大変お世話になっております。
反逆する武士
uematu tubasaです。
初回投稿日時:2020年4月3日(令和2年4月3日)
本日はアメリカ合衆国の情勢について簡単にご紹介したいと思います。
トランプ大統領の一言で原油価格が暴騰
サウジアラビアは石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟国に対し、石油市場の安定のため緊急の会合を開くことを要請した。
引用元:サウジ・ロシア協調できるか 原油減産に高い壁
米トランプ大統領は、サウジとロシアが近く日量1000万~1500万バレルの減産で合意するとの見通しを示した。
この動きを好感して原油相場は大幅に上昇したが、市場には実効性を疑問視する声も多い。
トランプ大統領がサウジアラビアとロシアなどのOPECプラスに対して、原油生産に関して、緊急会合を開くことを要請しました。
さらに、減産合意になるのではないかという見通しを示すだけで、原油価格は大幅に上昇しました。
トランプ大統領個人の希望的観測が公表されただけでここまで敏感な反応になるとは思いもしませんでした。
2日の国際石油市場では原油先物相場が急騰した。
引用元:原油価格、35%急騰 トランプ氏の投稿好感
代表的な指標である米国産標準油種WTIは一時前日比で35%近く上昇し、1バレル=27ドル台を付けた。
トランプ米大統領のツイッターへの投稿をきっかけに、サウジアラビアとロシアが減産で合意するとの見通しが強まった。
WTIが一時35%近く上昇したそうです。
確か、1バレル20ドル近辺をウロウロしていたはずでしたが、一気に急浮上したとのこと。
世界のヘッジファンドなどは原油価格が相当に低いのだと認識しており、買いでエントリーする機会を待っていたようです。
これで本当に減産合意ができれば、オイルマネーが株式市場に流れ込み、株価が暴騰する可能性もございます。
アメリカの失業者が664万件を越えた
米労働省が2日発表した失業保険の新規申請件数(季節調整済み)は、3月28日までの1週間で664万8千件となり、過去最大だった前週(330万件)からさらに2倍に膨らんだ。
引用元:米の失業保険申請、最大の664万件 解雇・一時帰休で
新型コロナウイルスで経済活動が大幅に制限され、飲食店や小売店などでは従業員の解雇や一時帰休が急増している。
トランプ政権は給与補填などの経済対策を決めたが、迅速な執行が求められる。
アメリカの失業保険の新規申請件数は70万件を下回るのが通常なのでございますが、664万件を超えてしまうという未曾有の事態に発展しました。
アメリカは日本と違い、解雇規制が緩いため、一時帰休や解雇がやりやすい環境です。
それを差し引いてもこの失業者数は異常です。
ただ、失業保険を受給し、トランプ大統領から支給される給付金で急場は何とかなるのではないかと思っています。
さらに、一部は株式購入に充てられるので、株価回復も早くなる可能性がございます。
貯金が少な過ぎて、家賃が支払えない?
ムニューシン財務長官は2日、大人1人に最大1200ドルを配る家計への現金支給も「2週間以内に開始する」と表明した。
引用元:米、雇用ショック不可避 早くも追加景気対策案が浮上
ただ、低所得層は貯蓄が少なく、米連邦準備理事会(FRB)の調査では、400ドルの予期せぬ支出にも対応できない家計が4割もある。
解雇や無給休暇を余儀なくされた家計は、家賃などの支払いに事欠き始めた。
アメリカは共和党と民主党の妥協によって、直接給付金を支給することによって新型コロナウイルスによる消費減退を抑制しようと必死ですが、その支給が遅れてしまうことで、住宅を失うアメリカ人が発生する可能性がございます。
さすがに住宅を失ってしまったアメリカ人は友人・知人のところに転がり込むことになるでしょうが、そうでない場合はホームレスになる可能性がございますし、最悪、暴徒化する可能性がございます。
そして、暴徒化する市民が溢れることをすでに予期しているのがアメリカ人なのです。
新型コロナウイルスで銃が売れる
新型コロナウイルス感染が急拡大する米国で、銃や弾薬の売り上げが急増している。
引用元:米、銃の売り上げ急増 新型コロナで暴動に備え
食料や日用品の「パニック買い」が広がり、略奪行為や暴動に備える動きとみられる。
銃をめぐっては過去数年間の乱射事件の影響で規制を唱える声が盛り上がっていただけに、新型コロナに対する社会不安の高まりがうかがえる。
新型コロナウイルスにより、ニューヨークがラクーンシティのようになり、暴徒が跳梁跋扈することになると予想するアメリカ市民は銃で武装し始めています。
日本人には理解できない感覚ですよね。
セキュリティをしっかりしようとか、食料品を購入しよう、備蓄しようということは考えますけども、銃(そもそも売ってないww)を買おうとはなりません。
ハイイールド債が大人気
30日の米国市場では投資家心理に改善の兆しが見えた。
引用元:米ジャンク債市場、コロナ直撃からの再起動
ダウ工業株30種平均はじわじわと上げ幅を広げる展開で前週末比690ドル高で終えた。
投資家のリスク回避姿勢が和らいできたことでハイテク株の上昇が目立った。
この日の米金融市場で「明るい材料」として話題になっていたのは、約1カ月ぶりとなった米低格付け債(ハイイールド債)の新規発行だった。
アメリカでハイイールド債が新規発行され、まさに債券の奪い合いのような様相を呈していたようです。
さらに、ハイイールド債よりかは安全性が高い「投資適格債」も売れ行きが好調のようで、今の経済情勢を鑑みるに絶対に買いであるという判断が働いたのではないかと思います。
アメリカは景気悪化を防ぐために、矢継ぎ早に財政出動するでしょうから、景気悪化から一早く脱却することになると思われます。
その際には、ハイイールド債は償還されるだろうし、投資適格債ならなおさら安全に償還されるだろうという期待が膨らんでいます。
できればこのまま債券市場の暴落を経験せずに、新型コロナウイルス騒動が鎮静化することを願います。
以上です。