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反逆する武士

憲法 皇室

イギリスの王位継承と日本の皇位継承を考える。女系天皇を認めるべき

投稿日:

天皇

大変お世話になっております。
反逆する武士

uematu tubasaです。
初回投稿日時:2022年10月15日(令和4年10月15日)

本日は久々に皇位継承問題について基本的な見解を含め、私なりの考えを述べたいと思います。

女性天皇と女系天皇は違う

「女系」とは女性の系統、つまり母親の血筋に属することを指し、チャールズ3世は母親のエリザベス女王の血統によって王位を継承されたので、「女系の男性君主」ということになる。
一方、「男系」は男性(父親)の血筋に属することで、たとえばわが国の敬宮としのみや(愛子内親王)殿下が即位される場合は天皇陛下の血統に基づくので、「男系の女性天皇」という位置づけになる。

引用元:イギリスでは"女系"チャールズ国王が即位…日本でいまだ女系天皇が認められない不可解

まず、皇統には二種類ございまして、女系と男系がございます。

女系とは、上記引用元記事にもございます通り、母親の血筋に属することを指し、天皇陛下の母親が天皇だった場合には女系天皇となります。

男系とは、父親の血筋に属することを指し、天皇陛下の父親が天皇だった場合には男系天皇となります。

今上天皇の場合、父親が天皇だった場合に該当するので、男系の男性天皇となります。

女性天皇を認めるべきか否かという議論は天皇自身の性別の話です。

性別の話とは別で、女系天皇を認めるべきか否かという議論は女性天皇の子どもにも皇位継承権を付与するのか否かという話になります。

私個人としては、女性天皇も女系天皇も認めるべきであり、安定的な皇位継承を目指すべきと考えております。

男系の男性天皇しか認めない現行制度ですと、皇位継承者が極端に少なくなり、悠仁親王殿下に負担が集中してしまいます。

側室制度と男系継承はセットだった

もともとそのような縛りは、明治典範に規定されていた、正妻以外の女性(側室)から生まれた子供など(非嫡出子・非嫡系子孫)にも継承資格を認めるという旧時代的な仕組みと“セット”でなければ、決して維持できないルールだった。

引用元:イギリスでは"女系"チャールズ国王が即位…日本でいまだ女系天皇が認められない不可解

上記引用元記事を作成された氏(以下敬称略)は、イギリスの王位継承でチャールズ3世国王が即位された件に言及されました。

女系継承されたからイギリスがイギリスでは無くなるという議論にはならなかったと指摘しております。

21世紀の現代になっても、女系継承になったからといって王位や皇位の正統性や権威が揺らぐなんてことになりましょうか。

男系継承に無意味に固執する「男系固執論者」は騒ぐでしょうが、女系継承を理由として王室廃止や皇室廃止にはなりません。

さらに、男系で男性のみの皇位継承権を付与するという現行制度は側室が生んだ子どもにも皇位継承権を認める時代錯誤的な仕組みとセットでした。

本当に筋金入りの男系継承を訴えるならば、側室制度の復活も訴える必要があります。

男性天皇を父親とする男子を増やさないと皇位継承者がいなくなってしまうからです。

はっきり申し上げますが、頭が痛い方々と言われ、政治的な排斥対象となること確実ですよ?

安倍総理の国会答弁を軽く考えるべきではない

「(旧11宮家の皇籍離脱は)70年以上前の出来事で、皇籍を離脱された方々は民間人として生活を営んでいる。
私自身が(連合国軍総司令部=GHQの)決定を覆していくことは全く考えていない」

安倍晋三首相は、3月20日の参院財政金融委員会でこう述べた。

引用元:安定的な皇位継承の確保を検討 男系継承を慎重に模索

男系継承を継続していく上で、終戦後に皇籍離脱された宮家の方々を皇室に戻ってもらおうという意見が散見されます。

率直に申し上げて、無理筋もいい所であり、我が国日本の財政破綻を声高に主張する経済学者のような見苦しさが漂っています。

も言及されておりましたが、2019年3月20日の参院財政金融委員会で、安倍総理(当時)は上記のように述べられております。

真意は違うという内容の週刊誌記事や新聞記事があるそうですが、首相周辺からの伝聞情報だったり、政府筋からの伝聞情報らしく、信憑性がありません。

なぜ安倍総理が上記のような国会答弁に至ったのかと申しますと、皇室に戻る意思のある旧宮家の子孫の方々がいないからです。

安倍総理の支持者というのは男系固執論者が多いので、皇室に戻る意思のある旧宮家の子孫の方々がいないとは国会答弁できなかったということなのでしょう。

国務大臣の不可解答弁をどのように受け止めるべきか

片山大介君
そうなんです、政府から公式にはこの皇女制度は言っていないんですが。
じゃ、その代わりに政府の方でも言われているのが、皇位継承策の一つになっている旧宮家の子孫、子孫男性の皇籍復帰案というやつですか、これについては、これまで政府は、その子孫の意向を確認したこともないし、これからも確認する予定はないと言っていました。
だけど、今回、ヒアリングの項目にこれが入っているんですよね。
そうすると、これ、あれですか、今までどおりのことで、これは考え方でいいんでしょうか。
ここはどうなんでしょうか。

国務大臣(加藤勝信君)
その今までどおりというか、今までのスタンスは、そうした皆さんに確認をしたことはないし、していく考えもないと、これは変わらないところでありますけれども。
ただ、先ほど申し上げた附帯決議の提示された課題の議論に当たって、かなり様々な、今、これまでも議論がなされていたわけでありますから、一応それぞれについて御発言をして、ヒアリングに当たってですね、いろいろ御発言をする際の項目としては、そういう項目をこの有識者会議の皆さんに諮った上で先般の第一回の会合で決めさせていただいた、こういう経緯でございます。

