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新自由主義からの転換は可能か。小さな政府と大きな政府の根底とは?

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大変お世話になっております。
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uematu tubasaです。
初回投稿日時:2021年11月20日(令和3年11月20日)

本日は進撃の庶民の管理人である高橋様(ヤン様)の記事を参考として、新自由主義と「新しい日本型資本主義」に関して分析してみたいと思います。

新しい日本型資本主義とは何か

岸田首相が提唱する新しい日本型資本主義とは、3つのマクロ経済運営の原則によって成り立っています。
1、デフレ脱却に向けた大胆な金融政策・機動的な財政政策・成長戦略
2、コロナ禍では積極財政を重視
3、「経済再生なくして財政健全化なし」と考え、経済の正常化を目指す
新しい日本型資本主義ではそのほかにも「成長と分配の好循環の理念」「国民を幸せにする成長戦略」「令和版所得倍増」「地方の復活」といった政策が掲げられています。

引用元:新自由主義から転換… 岸田首相が掲げる「日本型資本主義」とは?

高橋様(ヤン様)の記事では、まず岸田首相が提唱する「新しい日本型資本主義」とは何かという点を紹介してくださっています。

詳細に関しては上記引用元の記事をお読みいただきたいのですが、拙ブログにおいては、上記を読んだ上での率直な感想から申し上げたいと思います。

あまりにも抽象的過ぎて、質の悪い小学生の作文と批判せざるを得ません。
岸田首相は抽象的なことだけで、日本国を率いるつもりなのかと疑いたくなります。

デフレ脱却に向けた大胆な金融政策とは何か、機動的な財政政策とは何か、成長戦略とは何か、財政健全化とは何か、経済の正常化とは何か定義がなされておりません。

※参考資料:新しい日本型資本主義 ~新自由主義からの転換~

岸田首相の公式サイトで掲載されている「新しい日本型資本主義」の内容を見ると、積極財政という点に関しては理解できますし、公共投資を重視するつもりのようです。

また、金融所得課税の見直しや財政支出における単年度主義から複数年度主義への転換も示唆しており、賃上げを行う企業への税制支援も表明しています。

減税に関して直接的な言及はなされていないという点で、経済的弱者への支援という点は政策の優先度が低いようですし、消費税は触れられておりませんし、現金給付も触れられておりませんし、ちょっとよくわからない単語が散見されます。

特に、日本版 HECSという単語がよくわかりませんでした。
さすがに略称を記載する場合は、何の略称なのかは明記してほしいものです。

新自由主義に関する簡潔かつ要点を押さえた説明

新自由主義とは小さな政府を志向し、市場競争を重視する考え方です。
市場競争に任せれば見えざる手が働き、均衡が保たれると新自由主義は主張します。
政府の抱える水道・電気・鉄道・郵便・医療・農業といった事業は、新自由主義にとっては民営化するべき対象です。
同時に、不景気でも政府の支出拡大はつつしむべきと考えます。

引用元:新自由主義から転換… 岸田首相が掲げる「日本型資本主義」とは?

高橋様は上記引用元記事の中で、新自由主義に関して簡潔かつ要点を押さえた説明をされています。

新自由主義とは、小さな政府(国家の役割を小さくする方向)と大きな政府(国家の役割を大きくする方向)という考えの中で、小さな政府を志向しており、行政業務の民営化や政府支出の縮小を志向します。

私個人の意見でございますが、新自由主義には財政破綻の怖れが根底にあり、政府の規模を縮小することで、民間企業のビジネスチャンスが広がると見た輩が政治家と結託した結果蔓延したイデオロギーだと解釈しています。

変動相場制を採用し、自国通貨発行権を保有する中央政府に財政的予算制約は存在しません。
したがって、仮に大きな政府になったとしても財政破綻することはありません。

財政破綻が怖いから小さな政府に転換する必要は無いのです。

新自由主義からの転換のためには、財政破綻という恐怖を払拭し、政府支出を拡大して、積極財政に転換しつつ、一部国営化を行うべきです。

特に、水道などの公共インフラを国営化するのは必須だと思います。
公共財を守るために、公共投資の対象とするべきでしょう。

水道料金の値上げというのは、低所得者層への実質的な増税ですし、人間が生きる上で最低限必要な必需品に対するアクセスを制限するというのは、人道的観点から容認できません。

