
大変お世話になっております。
反逆する武士
uematu tubasaです。
初回投稿日時:2021年4月23日(令和3年4月23日)
ロシアが15万の部隊をウクライナ国境へ派遣
欧州連合(EU)のボレル外交安全保障上級代表(外相)は19日、ロシアがウクライナ国境付近とクリミア半島に15万人を超える軍部隊を集結させていると述べた上で、「状況がさらにエスカレートする危険性が明白だ」と危機感を示した。
引用元:ロシア、ウクライナ国境に軍部隊15万人超を集結=EU代表
欧州連合(EU)の外務大臣はロシアがウクライナ国境付近とクリミア半島に15万人を超えるほどの部隊を派兵しているとして、危機感を示しました。
本件、私個人としては投資家界隈での株価暴落リスクとして情報が入って来まして、疑問に思っておりました。
なぜロシアはウクライナ国境付近へ派兵したのでしょうか。
NATO(北大西洋条約機構)側と本格的に衝突してもロシア側にはメリットが無いと思うのですが。
戦闘機をクリミア半島に配備か
ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が確認した衛星写真で、クリミアの空軍基地の滑走路に「Su-30」戦闘機が並んでいるのが分かった。
引用元:ロシア、ウクライナ周辺に戦闘機移動 衛星写真で判明
撮影日は4月16日で、3月下旬時点では基地に戦闘機はなかった。
クリミア半島に展開するロシア軍の写真には、空挺(くうてい)や機甲部隊のほか、攻撃ヘリコプターや偵察用ドローン、軍事病院なども写っている。
衛星写真によると、クリミア半島の空軍基地にロシアの「Su-30」戦闘機が配備されているようでして、スクランブル体制ではないようですが、空軍戦力を配備したようです。
さらに、クリミア半島の戦力として、空挺や機甲部隊、攻撃ヘリコプターや偵察用ドローン、軍事病院なども写真で確認できるとのこと。
クリミア半島というのは元々ウクライナの領土だったのですが、いわゆる”ウクライナ騒乱”でロシアが一方的に自国領土として併合してしまったという事情がございます。
自国領土としてみなしているクリミア半島へ軍事力を展開して、ウクライナへ政治的な圧力を加えようとしているのではないかと推察します。
現代の戦争においては、衛星写真によって配備状況が丸裸になってしまいますから、奇襲というのが難しい現状がございます。
おそらくロシアは奇襲や局地的な紛争を引き起こすことが目的ではないように思えます。
ロシア軍は一時後退か
ロシアのショイグ国防相は22日、ウクライナとの国境近くに展開していた軍部隊に対し、5月1日までに本来の駐屯地や基地に戻るよう命じた。
引用元:ロシア国防相、ウクライナ国境からの軍撤収を命令
(中略)
部隊の撤収は、ショイグ国防相が22日に訪問先のクリミア半島で開いた軍の会合で命令を出した。
「ロシア軍は国境付近でのすべての状況の変化に適切に対応している」と指摘し、一連の軍事演習などにより緊急即応体制の点検が終わったことを強調した。
軍撤収は23日に始まるとしている。
ロシアの国防相はウクライナとの国境付近に展開していた部隊に対して、本来の駐屯地や基地に戻るように命じました。
部隊の撤収は4月23日に始まるようでございまして、一時的な後退と見られており、緊張緩和につながる可能性もございます。
ロシアのことですから、部隊を一気に動かす可能性もゼロではございませんので、油断はできませんけども。
上記の引用元記事でも紹介されていたのですが、どうやらウクライナにおいて、NATO(北大西洋条約機構)軍の動きが活発化しており、地政学的な緩衝地帯(バッファーゾーン)で仮想敵国の軍隊の動きを牽制したいという思惑があったようです。
米主導のNATO軍が欧州各地で大規模に実施している「ディフェンダー・ヨーロッパ2021」という軍事演習がございまして、この軍事演習にはウクライナも参加しており、ロシアは神経を尖らせているようです。
外交面においてはウクライナを支持するバイデン大統領が13日のプーチン氏との電話協議で、数カ月以内に第三国で首脳会談を開くことを提案しており、軍事的挑発に関する懸念を直接伝えるようです。
