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大東亜戦争と宇露戦争は根本的には違うし、非情な外交政策は必要です

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戦争論

大変お世話になっております。
反逆する武士

uematu tubasaです。
初回投稿日時:2023年8月5日(令和5年8月5日)

本日は日本の大東亜戦争とウクライナロシア戦争を比較して、私なりの外交政策について語りたいと思います。

以下ではウクライナロシア戦争を宇露戦争と呼称します。

元ネタは犯罪組織罪務省さまからのコメントになります。

西田昌司議員について正面から批判させていただく記事となっておりますので、何卒よろしくお願い申し上げます。

私の大東亜戦争の認識

さて、様々言いたいことはございますが、大東亜戦争の基本的な認識から申し上げます。

大東亜戦争(1941年~1945年)に関する基本的な認識について西田昌司議員は動画内部で言及されています。

私と西田昌司議員の大東亜戦争に関する基本的認識はあまり変わりません。

真珠湾攻撃の前に我が国日本はABCD包囲網という経済的な締め付けに苦しんでおりました。

また、その当時も我が国日本はエネルギーを海外に依存しております。

日本が石油をどこから買っていたかと申しますと、アメリカ合衆国なのです。

そのアメリカ合衆国から石油の禁輸措置という独立主権国家としては死刑宣告に等しい処分を下されてしまったのです。

なぜ死刑宣告に等しいのかと申しますと、石油がアメリカから輸入できないということは軍事産業を含めた日本の産業が大打撃を受けてしまうからです。

帝国主義時代において、自国の産業が大打撃を受け、失業者を大量に出してしまうというのは危険極まりない状態なのです。

しかも、その当時は共産主義というイデオロギーが盛り上がりを見せており、失業者が日本国内で溢れてしまったら、共産主義革命も現実に起こるという社会情勢でした。

ソヴィエト連邦は既に存在してましたし、共産主義に染まる日本人エリートも大量に存在してました。

さらに、アメリカからハル・ノートを突き付けられてしまい、日本の指導者層は絶望しました。

その結果、勝算はほぼ無いが、座して死を待つよりかは戦って活路を開くという決断になりました。

真珠湾攻撃を行い、アジア太平洋領域に各部隊を広域展開して複数国家を同時に相手するという無謀な戦争に突入していったのです。

率直に申し上げて、大東亜戦争とは自衛戦争であり、アジアを欧米列強の植民地支配から解放する戦争と言えます。

その当時は、日本以外のアジアはほとんどが欧米諸国の植民地でした。

したがって、それらを解放し、大東亜共栄圏を創り、資源を獲得するという経済的理由もありました。

かの有名なダグラス・マッカーサー元帥が公式に大東亜戦争は日本にとっての自衛戦争だったと認めています。

※参考記事:老兵・マッカーサーはなぜ「日本は自衛の戦争だった」と証言したのか…

大東亜戦争を生き抜く上で私が悔しいと思うこと

踏み込んだことを申しますと、朝鮮半島と満州と台湾という足場を固めつつ、中国大陸に展開していた軍事力を撤収するべきでした。

その上で、自国産業の徹底強化とアジア圏への迅速な部隊展開を行い、兵站の確保と後方連絡線の維持に徹することができれば、持久戦を戦い抜けたのではと愚考します。

そうすれば、少なくとも、原子爆弾を投下されるほどに国力が低下する国家には落ちぶれていないと思います。

その上でアメリカなどの連合国と外交交渉を行い、海外領土は失うことになるでしょう。

しかしながら、GHQによる占領統治という事態は回避できたのではと。

そもそも、二正面戦争を実施してはならないという原理原則から逸脱していた時点で悲観的な未来しか待っていませんでした。

個人的には、原爆投下とGHQの占領統治が悔しいと考えおります。

それさえ回避できるような国家としての振る舞いはできたのではないかと・・・そのように感じてしまうのです。

この歴史観というか大局観に関しては、私が軍事や外交に関する本を読み漁った上での考えであり、これが絶対正解と主張するわけではありません。

また、歴史観に関しては小林よしのり氏の戦争論に大きく影響を受けているという点も記述しておきたいと思います。

さて、本題の宇露戦争についてです。

ロシアの侵略戦争なのは明白

西田昌司議員が動画内で主張していることの意訳(コメント欄に記載してくださったもの)を紹介しつつ、私なりの考えを述べたいと思います。

「アメリカが、ロシア人が迫害されたりプーチンに武力攻撃を与える口実を作っている。」

本当にロシア人がウクライナ国内で迫害されたのか判断が難しいです。

仮にロシア人がウクライナ国内で迫害されたということならば、ロシア国内に逃げるべきですし、ロシアは自国民を自国領土内部に受け入れるべきでした。

さらに申し上げれば、戦うべき相手はアメリカであり、戦争以外の選択肢を模索するべきです。

「ロシア憎しウクライナ可哀そうでは肝心なことを見誤る。強きをくじき弱きを助けるというが、弱きはロシアで、強きはアメリカ(ディープステート)ではないのか」

ディープステートって何?まずはそれをしっかりと証明することから始めましょう。

「大東亜戦争と同じ構図だ。ABCD包囲網などで、日本がアメリカから先制攻撃することを強制されたように、先制攻撃をやって侵略してきたのはロシアが悪いと決めつけている」

