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皇室

上皇陛下のお言葉を分析してみた。皇位継承の危機を率直に表明された

投稿日:

靖国神社 皇室

大変お世話になっております。
反逆する武士

uematu tubasaです。
初回投稿日時:2020年1月20日(令和2年1月20日)

以下は譲位の意思を表明された上皇陛下(その当時は天皇陛下)がお言葉を表明された件について分析した記事の再掲載になります。
微調整だけはさせていただきましたので、ご了承ください。

象徴としてのお務めについての天皇陛下のおことば

戦後70年という大きな節目を過ぎ,2年後には,平成30年を迎えます。
私も80を越え,体力の面などから様々な制約を覚えることもあり,ここ数年,天皇としての自らの歩みを振り返るとともに,この先の自分の在り方や務めにつき,思いを致すようになりました。
本日は,社会の高齢化が進む中,天皇もまた高齢となった場合,どのような在り方が望ましいか,天皇という立場上,現行の皇室制度に具体的に触れることは控えながら,私が個人として,これまでに考えて来たことを話したいと思います。
即位以来,私は国事行為を行うと共に,日本国憲法下で象徴と位置づけられた天皇の望ましい在り方を,日々模索しつつ過ごして来ました。
伝統の継承者として,これを守り続ける責任に深く思いを致し,更に日々新たになる日本と世界の中にあって,日本の皇室が,いかに伝統を現代に生かし,いきいきとして社会に内在し,人々の期待に応えていくかを考えつつ,今日に至っています。
そのような中,何年か前のことになりますが,2度の外科手術を受け,加えて高齢による体力の低下を覚えるようになった頃から,これから先,従来のように重い務めを果たすことが困難になった場合,どのように身を処していくことが,国にとり,国民にとり,また,私のあとを歩む皇族にとり良いことであるかにつき,考えるようになりました。
既に80を越え,幸いに健康であるとは申せ,次第に進む身体の衰えを考慮する時,これまでのように,全身全霊をもって象徴の務めを果たしていくことが,難しくなるのではないかと案じています。
私が天皇の位についてから,ほぼ28年,この間私は,我が国における多くの喜びの時,また悲しみの時を,人々と共に過ごして来ました。
私はこれまで天皇の務めとして,何よりもまず国民の安寧と幸せを祈ることを大切に考えて来ましたが,同時に事にあたっては,時として人々の傍らに立ち,その声に耳を傾け,思いに寄り添うことも大切なことと考えて来ました。
天皇が象徴であると共に,国民統合の象徴としての役割を果たすためには,天皇が国民に,天皇という象徴の立場への理解を求めると共に,天皇もまた,自らのありように深く心し,国民に対する理解を深め,常に国民と共にある自覚を自らの内に育てる必要を感じて来ました。
こうした意味において,日本の各地,とりわけ遠隔の地や島々への旅も,私は天皇の象徴的行為として,大切なものと感じて来ました。
皇太子の時代も含め,これまで私が皇后と共に行って来たほぼ全国に及ぶ旅は,国内のどこにおいても,その地域を愛し,その共同体を地道に支える市井しせいの人々のあることを私に認識させ,私がこの認識をもって,天皇として大切な,国民を思い,国民のために祈るという務めを,人々への深い信頼と敬愛をもってなし得たことは,幸せなことでした。
天皇の高齢化に伴う対処の仕方が,国事行為や,その象徴としての行為を限りなく縮小していくことには,無理があろうと思われます。
また,天皇が未成年であったり,重病などによりその機能を果たし得なくなった場合には,天皇の行為を代行する摂政を置くことも考えられます。
しかし,この場合も,天皇が十分にその立場に求められる務めを果たせぬまま,生涯の終わりに至るまで天皇であり続けることに変わりはありません。
天皇が健康を損ない,深刻な状態に立ち至った場合,これまでにも見られたように,社会が停滞し,国民の暮らしにも様々な影響が及ぶことが懸念されます。

更にこれまでの皇室のしきたりとして,天皇の終焉に当たっては,重い殯(もがり)の行事が連日ほぼ2ヶ月にわたって続き,その後喪儀に関連する行事が,1年間続きます。
その様々な行事と,新時代に関わる諸行事が同時に進行することから,行事に関わる人々,とりわけ残される家族は,非常に厳しい状況下に置かれざるを得ません。

こうした事態を避けることは出来ないものだろうかとの思いが,胸に去来することもあります。
始めにも述べましたように,憲法の下,天皇は国政に関する権能を有しません。
そうした中で,このたび我が国の長い天皇の歴史を改めて振り返りつつ,これからも皇室がどのような時にも国民と共にあり,相たずさえてこの国の未来を築いていけるよう,そして象徴天皇の務めが常に途切れることなく,安定的に続いていくことをひとえに念じ,ここに私の気持ちをお話しいたしました。
国民の理解を得られることを,切に願っています。

引用元:象徴としてのお務めについての天皇陛下のおことば(平成28年8月8日)一部ふりがななどを微調整した件はご容赦いただきたく。

ちょっと間が空きましたが、天皇陛下のお言葉を分析していきたいと思います。
私のような反逆する武士が本件に関して分析することは全くもって恐れ多いことであると感じておりますが、ご了承ください。

