大変お世話になっております。
反逆する武士
uematu tubasaです。
初回投稿日時:2022年7月10日(令和4年7月10日)
この記事を作成している段階では選挙結果は出てはおりません。
しかし、拙ブログにお越しの日本屈指の意識高い系人材の皆様は落胆していることでしょう。
したがって、本日の記事にて、未来が明るい話題を提供すると共に、私個人の備忘録記事とさせていただきます。
3Dプリンター住宅の耐震実験が行われた
住宅系スタートアップのセレンディクス(兵庫県西宮市)は今夏、外壁などの部材を建設用3次元(3D)プリンターでつくった球体住宅「スフィア」の耐震試験を実施する。
引用元:3Dプリンター住宅で耐震実験
以下は参考動画:「人々を30年住宅ローンから解放する」...かもしれない『3Dプリンター住宅300万円』今夏販売へ 目標は「車のように買い替えられる家」(2022年6月21日)
詳細に関しては上記の動画を参照していただければと存じます。
簡単に説明させていただくと、コンクリートを出力する大型3Dプリンターで住宅の部品を短時間で製造します。
その住宅部品と断熱材や内装部分を組み合わせることで、大きさにもよりますが24時間から3日ほどで住宅が完成します。
何がそんなに凄いのかと申しますと、圧倒的な低価格を実現していることです。
住宅はなぜ数千万円という高価格なのかと申しますと、住宅建設のための人件費、いわゆる労務費が大きいからです。
3Dプリンターであれば、その労務費用を圧倒的に抑制することができますので、低価格を実現できるのです。
10平米の3Dプリンター球体住宅「スフィア」であれば300万円という低価格らしく、将来的にはもっと低価格で住宅を建てられるようになるとのこと。
問題は我が国日本は世界屈指の地震大国なので、耐震性を具備しなければなりません。
その点を耐震試験でデータを取得して、問題ないのか、問題があればどのように改善するのか模索していただければと思います。
台風と地震と積雪と多湿に耐えられるのか
スフィアの原材料はモルタルで、建設3Dプリンターで外壁などの部材を工場でつくり、建設現場に運んだ。
引用元:23時間で3Dプリンター住宅を建設、セレンディクス
躯体(くたい)全体の重量は約20トンに及ぶ。
(中略)
構造形式は、鉄筋コンクリート(RC)造だ。
3Dプリント部分は、内外壁兼打ち込み型枠の役割を果たす。
球状の構造は一般の住宅に比べて頑強であり耐震性も十分備えているという。
今後、実物大の建物で耐震性を確かめる実験を行う考えだ。
また、躯体には断熱材も組み込んでおり、日本よりも厳しいオランダの断熱基準をクリアしているという。
3Dプリンター球体住宅「スフィア」の性能とやらを詳細に見てみると、素晴らしいの一言です。
原材料はモルタルであり、鉄筋コンクリート造であり、球状の構造のため耐震性を兼ね備え、オランダの断熱基準をクリアしているとのこと。
全体の重量は約20トンに及ぶのであれば、台風で倒壊する可能性はほぼ無いと考えてよろしいでしょう。
我が国日本は北半球でも特殊でして、南北に長い島嶼国家ですから、台風と地震と積雪と多湿が同時に発生する気候なのです。
また、地震に伴って発生する津波がございますから、住宅にとっては生き残りが難しい過酷な環境と言えます。
新たな住宅の種類が出現したとなれば、日本特有の過酷な環境を生き残れるほどの強靭さ(レジリエンス)を持っているのかという点に注目するべきなのです。
瓦が無いですから台風で設備の一部が飛ばされるということも無いですし、20トンという重さがありますから台風は何とかなるでしょう。
問題は北海道のような積雪がエグイ場所で積雪に耐えられるのか、多湿に耐えられるのかという点ですね。
球体だから上からの重みには耐えられるでしょうし、多湿に関しては除湿器または除湿機能を兼ね備えたエアコンを設置すれば問題なしです。
あとは、雪で埋まる可能性ですが、電流を流して溶かすことも技術的に可能です。
耐震試験の結果が公表されてから、再調査して、問題なければ私のお金を投じる先として適格なのではないかとすら思っています。
私個人としては、そういった未来を変える企業に投資して利益を得たいですし、3Dプリンター住宅をキャッシュで一括購入したいです。
懸念点は火災と廃棄物対策、そして大型化できるのか
個人的に、3Dプリンター住宅の懸念点について申し上げておきたいと思います。
まず、火災に強いのかどうかという点ですね。
3Dプリンター住宅内部で発生した火災に対してはどのように対処するのか、近隣の住宅から出火して飛び火した場合はどのように対処するのか気になります。
さらに言えば、現状では10平米の3Dプリンター住宅で300万円であり、100平米や200平米もしくは2階建てにすることは可能なのか。
可能なのであれば、低価格を実現できるのかという点が懸念点ですね。
技術が一般大衆向けに普及すれば、限界費用逓減の法則が発動するので、価格は低下するでしょう。
ただ、それで長期間の住宅ローン問題、言い換えるならば長期間に渡って返済しなければならないほどの莫大な借金を抱えて生きるという社会問題の解決につながるのか不安になります。
そして耐久性も気になります。
極端な話でございますが、組み立ててから5年くらいで居住できないほどボロボロになってしまった場合、資産価値と利用価値が激減してしまいます。
これは既に解決している可能性もございますが、3Dプリンター住宅の製造元に問い合わせた方がいいかもしれませんね。
経済学と社会構造が根底から覆る可能性があるイノベーションかもしれない
住宅市場及び住宅ローン問題というのは、経済学でも伝統的に扱われている分野でございます。
今回の3Dプリンター住宅が一般向けに普及した場合の経済学と社会構造の激変について述べたいと思います。
あくまで反逆する武士uematu tubasaの思っていることを文字化しただけなので、その通りに世の中が動くとは限りません。
その点はご注意ください。
まず、3Dプリンター住宅が一般化すれば、住宅ローンを抱える人間が少なくなります。
したがって、銀行や住宅金融公庫などがお金を融資して住宅を購入することが少なくなるということです。
個人にとっては借金を抱え、利息を支払いつつ元本返済をしなくてもいいということですので、良いことのように思えます。
しかし、民間金融機関にとっては住宅購入資金を融資して利子を受け取るというビジネスが極端に縮小しますから、リスクのある融資やリスク資産への投資に傾く可能性がございます。
金融不安定性が高まる要因になるかもしれません。
金融緩和によって住宅市場を活性化することが難しくなりそうです。
そもそもお金を借りてまで住宅を購入しようという人間が少なくなるので、金融緩和でお金が借りやすくなったとしても借り手が少ないでしょう。
さらに言えば、3Dプリンター住宅が一般化することにより、労働市場と消費行動が激変するかもしれません。
まず、一般的な大工さん、建築業に携わる労働者の失業が増えるかもしれません。
内装専門の職人になるか、既存住宅の改築などに特化しないと厳しいでしょう。
そして住宅ローン問題から解放された日本国民が消費を増やす可能性があります。
また、住宅ローン問題から解放された場合、仕事にしがみつくということがなくなり、自由な職業選択が可能となり、転職も容易になるでしょう。
以上です。