないかと推察します。

③外国為替市場において、自国通貨(日本円)売り、外国通貨(この場合USドル)買いの介入を行う

現物の貨幣を取引するわけではなくて、口座上のお金の移動ということになりますが、自国通貨(日本円)を売り、外国通貨(USドル)を買います。

そのため、対USドルレートが下落するという為替介入になります。
1USドル=80円から1USドル=100円になったりします。
※一円円安にするためには、1兆円規模の円高是正為替介入が必要らしいです。

④外国為替市場にて調達した外国通貨(USドル)を活用して、米国債を購入する

日銀は外国通貨(USドル)を外国為替市場から購入して、そのまま保有するわけではありません。

その外国通貨(USドル)を利用して資産運用しなければなりません。
したがって、安全資産である米国債を購入します。

具体的には、アメリカ政府から直接購入するわけではなく、証券会社から既発債を購入することになります。

国債には新発と既発がございまして、新規発行と既に発行済みのものがあるとご理解いただければ幸いに存じます。

⑤外貨準備高が積みあがる

そうして購入された米国債は日本政府の外貨準備高として積みあがることになります。

上記は日本の外貨準備高の推移になります。
2019年8月時点で1兆3315億USドル以上も積み上がっています。

仮に1USドル=100円で換算すると、133兆円を超えます。
※現在の為替レートだと、1USドル=105円前後なので、円換算だともっと積み上がっている計算になります。

本日は以上です。

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