結論:譲位をお望みである

天皇陛下は譲位をお望みであると忖度致します。
私個人としても、譲位に賛成致します。
そのために皇室典範改正実現のために頑張りたいと思います。

各論分析

少々面倒かとは思いますが、お言葉を細かく分析していきたいと思います。

なぜ天皇陛下はご譲位をお考え遊ばされたのか、それは体力的問題から、祭祀及び公務が困難になりつつあるからと推察できます。

さらに、天皇の政治的発言とはならないように最大限配慮されていることが理解できます。

天皇陛下は象徴天皇としての務めを果たそうと試行錯誤されてきたのではないか、とてもお悩み遊ばされたのではないかと推察します。

伝統を重んじつつ、グローバルに物事を考えられているのではないかと推察します。

具体例をだされながら、体力的問題を語ってらっしゃいます。
象徴天皇としての務めを果たすことができなくなる可能性に言及し、憂慮の念を表明遊ばされたと推察します。

今後の皇室のあり方について悩まれているのではないかと推察します。

象徴天皇としての歩みについて言及されています。
普段、日本国民は天皇を意識しないで生活しています。

空気を吸うことを意識して生活している日本国民なんてよほど何かがなければいないでしょう。

こういった機会に天皇陛下御自身がどれだけ日本のために尽くされたか、日本国民のために尽くしたかを伝えたかったのではないかと推察します。

ある意味、天皇という存在を覆い隠す大手マスコミに対する婉曲的批判なのではないかと私個人は考えております。

譲位に関する核心的な箇所についてもっと細かく論じていきたいと思います。
箇条書きにしてみましょう。

お言葉の核心的部分の分析

1、祭祀及び公務の縮小は無理である。
2、摂政には難色もしくは否定的である。

1について説明します。

天皇陛下(現在の上皇陛下)がご高齢なため、祭祀及び公務の縮小が叫ばれたことがございました。

週刊誌等でも積極的に主張された時期もございました。
天皇陛下(現在の上皇陛下)は明確に「無理だ」とおっしゃってます。

伝統の継承者として、伝統を軽んじる人間のことが許せなかったのではないかと推察します。

祭祀を行うから、天皇は天皇であり、公務を行うから象徴でもあるわけです。
ここは明確にするべきだと天皇陛下(現在の上皇陛下)がご判断されたのではないかと推察します。

2について述べます。

天皇陛下は制度として、摂政というものが存在していることに言及しつつ「しかし」という言葉をご使用遊ばされました。

「しかし」というのは逆接の接続詞です。
「AしかしB」という文章があれば、Aとは反対の意味のことがBに書かれております。

したがって、天皇陛下(現在の上皇陛下)は摂政に対して難色を示されたという解釈もできますし、否定されたという解釈もできます。

ここは意見の割れるところだと思いますが、私は「天皇陛下(現在の上皇陛下)は摂政を否定された」と解釈します。

もし、難色を示されたという解釈をお持ちなのであれば、コメントください。
議論しましょう。

摂政を置くということの意味

私は摂政とは本当の緊急事態の際に設置されるものであると考えます。
天皇陛下(現在の上皇陛下)が大正天皇の前例をご存じないということは絶対にありますまい。

天皇としての生きがい、天皇としての存在価値を奪われることにも似た事態になるのではないかと個人的には考えております。
少々過激なことを書きましたが、大筋ではあっているのではないかと。

天皇陛下(現在の上皇陛下)は”譲位”をせずに、昭和天皇崩御の際と同様に、天皇崩御と新天皇即位が同時に発生した場合のデメリットを説明遊ばされました。

天皇陛下 (現在の上皇陛下) はこのような事態は是非とも避けたいとお考えであると推察します。

譲位がご希望であると推察します。

皇位継承の危機が存在するからこそのお言葉

>>始めにも述べましたように,憲法の下,天皇は国政に関する権能を有しません。そうした中で,このたび我が国の長い天皇の歴史を改めて振り返りつつ,これからも皇室がどのような時にも国民と共にあり,相たずさえてこの国の未来を築いていけるよう,そして象徴天皇の務めが常に途切れることなく,安定的に続いていくことをひとえに念じ,ここに私の気持ちをお話しいたしました。
>>国民の理解を得られることを,切に願っています。

天皇陛下 (現在の上皇陛下) は皇位の安定的継承をお望みであり、日本国民の理解をお望みです。

ただ、ここの重要性を指摘しなければなりません。
なぜ、譲位のお考えを表明する機会に、皇位の安定的継承をお望みであるということを表明する必要があるのかということです。

端的に言えば、皇位継承の危機が存在しているからです。

現行の皇室典範では男系男子しか皇位継承できません。
将来的には悠仁親王殿下がご即位されますが、その後男子が生まれる保証はないわけですよ。

少なくとも女性宮家を創設して、悠仁親王殿下をお支えできるような体制を構築するしかないでしょう。

女性天皇、女系天皇を認めなければ、皇室そのものが消滅する危険があるわけです。

本来ならば、日本政府が積極的に動いて、皇室典範の改正を実現するべきですが、全くもって動きがない。
そんな日本政府に対する最大級の批判なのではないかと推察します。

最後に皇位継承問題は長期戦になる

私はこの皇室典範改正問題は少なくとも数年の長丁場になると考えております。

そして、すでにその準備に入っております。
皇室典範改正を実現し、譲位及び女系女性天皇を認めるよう尽力します。

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