日本憲政史上最強の政策ブログを目指す!

反逆する武士

世界経済 日本経済

金融危機への処方箋。リスクの高い金融派生商品よりも国債投資を奨励

更新日:

世界恐慌

大変お世話になっております。
反逆する武士

uematu tubasaです。
初回投稿日時:2019年11月18日(令和元年11月18日)

本日は金融危機に関する個人的意見を感情の赴くままに書きます。

金融危機発生の根本原因とは?

金融危機の原因に関しては様々なご意見があるというのは承知しておりますが、私なりに申し上げますと、安全な金融商品であまり収益を得られないことが原因なのではないかと思っています。

仮に、日本国債の金利が10%だったとしたら、ハイイールド債やデリバティブなどの金融派生商品を購入するでしょうか。

私だったら、日本国債を購入して、ハイリスクな金融派生商品なんぞから距離を取ります。

安全な国債や株式投資などで、収益が得られにくい環境だからこそ、リスクを取らざるを得ないのです。

どんどん国債を発行して、10年物の金利が5%ぐらいになれば、金融派生商品なんて売れなくなります。

金融危機への対処法⇒金融円滑化法

中小企業等に対する金融円滑化対策について

金融危機が発生することは疑いようのないことです。
であるならば、金融円滑化法を復活させる必要がございます。

空売りを禁止せよ

原則、空売りは禁止すべきです。
企業の株式価値を下げることで利益を得る人間は資本主義社会では悪と言い切っていいと思います。

株式での空売りだけは禁止した方がよろしいと思います。

金融機関の国債購入を進めよ

財務省によると国債の入札においては大手銀行などの金融機関に購入していただくことが多いようです。

したがって、リスクが少ない日本の国債の利回りが高まれば、それだけ金融機関の収益が高まり、デフォルトリスクが無い債券投資だけで経営が改善します。

国債の利子率が高まるというのは悪いことだけではありません。
安全でそれなりの収益になれば、危険なハイイールド債やデリバティブ取引をすることはなくなるので、日本の金融機関では金融危機の震源地にならないです。

債券のデフォルトとは何か

現代貨幣理論やマクロ経済関連でよく取り上げられる「デフォルト」でございますが、初心者の方にもわかりやすく説明したいと思います。

デフォルトとは、企業や政府などが債券発行などを通じて借り入れた資金を返済できなくなった状態のことを指します。

約束した期日までに利息や返済金の支払いができなかった場合のほか、倒産申請の手続きや経営難で債務再編が実施された場合にも債務不履行とみなされます。

特に債務再編はヘアカットなどとも呼ばれたりもします。
※参考記事:債務不履行とは コロナで返済能力低下、増える予備軍

債券とは発行元にとっては借金ですが、購入者からすると資産に該当します。
債務不履行ということは、企業や政府にとっての借金消滅であり、その債権を購入した側にとっては資産消滅ということになります。

信用格付けで社債の利回りが決まる

借り手の財務状況や事業の安定性をもとに債務不履行に陥るリスクの大きさを格付け会社などが分析してグループ分けした記号を「信用格付け」と言います。

その格付けを行う会社を「格付け会社」と一般的に呼びます。
代表的なのは3社ございまして、Moody's(ムーディーズ)、S&P(スタンダード&プアーズ)、Fitch(フィッチ)となります。

格付けの低い企業はその分、高い金利を上乗せして投資家に支払う必要があります。

したがって、安全な債券となれば債務不履行リスクが極めて少ないので、利子率が低く、危険な債券となれば、債務不履行リスクが高いので、利子率が高いのです。

資産運用する場合は、リスクの少ない債券も購入することで、リスクヘッジをするのが一般的ではございますが、危険な社債となると利回りが株式の配当利回りを上回ることもございます。

ハイイールド債も問題になるだろう

今年度に入り、償還年限が50年と国債最長の40年よりも長い社債や、格付けがダブルB格以下の低格付け債(ハイイールド債)が発行された。
普通社債よりも返済順位が低い分、格付け会社が一定の比率を「資本」として認める劣後債の発行も増加し、市場の多様化が進んでいる。
もっとも、米国の社債発行額は年100兆円規模と、日本の10倍に達する。

https://www.nikkei.com/article/DGXKZO49960840Z10C19A9EA2000/

実は地味に金融市場においてリスクがあるのが「ハイイールド債」です。
格付けがダブルB格以下のハイリスク債権のことです。

あまりにも低成長が継続したため、普通に民間企業へ投資するだけではお金を儲けることができなくなりました。

したがって、リスクを覚悟してでもハイリターンな債券を購入する方が多くなってしまいました。

中央銀行はリスクのある債券を購入することによって、債券市場の安定化を図る準備をしていただきたいですね。

ローン担保証券とは何か

Collateralized Loan Obligationの略称で、ローン担保証券と呼ばれる。
投資格付けの低い欧米企業は銀行から資金調達する際、社債などに比べて返済順位を高めた融資であるレバレッジドローンという仕組みを活用することが多い。
CLOは複数のレバレッジドローンを束ねた商品だ。

引用元:ローン担保証券(CLO)とは レバレッジドローン束ねる

まずは、そもそもCLOとは何かというお話をさせていただければと存じます。
結論を言ってしまえば、上記の引用元記事の通りなのでございますが、もっと嚙み砕いて説明します。

そもそも信用力の低い民間企業がお金を借りたい場合、レバレッジドローンという仕組みを利用して、民間金融機関からお金を借りることがございます。

民間金融機関の資産となり、同時に民間企業の借金となります。
金融危機や景気悪化の影響を受け、借金がデフォルト(債務不履行)になる可能性が高い企業がお金を借りるためには、こういった仕組みが必要らしいです。

リスクが高いので、借金返済の順位が高く設定されているのだそうです。
そうしないと債権回収できなくなり、民間金融機関が打撃を受けてしまうので、当然と言えば当然ですね。

日本銀行の買いオペと公的資金注入で対処できるのでは

仮にCLOが大爆発してしまい、CLOの評価損が膨大になってしまい、それが回復しないとなれば、日本の金融機関は大打撃を受け、金融システムにも大打撃となる可能性がございます。

そのような場合は日本銀行による買いオペで、CLOを購入していき、民間金融機関を救うことで、金融危機は防止できるのではないかと。

ただ、問題もございまして、民間金融機関が保有するCLOを中央銀行が購入していいのか、モラルハザードになりはしないかという政治問題になる可能性はございます。

以上です。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
★★★ブログTOP★★★
記事が参考になりましたら、ブログランキングで応援お願いします。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

-世界経済, 日本経済
-

Copyright© 反逆する武士 , 2024 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.