政府の規模だけで政府の在り方を決めるべきではない

資本主義などといった大枠での議論では、小さな政府なのか大きな政府なのかという政府の大きさの問題がよく話題になります。

例えば、GDP(国内総生産)に占める政府最終消費支出と公共投資の割合がどれくらいなのかを目安に、小さな政府なのかと大きな政府なのかを判断し、どちらの報告に舵を切るべきなのかという点が論点になります。

しかし、政府の規模の大小だけ議論することに意味はあるのでしょうか。
もっと重要な論点として、どのような政府が望ましいのかという点も議論する必要があると思います。

私のような経済ナショナリストとしては『賢明で活動的な政府』が最適な政府の在りようだと考えます。

私の政府観は『その国家の地政学的条件、状況、規模、局面から鑑みて適正規模の賢明で活動的な政府』です。

岸田首相が「新しい日本型資本主義」という個別具体的な経済政策ではなく、経済思想という点に触れてくれましたので、これを機会に資本主義や政府の在りようについて思索を深めるべきだと高橋様の記事を読みながら思いました。

賢明でなければ、政府じゃない

政府は賢明でなければなりません。

なぜならば、重要な政策を策定し、実行する主体である政府が、無駄な政策、不必要な政策、民間の活力を奪い取る政策、国民国家を滅亡に追い詰める政策等を実行してしまっては長期的経済発展ができず、それどころか国民分裂・国家壊滅を招くからです。

政府が賢明であるためには「中間組織」を多分に含んだ市民社会が形成されていなければなりません。

中間組織とは国家と個人の間に存在する共同体や社会集団のことです。
具体的には、家族、地域社会、協同組合、産業組織、社交クラブ、政治団体といったものが挙げられます。

個人の持つ意思やナショナリズムは感情的で粗雑である場合が多いのですが、それらが「中間組織」を通じて理性的で洗練された意思やナショナリズムに変化し、国会や様々な意志決定機関に到達します。

先進民主主義国家における意見集約のようなものであるとご理解いただければと思います。

「中間組織」とは過激で粗暴なナショナリズムを健全で賢明なナショナリズムにする一種のフィルターであり、政府の賢明な判断に必要不可欠です。

私のような経済ナショナリストは愚かな政府を認めたりはしません。
経済ナショナリストは国民国家に忠誠を誓いますが、反体制的な考えを持つこともあります。

だからこそ私は反逆する武士というブログを運営しています(笑)

政府は活動的でなければ、政府である意味がない

政府は活動的でなければなりません。
国力の増強を常に志向し、格差是正に真剣に取り組む勤勉で粘り強い政府が好ましいと言えます。

仮に、怠慢な政府が存在するとしましょう。
その場合には政府に産業特有の事情、環境、技術、問題などに対する「実践的知識」または「ノウハウ」が蓄積されないので、適切な介入行動を採用することができなくなります。

さらに付言しておきたいのは、実社会において経済政策などは「実際にやってみないと効果のほどはわからない」ということが多々あります。

いわゆる不確実性の問題です。

したがって、十分にその政策に対する批判や意見に耳を傾けながら漸進的に実行し、様々な問題点を浮き彫りにし、修正していくということを繰り返すことが「活動的である」と言えます。

また、政府は「活動的な」介入行動や情報収集などにより「実践的知識」 または「ノウハウ」 を蓄積していかなければならない宿命を背負った政策実行体とも言えます。

「活動的だから賢明になり、賢明だから活動的になれる」という良循環を作り出さねばなりません。

新自由主義や行政機能の民営化というのは、政府の責務の放棄であり、行政としての諦めに他なりません。

経済思想の概要を理解するためには、是非ともお読みいただきたい

最後になりますが、高橋様の記事に関する総合的な感想などを記述して、本記事は終わりにしたいと思います。
※紹介記事: 新自由主義から転換… 岸田首相が掲げる「日本型資本主義」とは?

ある意味、資本主義とは何かとか、経済思想とは何か点について全く知らない方が読むべき記事であり、岸田首相の経済政策の裏側にはこのような考えがあるのだということを知るきっかけになると思います。

経済思想の概要を理解するためには、是非ともお読みいただきたいですし、時系列に沿った説明や根拠となる参考記事なども紹介されているので、勉強になります。

私のような経済系のブログを運営している人間にとっては既知の事実でございますし、当然のことながら「新自由主義」について反逆しているわけ人間なので、経済思想についても勉強しているわけなのですが、良い意味で復習になりました。

何もご存じない読者に対してわかりやすく説明するという点では教科書になり得る記事なのではないかと思います。

以上です。

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