大統領選挙の件で、バイデン大統領を正当性が疑わしいと考えているプーチン大統領としては、そもそも会談が成立するのかという問題もございます。
さすがにアメリカとロシアという大国同士の外交チャンネルが閉ざされるというのは国際情勢の安定化という観点からは望ましくありませんので、会談は実施していただきたいというのが私の意見です。
ウクライナ大統領はロシアとの対話を望む
ウクライナのボロディミル・ゼレンスキー大統領は20日、ロシアのウラジミール・プーチン大統領をウクライナ東部に招いて会談することを提案した。
引用元:ウクライナ大統領、ロシアのプーチン大統領に会談呼びかけ
紛争が続く同地では、この数週間の間に緊張が高まっている。
ウクライナのゼレンスキー大統領はプーチン大統領との会談を提案しているようです。
おそらくプーチンはこの提案を一蹴するでしょう。
ロシアにとっては、軍事的に弱い国家は蹂躙の対象であり、対話の対象ではありません。
ウクライナは一刻も早く、軍事的に強くなり、軍事行動のための兵糧や物資の生産能力を拡充するべきかと存じます。
アメリカはウクライナを援助する方針
米上院外交委員会は21日、国境でロシア軍の増強に直面するウクライナを資金面で支援するほか、ウクライナの収入源を奪う可能性があるロシア・ドイツ間のガスパイプライン「ノルドストリーム2」の建設に関与する企業に圧力をかける内容の法案を承認した。
引用元:米上院外交委、ウクライナ支援法案を承認
アメリカの上院外交委員会はウクライナを援助して、ウクライナを経由しないガスパイプラインの建設に関与する企業に制裁を加える可能性を盛り込んだ内容の法案を承認しました。
どうやらアメリカはウクライナを軍事的に強くして、ロシアの対抗できるだけの独立主権国家として維持する方針のようです。
反プーチンの世論を抑えつけるための演出か
ロシアの反政権指導者であるアレクセイ・ナバリヌイ氏の釈放を求め、ナバリヌイ陣営が18日、全国で大規模な反プーチン政権デモを21日に行うと発表した。
引用元:全ロシアで大規模デモへ ナバリヌイ氏の釈放求め
制裁や外交官追放など欧米からの圧力が強まる中、国内の政権批判も激しくなってきた。
デモに厳しい姿勢で臨めば、さらなる批判を招く可能性もある。
ロシア国内情勢としては、反プーチンの指導者のナバリヌイ氏が反プーチン政権デモを行うと発表しました。
プーチンへの風当たりが強まっているようです。
ロシア国内の反プーチン勢力が暗躍しているわけですから、国内世論を抑えて、プーチンの支持率を上げるためにもウクライナとの軍事的緊張を演出したのではないかという疑念がございます。
ウクライナは東西分裂するのでは
ウクライナ情勢に話を戻しますが、ウクライナはそもそも東西で違った性質を持った国家ですので、ロシアの揺さぶりによってウクライナ東部が分離独立して、別の国家になり、ロシアの傀儡になる可能性もございます。
ウクライナ西部はウクライナ語圏であり、食糧生産が活発で、どちらかと言えば欧州連合寄りです。
ウクライナ東部はロシア語圏であり、工業生産が活発で、どちらかと言えばロシア寄りです。
そういった国家が一緒になって国家運営するというのが土台無理な話なのではないかと思います。
さらに、ウクライナの南部のクリミア半島は黒海に面しており、ロシアの海へのアクセスのために、押さえておきたい地政学的要衝です。
ロシアの立場から言えば、海へのアクセスを確保するためには、ボスポラス海峡を制する必要があり、ボスポラス海峡を制するためには黒海を制する必要があり、黒海を制するためにはクリミア半島を押さえる必要があります。
クリミア半島は以前はウクライナ領だったのですが、ロシアが軍事基地を置き、それをウクライナが認めていたのですが、ウクライナがNATO(北大西洋条約機構)に加入するとなると、それが危うくなるので、ロシアが強硬手段に訴えたのです。
率直に申し上げて、NATO(北大西洋条約機構)の東方拡大という政策はロシアを刺激して、地政学的な緩衝地帯を危うくする政策だったのではないかと。
ロシアがウクライナを弾圧したり、一方的に武力介入するということが無ければ静観するのが得策だったのではないかと思います。
余計な軍事的緊張を生み出すような行為は慎むべきです。
以上です。