大変お世話になっております。
反逆する武士
uematu tubasaです。
初回投稿日時:2019年9月5日(令和元年9月5日)
本日は香港の件とイギリスの件を扱います。
あまりにも国際情勢の動きが早いため、二か国分説明します。
香港の「逃亡犯条例」が正式撤回か
香港政府トップの林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官は4日、「逃亡犯条例」改正案の正式撤回を表明した。香港を「極めて脆弱で危険」な状態から脱却させ、解決を模索するとした。
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2019/09/post-12923.php
林鄭行政長官はテレビ中継で「暴力が続いていることで、特に法の統治を含む香港社会の根幹が揺らいでいる」とし、「市民の懸念を完全に解消させるため、逃亡犯条例改正案を正式に撤回する」と述べた。
その上で、社会の分断に対応し、解決策を見出すために、今月から市民と直接対話を開始することを明らかにした。
香港人を激しく怒らせていた、香港政府の「逃亡犯条例」が正式に撤回されるかもしれません。
「逃亡犯条例」とは、中国共産党が難癖をつけて香港人を投獄できる条例です。
一方的に逮捕して、酷いことになるのではないか、最悪命を奪われるのではないかと危惧していた香港人は激怒しました。
今年の6月からデモを繰り返していました。
多数の被害者を出しながら、民主主義とは闘いなのだと全世界に教えてくれました。
上記は、香港のデモで主導的な役割を果たした香港人のツイートです。
大変有り難いことに日本語です。
3人が警察の暴力によって失明。
2人がナイフで重症、1000人以上が逮捕100人以上が起訴されました。
「逃亡犯条例」を撤回した程度で、この香港デモが終息に向かうというのはあり得ないと考えます。
今回のデモを弾圧した首謀者をすべて断罪し、民主主義と自由を取り戻すまで戦わないと香港に明日はありません。
仮にデモが終息したら、じっくりとデモを主導した若者を殺害するでしょう。
そんな非人道的なことを平気でしてしまうのが、中国共産党であり、香港政府なのです。
香港デモの要求は5つございます。
香港人の言い分にここまで正当性があるのは、21世紀では初めてのことではないでしょうか。
香港政府は、この5つの要求をすべて丸呑みして、国外に脱出した方がよろしいのではないでしょうか。
イギリスの総選挙は阻まれる
ボリス・ジョンソン英首相は4日夜、イギリスの欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)をめぐり、下院(定数650)で2つの重要な敗北を喫した。
https://www.bbc.com/japanese/49589020
下院はまず、野党が提出したEUと離脱協定のないまま離脱する「合意なしブレグジット」を阻止する法案を可決。
これを受け、首相は下院の解散と10月15日の総選挙実施を提案したが、下院はこれを否決した。
合意なし離脱阻止法案は、6日夜にも上院を通過する見通し。
まず、事実関係を説明します。
10月末でのブレクジットを強行したいボリス・ジョンソン政権は議会を閉会しようとするも失敗しました。
その後、野党が提出した「合意無き離脱」を阻止する法案を可決しました。
それに対抗するために、下院の解散総選挙を提案しましたが、3分の2の賛成を得ることができなかったため、否決されました。
イギリスは日本と違い、解散権が首相の専権事項ではございません。
議会を解散して信を問うということができません。
イギリス総選挙になれば保守党が勝つ
英調査会社ユーガブによると、9月2~3日時点の保守党の支持率は35%で最大野党・労働党(25%)に10ポイントも差をつけた。
https://www.sankei.com/world/news/190905/wor1909050012-n1.html
イギリス保守党政権のボリス・ジョンソンはなぜそんなに総選挙に持ち込もうとするのでしょうか。
それは支持率が最大野党の労働党に勝っているため、総選挙さえすれば、確実に過半数は取れるだろうし、法案を審議するための時間を削れるからです。
ジョンソン氏には、総選挙を再び下院に持ち込む道が残されている。
https://www.sankei.com/world/news/190905/wor1909050012-n1.html
その一つが、下院で可決した野党法案が上院で成立したタイミングで再び総選挙を提案する方法だ。
労働党のコービン党首は4日、「法案を成立させてから総選挙に賛同する」と述べた。
総選挙の提案をめぐる採決で棄権した200人以上の野党議員の大半は法案成立を優先したとみられ、ジョンソン氏が再び総選挙を提案すれば野党が賛成にまわる可能性がある。
私はイギリスの政党政治に詳しくはないのですが、労働党としては総選挙を戦い、勝つ見込みがあるということなのでしょうか。
個人的にはイギリス労働党のコービンは左派積極財政派なので、とても期待しています。
ボリス・ジョンソンの総選挙に持ち込む戦略にあえて乗り、堂々と戦うということなのであれば、イギリス紳士として恥じない決闘のような凛々しい総選挙になるのではないかと思います。
ただ、上記でもご紹介しました通り、支持率では10%も開きがございましたので、相当難しいと思います。
労働党が政権を取るためには、大規模な減税と財政出動を行い、EU離脱問題に関しては、10月末の離脱に備えるために、ありとあらゆることを実行するとして、離脱延期を事実上撤回するべきです。
保守党は嫌だけど、ブレクジットには賛成しているイギリス国民が多数派でしょう。
そうでなければブレクジット党が躍進するはずありません。
そういった大衆の支持を集め、選挙戦を戦い抜くしかありません。
以上です。