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反逆する武士
uematu tubasaです。
初回投稿日時:2025年1月12日(令和7年1月12日)
ウクライナの戦争継続資金は何とかなりそう
ウクライナは、主要7カ国(G7)で合意した凍結ロシア公的資産からの収益を裏付けとする融資として、欧州連合(EU)分の最初の30億ユーロ(30億9000万ドル)を受け取った。
(中略)
G7が合意した融資には、EUのマクロ金融支援融資、国際通貨基金(IMF)のウクライナ向けマルチドナー管理口座、世界銀行に新設されたウクライナ向け金融仲介基金が含まれる。
2024年12月、米財務省は200億ドルのG7融資分を世界銀行の基金に移した。
日露戦争でもそうでしたが、戦争資金をどのように確保するかというのは重要です。
ロシアの公的資産を凍結し、その資産運用益をウクライナへ譲渡するということが合意されました。
2025年1月10日に、実際に資産運用益がウクライナに譲渡されたとのこと。
資産運用を軽んじるべきではありません。
これがウクライナにとっての祖国防衛戦争の勝利への一歩かもしれません。
イギリスとフランスのウクライナ派兵には懐疑的
フランスの有力紙ルモンドは、フランスとイギリスが、ロシアによる軍事侵攻が続くウクライナへの軍隊や軍事企業の関係者の派遣について、議論していると報じました。
背景には、ウクライナへの支援の継続に消極的とされる、アメリカのトランプ次期大統領の就任があるとしています。
(中略)
25日、地元テレビに出演したフランス外務省の報道官は、ウクライナへの部隊の派遣の可能性について聞かれ「タブーはない」と答えた一方、イギリスの首相官邸はNHKの取材に対し「そうした計画はない」とコメントしています。
フランスの有力紙ルモンドが報じたところによると、イギリスとフランスがウクライナへの派兵を議論しているとのこと。
議論はしていると思いますが、直接的な派兵は無いと思いますよ。
イギリス国内とフランス国内にも今回のウクライナロシア戦争(宇露戦争)から手を引くべきと主張する勢力を抱えています。
親ロシア的な主張が盛り上がらないようにイギリスのスターマー首相とフランスのマクロン大統領は気を使っているはずです。
確かに、アメリカのトランプ大統領が就任することで、欧州各国の自主的な役割の増大は必要です。
しかしながら、それは武器支援や軍事訓練の供与という「血を流さない」支援が主になると思われます。
幻影旅団ではなく、影の船団を駆逐せよ
米財務省は10日、露石油大手ガスプロムネフチ、スルグトネフテガスの2社と、その子会社を経済制裁の対象に加えたと発表した。
制裁を回避して石油を密輸するために使う「影の船団」183隻も対象とした。ウクライナを侵略するロシアのエネルギー収入を減らし、戦費調達に打撃を与える狙いがある。
制裁対象になると米国内の資産が凍結され、米企業などとの取引もできなくなる。
米政府高官によると、ロシアは毎月数十億ドル以上の損失を被るとしている。
ロシアは外貨獲得手段として、時には強硬な資源外交を展開してきました。
しかしながら、ウクライナロシア戦争(宇露戦争)では、その外貨獲得手段を潰そうと石油上限価格や各種制裁が課せられていました。
今回、欧米の制裁を回避してロシア産の石油を運ぶ「影の船団」と呼ばれるタンカーに制裁を課されます。
アメリカ企業との取引ができなくなり、アメリカ国内の資産が凍結されるとのこと。
ロシアは、ロシア・ルーブルを発行しているので、中央政府に財政的予算制約は存在しません。
しかしながら、変動相場制の中でのルーブルの価値を高め、輸入決済通貨を獲得するには、外貨が必要です。
それがかなり妨害されると思います。
戦争は終結するか
アメリカのトランプ次期大統領はロシアが続けるウクライナへの軍事侵攻について「6か月か、それよりもっと前に終わらせたい」と述べ、これまで「24時間以内に終わらせる」としてきた発言内容を後退させました。
さすがに24時間以内にウクライナロシア戦争(宇露戦争)が終わるわけありません。
選挙アピールのための非現実的な主張がどんどん現実寄りになってきたという印象です。
私個人としては、ロシア全面撤退、ウクライナはNATO加盟断念と西側諸国の力を借りて軍事力増強が落としどころなのでは考えます。
ロシアとしても何かを獲得して戦争を終結させなければ、国内の争乱に直結します。
ウクライナのNATO加盟断念ということであれば、ウクライナとロシア双方でギリギリ妥協できるのではと考えた次第です。
ロシアは敗北するか、国内で革命が起きるかどちらか
最後になりますが、この戦争の終結を考えてみたいと思います。
まず、各方面の情報を精査するに、北朝鮮という同盟国の力を借りたとしても、ロシアは戦争に勝てません。
核兵器以外のウクライナを圧倒できる戦力がロシアには残されておりません。
もし本当に核兵器が使用されるとなれば、NATO加盟国は動くでしょう。
モスクワへの電撃突撃となり、ロシアの崩壊に直結するでしょう。
もし、核兵器が使用されず、ロシアが戦争継続を望むということであれば、国内で革命が起こり、新ソビエト連邦樹立になるかもしれませんね。
それはプーチンとしても私としても望んでいることではありません。
したがって、全面撤退を戦略的撤退と言い換えて、休戦に踏み切った方がいいのではと思います。
以上です。