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麻生財務大臣が台湾防衛の意欲を見せる。集団的自衛権の行使を決断へ

投稿日:

台湾

大変お世話になっております。
反逆する武士

uematu tubasaです。
初回投稿日時:2021年7月10日(令和3年7月10日)

中国が台湾統一を明言する

台湾当局は1日、中国共産党創立100年の記念式典で、習近平(シー・ジンピン)総書記(国家主席)が「台湾統一は歴史的任務だ」と、演説したことに強い不満を表明した。

引用元:台湾、中国・習氏発言「統一は歴史的任務」に強く反発

2021年7月1日、中国共産党の創立記念式典で、人民服を着た習近平国家主席が「台湾統一」は歴史的任務と明言して、国際社会に対して侵略行為を堂々と宣言してしまうという暴挙に出ました。

ナチスドイツのポーランド侵攻の一歩手前を彷彿とさせるような行為であり、歴史は繰り返すという言葉通りの展開となっております。

台湾としては、強い不満を表明しましたが、ある意味当然でしょう。
独立主権国家として、到底受け入れることができない暴論であると一蹴するべきです。

自由と民主主義と台湾人の命が失われ、東アジアのバランス・オブ・パワー(勢力均衡)が崩れること間違いありません。

また、我が国日本にとっても他人事ではなく、台湾南部のバシー海峡はチョークポイント(海上交通路の収束地点)ですので、そこを押さえられてしまいますと、原油が日本に届きにくくなってしまい、経済的な打撃が大きくなってしまいます。

我が国日本は原油の代替財として、藻から精製する油を大量生産しつつ、原油供給元の多角化を行い、中東地域から伸びているシーレーン(海上交通路)に依存しないように体質改善しなければなりません。

また、原油に依存しないように、風レンズ風車を大量生産して風力発電能力を強化し、既存ダムの嵩上げで水力発電能力を強化しなければなりません。

麻生財務大臣が台湾防衛に言及

麻生太郎副総理兼財務相は5日、台湾海峡情勢をめぐり、「大きな問題が起き、日本にとって『次は』となれば、存立危機事態に関係してくるといってもおかしくない。日米で一緒に台湾の防衛をやらないといけない」と述べた。

引用元:台湾情勢で麻生氏「次はとなれば存立危機事態に関係も」

財政規律派に寝返ってしまったことで、積極財政派(反緊縮派)から敵性政治家と目されてしまっている麻生財務大臣ですが、台湾有事に言及し、日米で一緒の台湾の防衛をやらないといけないと述べました。

まず、断言しますが、私は麻生財務大臣を支持してはおりません。

ただ、国際情勢と地政学的観点から、麻生財務大臣の台湾防衛発言だけは支持したいと思います。
上記でも申し上げましたが、台湾南部のバシー海峡を守るということは我が国日本の安全にも直結しますので、集団的自衛権を行使するべきです。

仮にアメリカ軍が台湾防衛のために出動するということになれば、日本国内の米軍基地は主要な前線基地になりますし、インド・太平洋軍と共に一気に台湾周辺海域へ戦力が集中します。

その際には、大量の物資が必要ですから、我が国日本が兵站を担うことになるでしょう。
例えば、食糧や医療品、燃料や後方連絡線の確保などを行うことになると思われます。

台湾周辺海域での作戦行動となると、兵站の重要性は格段に高まるでしょう。

私個人としては、後方支援や兵站を担うというだけでなく、武力介入に踏み切るべきだと思います。
中国人民解放軍の艦隊への側面攻撃や潜水艦での待ち伏せを行うべきです。

また、機雷を隠密敷設することで、台湾周辺海域を航行不能海域にしつつ、米軍と協力して航空優勢を保てるように戦闘機で絶えず牽制するべきでしょう。

また、上記の引用元で「存立危機事態」という単語が出てきました。
どういった意味合いなのか、お勉強したいと思います。

存立危機事態は、日本と密接な関係にある他国が攻撃され日本の存立が脅かされる明白な危険がある事態で、集団的自衛権を行使する際の要件の一つ。

引用元:台湾有事で集団的自衛権行使も 麻生氏

存立危機事態とは、同盟や何らかの条約は結んでいないが、日本と密接な関係にある他国が攻撃されることにより、日本までもが安全保障上の危機に直面してしまう事態のことのようです。

中国共産党の台湾侵攻は我が国日本にとっての存立危機事態に該当します。
重ねて申し上げますが、バシー海峡を押さえられたら、中東からの原油がほとんど届かなくなります。

さらに付言するのであれば、集団的自衛権を使う際の前提条件として、3点ございます。
※参考記事:朝日新聞トピックス「武力行使の新3要件に関するトピックス」

1、密接な関係にある他国への武力攻撃が発生し、日本の存立が脅かされ、国民の生命、自由および幸福追求の権利が根底から覆される明白な危険がある(存立危機事態)

2、我が国の存立を全うし、国民を守るために他に適当な手段がない
3、必要最小限度の実力行使にとどまる

敵の軍隊に打撃を与える程度であれば、必要最低限度の実力行使に留まるでしょうし、自衛隊の作戦行動なしに日本国民を守れるとは思えません。

集団的自衛権の行使を躊躇うべきではありません。

高速機雷敷設艇とコルベット艦が台湾で自主建造される

台湾が自主建造し「空母キラー」と呼ばれるミサイル・コルベット艦の命名・進水式と新型の高速機雷敷設艇の引き渡し式が15日、北東部・宜蘭県の竜徳造船所で行われ、蔡英文総統や軍首脳らが出席した。
(中略)
超音速対艦ミサイルのほか、改良前になかった対空装備を追加。
高速を生かして空母など大型艦を攻撃する任務を負う。

引用元:台湾で新造軍艦2隻引き渡し 中国圧力を牽制

台湾が自主建造したコルベット艦と新型の高速機雷敷設艇が台湾軍に引き渡しされたようです。

コルベット艦に関しては、空母を破壊するための超音速対艦ミサイルを装備しつつ、対空装備を追加したようです。

汎用性が高まったということで、コルベット艦の残存性も高まったと評価するべきでしょう。
航空機からの対艦ミサイルに狙われて撃沈される可能性が低減します。

さらに言えば、台湾軍に高速機雷敷設艇が存在しているというのは初耳でございました。

台湾と中国の間の海域は比較的浅い海域でございますので、沈底に設置するタイプの機雷が敷設することが可能であり、海上交通路を遮断することが可能です。

中国国内に供給されるであろう、原油などを遮断することができれば、少なくとも一時的には兵糧攻めにすることが可能です。

また、中国海軍の軍港から出撃している艦艇を機雷で沈めることも可能となります。
極めて効果的な戦術と言えましょう。

機雷敷設においては、機雷を敷設している最中に探知されて、攻撃を受けてしまうというリスクがございますが、機雷敷設作業を自動化することで高速敷設が可能とのことなので、撃沈リスクは低減したと言えましょう。

台湾の軍事力で心配なのは、潜水艦が脆弱であるという点です。
その点は我が国日本の潜水艦を台湾海域に広域展開して、中国人民解放軍の潜水艦を撃沈することで補うべきでしょう。

以上です。

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