大変お世話になっております。
反逆する武士
uematu tubasaです。
初回投稿日時:2022年1月7日(令和4年1月7日)
ミサイル攻撃を超電磁砲で撃ち落とせるのか
火薬の燃焼を利用するミサイルより高速なうえ、理論上はもっと低いコストで連射もできる。
引用元:対中抑止へ次世代迎撃技術 防衛省がレールガン開発計画
一般的なミサイルの初速は秒速1700メートル程度だが研究段階で同2300メートル近くを達成した。
とある科学の超電磁砲というアニメに出てくる御坂美琴のような兵器が実現するかもしれないという衝撃のニュースがございましたので、ご紹介したいと思います。
超電磁砲(レールガン)と呼ぶ技術を2020年代後半に実用化するため、岸田内閣は22年度予算案に65億円を計上することになりました。
リニアモーターカーのように電磁力を使って弾を発射することで、上記引用元で説明されているように、低コストで通常のミサイルよりも高速で射出できて、連射もできるようです。
音速の5倍超で軌道を変える極超音速兵器を中国やロシアといった仮想敵国が開発しています。
従来のミサイル防衛システムでは迎撃するのが困難と言えます。
超電磁砲(レールガン)にて、極超音速ミサイルを迎撃しようとしているのです。
超電磁砲 (レールガン) は各国が研究するが配備例は無く、実用化には耐久性や大電力の制御が課題と言われています。
防衛省は素材産業が強い日本が優位に立つ可能性もあるとみているようです。
私は超電磁砲(レールガン)の開発に反対はしませんが、従来のミサイル防衛と同じ末路に入り込むことになると思います。
要するに、全く役に立たない無用のガラクタになるでしょう。
なぜ従来のミサイル防衛が役に立たないかと申しますと、そもそも発射プラットフォームを先制攻撃によって潰されるかもしれないからです。
仮に、イージス艦から迎撃ミサイルを撃とうとした際に、巡航ミサイルや弾道ミサイルで、イージス艦本体を狙われたらどうするのでしょうか。
大量のミサイル攻撃を1隻のイージス艦に集中されたら、イージス艦は撃沈されることが確実ですし、そこが我が国日本の防空網の穴となり、我が国日本の領土に弾道ミサイルが着弾するでしょう。
また、仮想敵国の弾道ミサイルや巡航ミサイルがどの方向にどれくらいの速度で移動しているのかをリアルタイムで把握して初めて迎撃行動を採れるのですが、レーダー装置を破壊されたり、EMP(電磁パルス)で電子機器が機能不全に陥ってしまったらどうするのでしょうか。
まさに、目隠ししながらピンポン球を木の棒で割るようなことになります。
あまりにもミサイル防衛の不確実性が高まり、我が国日本の防衛の難易度が跳ね上がることは確実です。
超電磁砲(レールガン)も電力供給網を寸断するような攻撃を受けたり、超電磁砲に対するテロ攻撃で破壊され、ミサイル防衛がそもそもできないということは十分に考えられます。
極超音速ミサイルに対抗するというよりもむしろ、極超音速ミサイルを我が国日本も開発して、一刻も早く我が国日本の刃を相手の喉元に据え置くべきです。
それでこそ抑止力であり、我が国日本が具備するべき軍事力と言えます。
検討が抑止力になるとは片腹痛い
共同文書には日米は「戦略を完全に整合させ、共に目標を優先づける」とうたった。
引用元:日米、防衛の最新技術開発で協定 極超音速兵器へ対処
「敵基地攻撃能力」の保有を念頭に「日本はミサイルの脅威に対抗するための能力を含め、国家の防衛に必要なあらゆる選択肢を検討する決意」と記述した。
日米両政府は2022年1月7日、外務・防衛担当閣僚協議(2プラス2)をオンラインで開き共同文書をまとめました。
「極超音速ミサイル」へ対抗するために、最新技術に関する研究開発協定を結ぶこととなり、我が国日本の軍事技術の発展に寄与するのか、我が国日本の技術力がアメリカに奪われるのかの瀬戸際と言えます。
我が国日本は中国に軍事的な意味で対抗しなければなりませんので、同盟国であるアメリカを巻き込むことは必要不可欠でございますが、敵基地攻撃能力の保有を検討するだけで、実施しないという可能性が残されています。
軍事的オプションを検討するだけで、抑止力になるとは思えませんし、いつの時代の安全保障政策なのかと罵倒したくなります。
少なくとも1980年代初頭には敵基地攻撃能力を保有して、継続的な技術開発を行い、毅然として軍事力を鍛え続けるべきでした。
今から超巨額の補正予算を策定して、敵基地攻撃が可能なミサイルを量産する体制を構築し、サイバー空間を防衛するためのIT戦士を育成しながら、機雷敷設戦の研究を開始してほしいです。
陸を制し、海を制し、空を制し、宇宙を制し、サイバー空間を制する国家こそが世界を制することになります。
我が国日本が世界の恒久平和を成し遂げるためには、圧倒的な軍事力が必要なのです。
オーストラリアとの準「同盟」も強化される
日本とオーストラリアは6日、自衛隊と豪軍が共同訓練をしやすくする「円滑化協定」に署名した。
引用元:日豪「準同盟」の防衛協力強化 共同訓練推進へ協定署名
日本が他国と交わす防衛協力に関する主要協定は豪州との間で結び終えた。
中国への抑止強化に向けて「準同盟」の関係を強化する。
日本とオーストラリアは自衛隊とオーストラリア軍の共同訓練をしやすくするための「円滑化協定」に署名しました。
外務省のHPには以下のように紹介されております。
1、日豪円滑化協定は、日豪の一方の国の部隊が他方の国を訪問して協力活動を行う際の手続及び同部隊の地位等を定める協定です。
2、この協定は、両国部隊間の協力活動の実施を円滑にし、両国間の安全保障・防衛協力を更に促進するとともに、日豪両国によるインド太平洋地域の平和と安定への一層の貢献を可能にするものです。
※参考:外務省HP「日豪円滑化協定の署名」
武器弾薬の融通といったレベルではなく、相互訪問して共同訓練などを行う際の手続きを円滑化する協定と認識した方がよさそうです。
アメリカ以外との同盟関係の深化は、対米自立と同盟関係の多角化という観点からはとても望ましいことです。
今後はアメリカ以外との国家との防衛協力をどんどん行い、自衛隊の能力の強化をお願いしたいと思います。
※参考記事:対中包囲網形成の進捗報告。台湾と豪州は着々と軍事力を高める模様
以上です。