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ロシアの軍事力と武器輸出の影響を分析。トルコにミサイルを納入済み

投稿日:

ロシア

大変お世話になっております。
反逆する武士

uematu tubasaです。
初回投稿日時:2020年10月25日(令和2年10月25日)

ロシアが超音速ミサイルを発射

ロシア国防省は、音速の8倍以上の速さで飛行する極超音速ミサイルの発射実験に成功したと発表しました。
※参考記事:ロシア 極超音速ミサイルの発射実験に成功と発表

海上発射型(艦船から発射するタイプ)の極超音速ミサイル「ツィルコン」を、ロシア北西部の洋上から450キロ離れたバレンツ海の標的に向けて発射して、標的に命中したそうです。

「極超音速兵器」は既存のミサイル防衛システムでは迎撃が困難とされていることから、我が国日本やアメリカが整備しているミサイル防衛網が無力化される可能性が高まりました。

ロシアの軍事力を甘くみてはなりません。
かつてソ連というユーラシア大陸の北部を支配していた帝国の後継国家なのですから、国家の威信は軍事にありということを熟知しています。

こういった軍事力を背景として大国外交を仕掛け、アメリカを揺さぶり、その属国である我が国日本など国家ですらないという扱いをしています。

我が国日本はロシアの軍事力をしっかりと分析して、せめてモスクワを核攻撃できるような体制を整えて、対等の国として話し合えるような関係にならなければなりません。

おそらく21世紀は中国という巨大な地域覇権国家をどのように牽制するのかということが問題になるでしょうから、中国と陸続きで、関係が深いロシアを反中国陣営に組み入れるか否かが中国封じ込みの鍵となるでしょう。

ロシアがトルコにミサイルを販売したってよ

ロシア企業ロステックのセルゲイ・チェメゾフ代表によると、25億ドル(約2629億円)相当の地対空ミサイルシステムS-400 「トリウームフ」をトルコに納入したとのこと。

北大西洋条約機構(NATO)加盟国であるトルコに、ロシア製の地対空ミサイル(防空ミサイル)が納入されたようです。
※参考記事:ロシア トルコに地対空ミサイルシステムS-400を新たに供給

これは地政学的に考えたら、凄いことなのです。
北大西洋条約機構(NATO)とはアメリカの欧州勢力圏を表すような国家連合であり、その加盟国にロシア製の兵器を売り込んだことになるからです。

アメリカは当然激怒しており、トルコへの制裁を検討しているほどであり、ロシア製の地対空ミサイルではなく、パトリオットミサイルシステムを導入せよとトルコ大統領のエルドアンに圧力を掛けていますが、拒否された模様です。

アメリカはF35という最新の戦闘機をトルコに輸出する予定だったのですが、ロシア製の地対空ミサイルのシステムにF35のデータをインプットされる可能性があるとしてトルコのロシア製の地対空ミサイル購入に反対してきました。

仮に、トルコがF35を購入した上で、ロシア製の地対空ミサイルを購入するならば、自国が購入した地対空ミサイルでF35が撃墜されないように、システムに敵ではないと認識させる必要があります。

そして、敵ではないと認識させるようなデータが万が一ロシアに流れでもしたら、アメリカの最新戦闘機の情報がロシアに流れてしまうということになってしまいます。

国家機密の宝庫と言われるようなF35ですから、神経質になるのは当然と言えましょう。

アメリカの味方をするのは嫌なのですが、アメリカがトルコに圧力を掛けるのは当然と言えます。

トルコは16日、黒海沿岸の北部シノップでロシアから導入した地対空ミサイル「S400」を初めて試射との報道がございました。
※参考記事:ロシア製ミサイル、トルコが試射か 通信社報道、米が制裁も

ロシアが東南アジアに武器輸出攻勢へ

ロシアが東南アジア各国への武器輸出攻勢を図っています。
新型コロナウイルス対策で防衛費の圧縮が迫られるなか、東南アジア各国に対して欧米製よりも安価なロシア製兵器を販売しようと懸命にアピールしています。

インドネシアに対しては戦闘機「スホイ35」を積極的に売り込み、ラオスには戦車を納入し、ベトナムとは潜水艦の納入実績があります。
※参考記事:ロシア、東南アに武器輸出を拡大  対ロ制裁の活路に

ロシアに詳しい防衛省防衛研究所の兵頭慎治政策研究部長はロシア製兵器の取引について「現金以外の決済にも柔軟に対応するので途上国市場で優位性がある」と指摘する。
インドネシアは11機のスホイ35の購入で、代金の半分をパーム油やゴムなど物品の輸出で賄う契約をロシアと結んだ。

引用元:ロシア、東南アに武器輸出を拡大  対ロ制裁の活路に

アメリカがロシア製の兵器納入などを邪魔するときに、金融制裁などを行い、ロシアとの現預金決済を禁止するよう金融機関に命令することがございますが、物々交換取引であれば、そういった命令でもすり抜けることができます。

東南アジアとしても自国の資源を現金化せずに、つまりは乱高下する資源市場にも左右されずに、資源をそのままロシアに納入すれば、自国の軍事力を高めることが可能になるため、メリットがございます。

中国製の兵器を購入するぐらいなら、ロシア製の兵器を購入していただき、中国とロシアの兵器売り込み合戦に持ち込んでいただきたいです。

我が国日本としては中国とロシアが対東南アジア武器輸出において、ライバル関係になることを促進させ、中露離反させることを目指すべきです。

以上です。

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