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反逆する武士
uematu tubasaです。
初回投稿日時:2020年2月2日(令和2年2月2日)
本日は倉山満の女系天皇批判に対して反論していく記事です。
新義を不吉とするというのは倉山の妄想だ
皇室とは、先例が吉、新儀は不吉とする世界である。
引用元: 「愛子様」女系天皇論者に問う5つのこと/倉山満
ただし、その後に定着して先例となる事例もある。
たとえば民間人皇后だ。
奈良時代に藤原光明子を新儀として、その後の光明皇后の振る舞いがあまりにも立派だったので、先例として定着した。
だが、長屋王の変によって血塗られた新儀だった。
新儀は無理やり行うものではない。
まず、倉山は上記のように「先例が吉、新義は不吉とする世界である」と主張していますが、かなり疑わしいと言えます。
以下に、梅松論に収録された後醍醐天皇の建武の新政の際のお言葉を噛み締めましょう。
今の例は昔の新義なり、朕が新儀は未来の先例たるべし
引用元:梅松論上より
解説しますと、現在で行われていることは以前においては新義であり、私の新義は未来において先例となるだろうということです。
少なくとも、新義が不吉であるという考えは皇室の中には無いということがわかります。
おそらく新義が不吉というのは倉山の妄想でしょう。
少なくとも私個人はそのように判断せざるを得ません。
というか、基本的な皇室関連の書籍を読み込んだらこういった妄想にはならないと思うのですが、どうしてしまったのか理解できません。
女系と男系の違いがわかってる?
不敬を承知であえて名前を出す。
引用元: 「愛子様」女系天皇論者に問う5つのこと/倉山満
愛子様(敬宮殿下)が、女帝となり、平民の男と結婚され、その子息が天皇になるとする。
その場合、後継者が女子でなければ「女系」にならないのだが、それを「女系論」を自称する人たちは理解しているのだろうか。
男子でも女子でも良いとするのは「雑系」にすぎない。
敬宮殿下ご自身が仮に天皇に即位された場合、敬宮殿下は男系の女性天皇になります。
なぜならば、お父様が天皇陛下であり、父親を辿れば天皇に行き着くからです。
仮に敬宮殿下が民間男性とご結婚して、お子様が生まれ、そのお子様が次期天皇に即位されるのであれば、女系の男性天皇か女系の女性天皇になります。
なぜならば、母親を辿れば天皇に行き着くからです。
敬宮殿下のお子様が女性で無ければ「女系」にはならないと倉山は主張しており、そもそも男系と女系という概念を理解していない可能性がございます。
私と倉山の間で男系と女系の定義が違うのではないかと。
男系と女系をしっかりと定義してほしいです。
以下、私なりに女系天皇とは何かを定義してみました。
女系天皇とは何かを定義する
有本)7割ぐらいが女性天皇・女系天皇を容認という世論調査だったそうですが、わからないのに「女性・女系天皇を容認しますか?」と聞いても、あまり意味がないでしょう。
引用元: いまさら聞けない「女性天皇」と「女系天皇」の違い
番組を作っているスタッフの方でもわからない。
それくらい私たちは、天皇という存在について知らないということなのです。
天皇や皇室に関する世論調査において、7割ぐらいが女性天皇・女系天皇容認という結果が出ました。
※参考記事:【産経・FNN合同世論調査】女性天皇と女系天皇の違い、「理解せず」過半数
その世論調査によると、約5割の日本国民は女性天皇と女系天皇の違いを理解していないということのようです。
この結果を受けて愚民を嘲笑するような態度を取る人もいらっしゃいますが、しっかりとした世論形成のため、私のようなブロガーが頑張らなければなりません。
女系天皇とは、母親の血筋を遡ると天皇に行き着く天皇のことであり、女性天皇とは単に天皇の性別を意味します。
例えば、現在の天皇陛下の実の娘さんである敬宮殿下(愛子さま)が天皇に即位された場合は、男系の女性天皇になります。