大東亜戦争とは同じではありません。

ウクライナがロシアに対して軍事侵攻したのでしょうか。

ロシアは核武装国家であり、ロシアに戦争を仕掛ける国家などありません。

アメリカでさえ、ロシアとの正面衝突を避けており、諜報戦やサイバー攻撃という非正規戦争に対処しているだけです。

もしくは、ウクライナがロシアに経済制裁を実行し、ロシア国内の産業が崩壊するレベルの打撃を与える見込みだったのでしょうか。

NATO(北大西洋条約機構)が実際には東方拡大しており、アメリカがNATO(北大西洋条約機構)を東方に拡大しないと口約束した経緯も理解します。

しかしながら、口約束でしかないことを理由に、不満を口にするのは外交上説得力が薄いです。

ブタペスト覚書ミンスク合意などといった文書で残っている外交上の約束の方が重いことは常識でしょう。

ウクライナを独立主権国家として認めず、ロシアの勢力圏や緩衝地帯と見なし、武力介入して傀儡政権樹立や中立化と非武装化を目指していたのは明白です。

それは独立主権国家を侵略してはならないという原理原則から逸脱しており、容認できません。

ロシア側の言い分も理解できる箇所はありますが、それでも侵略と言えます。

ウクライナにも問題(政治的腐敗、ロシアに対する挑発的行為など)はあります。

しかしながら、ロシアの侵略行為がそれらを全て吹き飛ばしてしまったという印象です。

対中軍事衝突を想定した外交

「中国は日本の最大の敵であり、日露が手を組む、中露を分断しなければならない。ロシアと仲が良ければロシアの資源を使えるし、尖閣などに侵入する中国への抑止力になる」

確かに、この考えは理解できます。

しかしながら、別の考えも成り立つのではないかと私は主張します。

対中軍事衝突時にロシアの好意的中立を獲得するのは我が国日本の安全保障上重要なことは認めます。

なぜ中国との戦争においてロシアの好意的中立が必要なのでしょうか。

なぜならば、ロシアが北海道を奇襲するかもしれず、中国を支援するかもしれないからです。

さて、ロシアがウクライナとの戦争で国力を低下させている最中に北海道を奇襲できるのでしょうか。

また、西側諸国(我が国日本も含む)がロシアに経済制裁をしており、供給能力が低下しております。

ロシアは中国に武器を提供するでしょうか。

ウクライナとの戦争で戦車を大量撃破されており、軍事パレードに戦車を参加させられないロシアに中国を支援する余力はありません。

以上のことから、対中軍事衝突時にロシアの好意的中立を獲得するメリットは極めて少なくなったと言えます。

さらに言えば、アメリカや欧州各国で武器や弾薬の支援が本格化した影響で、西側諸国の武器弾薬の供給能力は強化されております。

我が国日本が味方に引き入れるべきはロシアではなくNATO(北大西洋条約機構)であるべきという主張も成り立ちます。

「ウクライナは日本にとって遠い国であり、かかわりが薄い。それなのに日本とロシアの関係を毀損することに一方的になると国益を損なう」

地政学的な理解が浅いとしか言いようがありません。

非情な外交政策がこれほど求められている時代においてこれはあり得ないです。

我が国日本の固有の領土である北方領土を不法占拠しているロシアに打撃を与えるため、ウクライナを利用して領土奪還につなげるという発想がなぜできないのでしょう。

近攻遠交は外交の本質です。

宇露戦争を千載一遇の機会と捉え、ロシアの軍事力を削るべき段階と判断しております。

「ウクライナの支援って、支援する前にまず戦争やめろでしょ。戦争経緯は、ウクライナ、そしてアメリカに問題がある。アメリカの思惑でNATOを拡げるげるのは国際情勢をさらに悪化させる」

現段階で戦争を止めろというのはウクライナの領土をロシアに差し出せとほぼ同義であり、ゼレンスキー大統領が同意できるわけがありません。

むしろ、ウクライナに軍事的勝利を与え、それを外交的勝利につなげるようなアシストをしなければなりません。

ウクライナは独立主権国家として尊重され、中立国として存続し、ロシアはすべての軍隊を引き揚げるという形で停戦するのが一番合理的と考えます。

要するに、ウクライナはNATO(北大西洋条約機構)加盟を諦めて、ロシアはクリミア半島とウクライナ東部からも撤退するという条約を締結して停戦が合理的ということです。

そのためには、ロシアに痛烈な軍事的打撃を与え、交渉のテーブルに無理やりにでも座らせるべきなのです。

したがって、アメリカを中心とする西側諸国と日本がウクライナに武器支援するのは合理的です。

ウクライナ人に一方的に虐殺されろ、もしくは領土を差し出せというのはグロテスクと言わざるを得ません。

もちろん、ゼレンスキー大統領を英雄扱いするのは違いますけども。

正直、ゼレンスキー大統領は演説は得意で男気はありますけど、外交下手ですよね・・・これ以上は言及を控えます。

宇露戦争の外交的帰結とは

私が思うのはプーチンは外交が下手であり、戦争が下手ということです。

宇露戦争の開戦直後は短期的な電撃戦を行い、政権中枢を叩き、傀儡政権を作り、NATO(北大西洋条約機構)が東方拡大するのを阻止したかったのでしょう。

それは失敗に終わりましたし、その後もウクライナ側の頑強な抵抗で終戦の見込みがありません。

さらに、外交的は致命的と言える事態を招きました。

NATO(北大西洋条約機構)の北方拡大です。

※参考記事:北大西洋条約機構が北方拡大へ。トルコは外交巧者でロシアは外交下手

ロシアの安全保障環境は悪化しております。

アメリカもイラク戦争という侵略をしていた

最後になりますが、アメリカもイラク戦争という侵略行為をしていたではないかという反論が親ロシア派から寄せられることがあります。

確かに、アメリカは侵略行為をしておりました。

しかしながら、アメリカが侵略行為をしたからといって、ロシアが侵略行為をしていい理由にはなりません。

以上です。

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