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反逆する武士
uematu tubasaです。
初回投稿日時:2019年10月24日(令和元年10月24日)
なぜ男系継承にこだわるのか
本日は皇位継承問題において、私がFC2ブログにて公開していた記事を復活させたいと思います。
皇位継承において、根本的なことを申し上げたいと思います。
なぜ男系継承を維持しなければならぬのでしょうか。
このままでは悠仁親王殿下だけが皇室に残され皇位継承者がたった御一人という危険極まりない状況になるやもしれんと言うのに。
「そういうものなんだ。理屈じゃない」という答えでは納得できません。
それでは日本国民になぜ男系継承なのか理解してはもらえないでしょう。
「神武天皇から一貫して男系継承が行われており、それが皇室の伝統なのであるから」という答えがございます。
しかし、それは本当なのでしょうか。
女系継承の実例が実は存在しています。
一例目は第37代斉明天皇(女帝)から第38代天智天皇(男帝)への皇位継承です。
天智天皇は斉明天皇の実子。
皇位が母から息子に継承されたのだから女系継承です。
二例目は第43代元明天皇(女帝)から第44代元正天皇(女帝)への皇位継承です。
元正天皇は元明天皇の実子。
皇位が母から娘に継承されたのだから女系継承です。
しかしながら、半ば強引にこれらの女系継承は男系継承であると男系絶対派は主張しています。
なぜなら天智天皇は舒明天皇(男帝で斉明天皇の夫)の実子であるからして男系継承だとか言われている。
元正天皇は祖父が天武天皇であるから男系として遡って男系継承であると言われています。
ここで私なりに決定的なことを言わせていただきたいと思います。
もし本当に男系継承が皇室の伝統であれば、後年に「あの天皇の皇位継承は女系継承なのではないか」と言われるようなことはしないはずです。
そうでなければ、後年に皇位継承に揺らぎが疑念が噴出し、国内が皇位継承のあり方をめぐり騒乱が生じる可能性があるからです。
もし本当に男系絶対が皇統であるならば、女性天皇の後にその女性天皇の実子を皇位につかせるなんてことはあり得ないと言えます。
他の男系男子を天皇にしてから、女系継承なのではないかと言われる可能性をゼロにしてから皇位継承を行うでしょう。
したがって、男系継承は確かに継続してきた時期はあったが、皇室の伝統とは言えません。
それでも男系継承すべきと主張したいのなら私のような尊皇派でもわかるような根拠や理由をお教え願えますでしょうか。
皇位継承に関する基礎知識
1、本当は天皇陛下のご意思がすべてである。
皇位継承制度は皇室典範に定められています。
現在の皇室典範のままでは必ず皇統は行き詰るでしょう。
女性宮家創設にしろ旧宮家子孫の皇籍取得にしろ皇室典範の改正が急務です。
ここで最初に考えなければならないことは「皇室典範」は皇室の家法であるということです。
明治期にできた旧皇室典範は大雑把に言えば改正は天皇陛下がお決めになることでした。
しかし現行の皇室典範では国会の議決に委ねられています。
※日本国憲法第二条 皇位は、世襲のものであつて、国会の議決した皇室典範の定めるところにより、これを継承する。
これは異常な事態であるからして誰かが天皇陛下にお伺いするべきでしょう。
可能であれば、憲法を改正して、皇室典範を皇室の家法に戻さなければならないと考えます。
②基本的には直系継承を優先しなければならない。
制度的には「直系女子か傍系男子」という選択をしなければならないのであって、敬宮愛子内親王殿下か悠仁親王殿下かという人気投票ではありません。
皇位継承の原則は直系優先主義です。
北畠親房の『神皇正統記』では歴代の「代」数と共に「世」数も記されており、この世数は天照大神を「世系第一」として親から子への直系継承を示し、傍系継承には記されていません。
北畠は直系を「正統」と言って重んじていました。
他の政治経済系ブログには敬宮愛子内親王殿下を誹謗中傷するコメントが寄せられたり、雅子妃殿下の悪口を書く記事がUPされるなどしており
本当に尊皇派か? と首を傾げたくなるようなものが目立ってました。
感情的なことを排除して最悪の場合を想定した制度設計を行っていくべきでしょう。
男子が生まれなければ続かない「神風だよりの制度」はもうやめた方がいいと私は思います。
③男系=皇統ではない。
男系こそが皇統であり、女系になったら皇統断絶であると主張している方がいらっしゃるがそれは誤りです。
現行皇室典範にはこう規定されている。
「皇位は皇統に属する男系の男子がこれを継承する」
つまり、皇統には男系・女系両方含まれています。
もし仮に皇統=男系ならば「皇位は皇統に属する男子がこれを継承する」と記されるはずである。
男系男子、男系女子、女系男子、女系女子が皇統に属しており、そのなかの男系男子が皇位を継承すると限定されているという理解が正しいと言えます。
これ以上に関してはまた後日。