さらに付言すれば、敬宮殿下(愛子さま)がご即位された後に敬宮殿下のお子様がご即位された場合、女系天皇になります。
私のような女系天皇公認派としては「女系天皇になったからと言って、天皇の本質が変わるわけではなく、立憲君主であり、祭祀を司り、国民統合の象徴としてのお勤めをなされるのだから、何も問題はない」と主張しています。
むしろ、男性でも女性でも、皇統に属する皇族であれば皇位継承できるので、皇位継承が安定化するというメリットがあり、積極的に女系天皇を公認しようと主張しています。
倉山の主張の決定的な誤謬
しばしば、「自称女系論者」は、「男系の伝統に固執するのは、悠仁親王殿下に御負担がかかりすぎる。そもそも、奥方になってくれる女性が現れるのか。出産のプレッシャーがすさまじくなる」と主張する。
引用元:「愛子様」女系天皇論者に問う5つのこと/倉山満
ならば、「愛子天皇」が実現しても同じではないか。
むしろ、「愛子天皇」ならば、天皇の御公務をしながら、出産のプレッシャーと戦わねばならない。
いわゆる「女帝論」「女系論」で最も迷惑するのは、敬宮殿下に他ならないではないか。
率直に申し上げる。
倉山の主張こそ論理的ではない。
出産のプレッシャーとは、男子を生まなければ皇位継承権が与えられる皇族にならないため、男子を生まなければならないというプレッシャーのことです。
倉山はそれを敬宮殿下が天皇に即位された場合に出産するプレッシャーと同一視しているのです。
馬鹿なのか?
全く別物のプレッシャーを同一視するとかどうかしているとしか判断できません。
倉山にもわかるように説明すると、皇室典範が開始され、女系天皇が公認された場合、一番救われるのは悠仁親王殿下です。
このままでは将来に皇室にお一人で残ることになり、男子を生まなければならないというプレッシャーを背負う女性と結婚しなければなりません。
質問に答えてやろうじゃないか!
女系と称する雑系など、単に皇室の伝統を破壊する強弁にすぎない。
引用元:「愛子様」女系天皇論者に問う5つのこと/倉山満
本来ならば「先例が無い」の一言で終了なのだが、よくわかっていないらしい。
では、五つ問う。
第一に、外国人の君主、ハーフの君主を受け入れても構わないのか?
第二に、平民の君主を受け入れても構わないのか?
第三に、女帝に結婚の自由を認めて良いのか?
第四に、一時の多数決で何をやっても良いのか?
第五に、以上四つを先例以外の何で否定するのか?
第一に対する回答は「外国人の君主、ハーフの君主を受け入れない」となります。
皇室典範などに、皇族の配偶者に外国人は認めないという条文またはそれに準じたものを入れれば問題ないと思います。
日本国民の象徴である天皇及び皇族が外国人というのはどう考えても排除すべきです。
第二に対する回答は「平民の君主を受け入れない」当然ですね。
敬宮殿下の配偶者や、眞子内親王殿下、佳子内親王殿下、悠仁親王殿下の配偶者にも皇位継承権を与えなければ問題ないでしょう。
第三に対する回答は「外国人で無ければ自由で良い」自由恋愛を公認しなければ、人権があまりにも制限されてしまいますし、自分の配偶者を自分の意思で決めることができないというのは地獄です。
女性天皇を地獄の業火から救わねばなりません。
第四に対する回答は「何をやっても良いわけではないが、皇室典範が国会の議決によって改正しなければならないならば、議論を尽くして早期に決断しなければならない」となります。
皇位継承に関する議論で、結論から逃げる人間の常套句ですな(笑)
このままだと皇室に悠仁親王殿下だけが取り残されることになるとわからないのか???
早急に国民の意思で決断しなければ、皇室は消滅する可能性が飛躍的に高まります。
第五に対する回答は「ちょっと何言っているのかわからない(笑)」
第一の質問から第四の質問までが当然の如く否定されることを想定した質問ですな。
私は第一から第四まですべて否定する人間ではありません。
あえて申し上げれば「憲法であり、常識」ということになりますかね。
以上です。