引用元:令和3年[2021年]3月26日、参院予算委員会での片山大介氏の質問に対する加藤勝信内閣官房長官の答弁

2021年3月26日の参院予算委員会にて、加藤勝信内閣官房長官(当時)が上記のように答弁しております。

要するに、皇位継承策の一つとして終戦後に皇籍離脱された宮家の子孫の方々に皇室に戻る意思を確認したことはなく、これからもその意思を確認していくことも無いと答弁しています。

この答弁を不可解と思わないならば、皇室に興味関心が無いと言わざるを得ません。

終戦後に皇籍離脱された宮家の子孫の方々に皇室に戻る意思を確認しなければ、そもそも話が前に進みません。

意図的に皇位継承策を有耶無耶にしようとしているとしか解釈できないのです。

このような不可解答弁をも取り上げておりまして、以下のように言及しております。

しかし、まず当事者への意思確認をしなければ、養子縁組その他の方法で、それらの人たちを皇室に迎えるわけにはいかない。
だから不可解な印象を免れなかった。
これも先の首相経験者の方への安倍氏の回答によって、その“裏事情”を察することができる。
つまり、政府は当然ながら旧宮家の対象となるべき人たちへの“非公式な”意思確認をすでに済ませていて、その結果、「(誰も)いない」ことが明らかになったので、先のような答弁を繰り返すほかなかった――ということだろう。

引用元:イギリスでは"女系"チャールズ国王が即位…日本でいまだ女系天皇が認められない不可解

私もと同様の見解です。

付け加えるならば、男系固執論者を刺激しないような国会答弁をしてしまったということでしょう。

旧宮家系国民男子に皇籍取得の意思があった場合のハードル

ちなみに、国民である旧宮家系男性だけが“特権的”に婚姻を介さずに皇籍を取得する制度は、憲法第14条第1項が禁じた「門地もんち(家柄、家格)による差別」にそのまま該当する。
だから、万が一それを“希望する”当事者がいたとしても、結局は認められない。

引用元:イギリスでは"女系"チャールズ国王が即位…日本でいまだ女系天皇が認められない不可解

仮に、旧宮家系国民男子が皇籍取得する意思が芽生えたとしても、憲法上の問題がございます。

婚姻を介さずに皇籍を取得する制度は、日本国憲法第14条第1項が禁じた「門地(家柄、家格)による差別」に該当します。

憲法違反となりますので、結局は認められません。

だからこそ憲法改正が必要なのだという意見もあるかもしれませんが、さすがに「門地(家柄、家格)による差別」を禁止する規定を改変するのは支持されないでしょうに。

また、政略結婚させればいいという不敬極まりない意見もあるかもしれませんが、皇族の方々の意思を無視することを天皇陛下や日本国民が許すとは思えません。

圧倒的な不評となり、提案そのものが潰されますよ。

ちなみに、旧宮家系国民男子が皇籍取得に関して「門地(家柄、家格)による差別」に該当するという件は初めて知りました。

やはり皇位継承に詳しいには注目するべきですね。

悠仁親王殿下への不敬極まりない態度としか思えない

天皇・皇后両陛下のたったお一人のお子様でいらっしゃる敬宮殿下がすでに成年を迎えられたにもかかわらず、そのご将来がいつまでも宙ぶらりんなままという残酷な状態は、一刻も早く解消されねばならない。
単に「女性だから」というだけの理由で、皇統の直系に当たる両陛下のお子様に継承資格が認められないことの異常さに、私たちはとっくに気づいているはずだ。

引用元:イギリスでは"女系"チャールズ国王が即位…日本でいまだ女系天皇が認められない不可解

天皇皇后両陛下のお子様でいらっしゃる敬宮殿下(愛子さま)が成年を迎えられ、将来がどうなるのか不明確な異常事態は一刻も早く解消されねばなりません。

その点に関してはと同意見です。

ただ、一方で悠仁親王殿下に対して不敬極まりない事態であるとも言えるのではないかと。

このままだと、悠仁親王殿下お一人が皇室に残され、サポートしてくれる方々がおらず、公務負担が極大になります。

さらに言えば、悠仁親王殿下がご結婚できない可能性もございます。

小室眞子さん(悠仁親王殿下の実の姉)が国民から下劣なバッシングを受けているという事実は皇族の結婚ハードルを極端に引き上げてしまいました。

悠仁親王殿下がご結婚されたとしても子どもに恵まれないかもしれません。

お子様がお生まれになったとしても女子ばかり生まれ、皇位継承できないという場合も想定できます。

あまりにもリスクが高い環境に悠仁親王殿下を追い込んでいるとしか思えないのです。

女性天皇と女系天皇を認めるしか方法はない

再度、この記事の結論を申し上げますが、女系天皇と女系天皇を認め、皇位継承者を増やすべきです。

具体的には、敬宮殿下(愛子さま)と佳子内親王殿下に皇位継承権を付与して、そのお子様にも皇位継承権を付与するべきなのです。

また、悠仁親王殿下のお子様がお生まれになった場合、男女問わず皇位継承権を付与するべきでしょう。

そうすれば、皇位継承権が喪失され、皇室が消滅するという最悪の事態は回避できると思います。

皇室典範改正を目指して、ブログで皇位継承問題を今後も取り上げますし、何らかの運動には参加していきたいです。

以上です。

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