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日本経済 現代貨幣理論

経常収支赤字と日米長期金利差と有事のドル買いで円安はより進行か?

更新日:

日本銀行の為替介入プロセス 円安是正オペレーション
uematu tubasa作成

大変お世話になっております。
反逆する武士

uematu tubasaです。
初回投稿日時:2022年3月28日(令和4年3月28日)

マクロ指標で最近の円安を説明してみよう

ロシアによるウクライナ侵攻開始から1カ月。
円安が止まらない。
およそ6年ぶりに対ドルで1ドル=120円の節目を突き抜けた。
背景にあるのは、日本の貿易赤字と日米の金利差拡大。

引用元:円安加速、「有事の円買い」神話が崩れたワケ

個人投資家界隈やFX業界で話題になっているドル高円安傾向が加速している件です。

ロシアのウクライナ侵攻開始からどんどんドル高円安が進行し、1ドル=120円を突破しました。

上記引用元記事では、ドル高円安傾向の背景にあるのは、日本の貿易赤字と日米金利差拡大ということだと紹介されております。

私はその表現はかなり不正確だと思っています。
正確には、我が国日本の経常収支赤字と日米の長期金利差の拡大だと分析しております。

まずは、我が国日本の経常収支赤字について説明しましょう。

2022年から経常収支は赤字です

経常収支とは「貿易収支+サービス収支+第一次所得収支(所得収支)+第二次所得収支(経常移転収支)」の合計です。

要するに、日本と海外の国家間のお金の動向です。

経常収支黒字であれば、日本が海外からお金を受け取る額の方が大きい状況です。
経常収支赤字であれば、日本が海外へお金を渡している額の方が大きい状況です。

※参考記事:経常収支の基礎知識 日本は貿易立国ではなく、所得立国である

上記を前提にして、お話を進めさせていただきますと、我が国日本は2022年の1月と2月は経常収支赤字でした。

したがって、日本円売りの外国通貨(主にアメリカドル)買いが発生しておりました。

※詳細に関しては財務省の国際収支の推移を参照のこと。

主に原油高が原因かと存じますが、2022年1月よりも2月の方が経常収支の赤字幅が拡大しているので、継続的なドル高円安圧力は徐々に強まっていたと思われます。

これが最近の円安の要因の1つだと思います。
3月以降の経常収支赤字の拡大によってはさらなるドル高円安になるかもしれません。

日米長期金利差の拡大

長期金利とは、10年物国債の利回りのことです。

直近の1年においては、日本の長期金利は0%から0.25%の間を推移しており、アメリカの長期金利は1.2%から2.5%の間を推移しております。

アメリカの長期金利は、2022年年初来においては、1.5%程度から2.5%まで1%も上昇しております。
一方で日本の長期金利は、あまり大きくは変化しておりません。

その結果、日米長期金利差は拡大しております。

したがって、日本円を売ってアメリカドルを購入し、アメリカの10年物国債を購入すれば、リスク最小でお得なのです。

直近の急激なドル高円安傾向とも日米長期金利差は符号しますので、私個人は日米長期金利差もドル高円安傾向の一因だと思います。

有事のドル買い

戦争などの有事においては、リスクオフのためにアメリカドルに買いが集中して「有事のドル買い」が発生しており、これもあってドル高円安がより進行したものと推察されます。

変動相場制における為替レートの動向は短期的には読めないですが、マクロ指標を見れば長期的な傾向を掴むことができるのではと考えております。

円安是正のための為替介入も選択肢に

我が国日本は外貨準備高を主にアメリカドル建てのアメリカ国債で運用しております。

外貨準備高はアメリカ国債の保有金額があまりにも大きいので、アメリカ依存の象徴のような扱いを受けてきました。

2022年2月末現在において、約1兆3845億ドル、1ドル120円換算の単純計算ではございますが、約166兆円以上の外貨準備高が存在することになります。

※参考:外貨準備等の状況(令和4年2月末現在)

アメリカ依存からの脱却と、円安是正の良きタイミングであると捉えて、円安是正のための為替介入も視野に入れるべきだと考えます。

円安による輸入品の価格上昇を抑え、コストプッシュ・インフレを抑制する方向に舵を切るタイミングなのではないでしょうか。

円安是正オペレーション

日本銀行の為替介入プロセス 円安是正オペレーション
uematu tubasa作成

上記の図を参考にすると、以下のような流れになるのではないかと。
※この図ではUSドルと表記になっておりますが、アメリカ合衆国の法定通貨のことです。

①日本円の暴落を受け、財務省が日本銀行へ具体的な指示を出す

日本政府(財務省)は当然のことながら、日本円の為替レートを注視しておりますから、日本円の暴落を受けたら、円安是正(通貨防衛)のための為替介入を日本銀行に対して行うよう指示します。

②外貨準備高の積み上がった米国債を取り崩す

今までの為替介入で、USドル建ての米国債が大量に積み上がっておりますので、それを取り崩すことになります。

USドル売り、円買いというオペレーションをしなければならないので、まずは外貨を手に入れる必要がございます。

③外国債券市場において、米国債を売り、USドルを手に入れる

おそらくは証券会社が取引相手になると思いますが、償還期間が残っている米国債を売り、USドルを手に入れることになります。

④外国為替市場において、USドル売りの日本円買いを実施

円高是正の為替介入と全く逆のことを行うようになります。
USドル売りの日本円買いになります。

そして、補足説明ですが、外国為替市場で手に入れた日本円は政府当座預金として積み上げります。
政府当座預金とは、日本政府が日銀に預けているお金のことです。

その後、政府当座預金をどのようにするのかは、現時点では不明です。

民間金融機関に売却した国庫短期証券を買い戻す可能性もございますし、一般会計や特別会計に算入する可能性もございます。
※ここは私も理解できていないところです。

以上です。

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