大変お世話になっております。
反逆する武士
uematu tubasaです。
初回投稿日時:2023年4月6日(令和5年4月6日)
本日は最新の軍事ニュースをまとめてみました。
オーストラリアがトマホークを導入へ
米国務省は17日までに、長距離巡航ミサイル「トマホーク」最大220発の購入を求めるオーストラリアの要請を承認した。
引用元:米国務省、豪州へのトマホーク220発売却を承認
オーストラリア海軍の艦艇や、オーストラリアが今週購入に合意した米国の原子力潜水艦に搭載される。
米国防安全保障協力局の声明によると、整備や後方支援を含めた費用の総額は13億豪ドル(約1160億円)に上る。
以前より、対中牽制のために軍事力を強化していたオーストラリアが動きました。
長距離巡航ミサイル「トマホーク」を220発購入するようです。
アメリカ・イギリス・オーストラリアによる安全保障協力の枠組み「AUKUS(オーカス)」がございます。
※参考記事:オーストラリアは小型原子炉をアメリカから輸入して潜水艦を強化する
その「AUKUS(オーカス)」で購入することになった原子力潜水艦に「トマホーク」が搭載されるようです。
整備と後方支援を含めた費用は13億豪ドル(約1160億円)なのだそうです。
太平洋に長期間潜伏していた原子力潜水艦から巡航ミサイルを撃たれたら、中国沿岸部の軍事基地は打撃を受けます。
したがって、台湾有事の際、中国の継戦能力が削られることになります。
オランダの国防省がトマホーク導入方針を決定
アメリカのトマホーク長距離兵器は、海軍の LC フリゲート艦と潜水艦に選ばれました。
引用元:オランダ国防省のWebページ「Defensie versterkt vuurkracht met raketartillerie en langeafstandswapens」より
この武器は、防空およびコマンド フリゲート (LC フリゲート) および潜水艦から発射できます。
航続距離は1,000km以上です。
欧州各国の軍関係者はウクライナの戦況を分析し、自軍を強化する道を模索しているようです。
オランダのクリストフ・ファン・デル・マートという国務長官がいらっしゃいます。
彼はウクライナでの戦争を分析し、短距離、中距離、長距離における火力支援が重要だと理解しています。
私と同様に彼も、火力こそが戦場の女神であるということを理解しているようです。
かつて「トマホーク」はアングロサクソン系国家しか保有できないとか言われておりました。
しかしながら、ロシアの直接的脅威に対応する必要があるため「トマホーク」を導入するつもりのようです。
アジア・太平洋地域においては台湾有事という眼前の脅威があります。
したがって、オーストラリアが導入し、我が国日本も導入するようです。
日本も400発のトマホークを導入へ
米政府が同盟国などに装備品を有償で提供する「対外有償軍事援助(FMS)」の制度に基づき交渉する。
引用元:「トマホーク」23年度に契約へ 政府方針、米政府と交渉
今国会で審議中の23年度予算案に必要な経費として契約ベースで2113億円を盛った。
今年の2月頃、最大で500発の「トマホーク」を我が国日本も導入するという報道がございました。
最新の報道を確認したところ、400発の「トマホーク」を導入するということのようです。
※参考:トマホーク購入400発予定、首相が提示 米国製ミサイル
必要経費として、2113億円を予算案に計上したようです。
オーストラリアの約2倍ですから、経費も約2倍になった模様です。
400発ではなく、少なくとも2000発は必要だと考えます。
なぜならば、我が国日本の排他的経済水域や海岸線は欧州数カ国に匹敵するからです。
要するに、守るべき領域を全面的に防衛するためにはそれなりの火力が必要です。
最新のトマホークの性能を強調する岸田首相
21年に米海軍への納入が始まった最新型を買う。
引用元:トマホーク購入400発予定、首相が提示 米国製ミサイル
艦艇から発射し、射程は1600キロメートル以上になる。
地上目標に向かって低空で精密に誘導し、打撃できる。
首相は性能に関し「(相手からの)迎撃を回避する飛翔(ひしょう)も可能だ」と強調する。
我が国日本が導入する「トマホーク」は2021年にアメリカ海軍への納入が始まった最新型とのこと。
したがって、「トマホーク」ブロックVを400発購入ということになります。
問題は「トマホーク」のブロックVaなのかブロックVbなのか不明ということです。
要するに、トマホークのブロックVの内、対艦ミサイルのVaなのか、対地ミサイルのVbなのか不明なのです。
個人的には、どちらも購入していただき、万全を期していただきたいと思います。
また、岸田首相は「トマホーク」が迎撃を回避するための飛翔も可能と強調しました。
長距離巡航ミサイル「トマホーク」は回避行動が容易なミサイルなのです。
なぜならば、自由に飛行コースを変更することが可能だからです。
着弾地点付近になったら、飛翔して軍事拠点や艦船の真上から襲うことも可能ということになります。
日本こそがオフショア・バランシングに本腰を入れろ
政府は、昨年12月改定の国家安全保障戦略で打ち出した同志国の軍に対する支援の新たな枠組みについて、運用指針を近く公表する方針を固めた。
引用元:政府、同志国の軍支援へ新たな枠組み「OSA」…フィリピンなど4か国に第1弾
名称は「OSA」(政府安全保障能力強化支援)とし、防衛装備品の供与などを通じて抑止力向上を後押しする。
第1弾の対象国はフィリピンなど4か国とする方向だ。
(中略)
レーダー供与で比軍の能力を底上げし、周辺海域の秩序維持につなげたい考えだ。
残り三つの支援国は、マレーシア、バングラデシュ、フィジーとする方向で調整している。
対中牽制のために、中国の周辺国の軍事力を底上げするという決断を下したようです。
同志国の軍に対して非殺傷兵器にはなりますが、20億円程度の防衛装備品の供与を実施するとのこと。
フィリピン、マレーシア、バングラデシュ、フィジーの4カ国だそうです。
具体的には、レーダーの供与から開始し、索敵能力の強化を行うことになります。
こういった中国の侵略的な軍事的膨張を牽制する動きは歓迎したいです。
なぜならば、アジア・太平洋地域の軍事バランスを西側有利にするために必要なことだからです。
アメリカはオーストラリア・オランダ・日本の軍事力強化を推進しております。
一方で、我が国日本も独自の軍事支援を開始して、軍事バランスを自国有利に傾けようとしています。
時間が経過すれば、どんどん苦しくなるのは中国の方です。
以上です。