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国家安全保障

ウクライナが電子戦でロシアを圧倒している。電子戦の研究と積極投資

投稿日:

電子戦

大変お世話になっております。
反逆する武士

uematu tubasaです。
初回投稿日時:2022年9月19日(令和4年9月19日)

本日はロシアのウクライナ侵攻において電子戦で敗北しているという話を紹介したいと思います。

電子戦を制するということは現代戦を制することを意味する

航空作戦を有利に進めるためには、戦闘機などが自由に飛行できるように、侵攻当初から敵の防空兵器を破壊することが必要だ。
破壊する方法の代表的なものは、対レーダーミサイルで、レーダー波を出している防空レーダーを攻撃することだ。

引用元:ウクライナが空からの大反撃開始へ、空中電子戦で敗北したロシア

ロシアのウクライナ侵攻だけに限定される話ではございませんが、戦争において航空優勢を確保する必要がございます。

戦闘機が自由に飛行できるように、航空戦力の効果的な投入を邪魔されないように敵の防空システムを破壊するべきなのです。

防空のためには、戦闘機やミサイルなどの航空戦力がいつ、どこに存在し、どこに向かっているのかを把握します。

その情勢把握を担うのが防空レーダーなのですが、まずはそれを破壊して、防空能力の喪失を狙うのです。

ロシアは開戦当初、ウクライナ側の防空レーダーを一部破壊したのですが、致命傷は与えられなかったようです。

航空領域の電子戦の基礎知識

空間には、両軍のありとあらゆる電波が飛んでいる。
例えば、地上部隊の無線通信電波、対砲レーダー波、各種防空レーダー波、妨害電波、対艦レーダー波、戦闘機の捜索レーダー波、軍艦のレーダー波などだ。
交信している電波を集めるのがシギント機、各種レーダー波を集めるのがエリント機だ。

引用元:ウクライナが空からの大反撃開始へ、空中電子戦で敗北したロシア

戦車、歩兵、ドローン、戦闘機、艦艇などはハードなので、目に見えるので理解しやすいです。

電子戦は目に見えないので、軍事の素人にとっては理解しにくいと言えます。

航空領域には、地上部隊が連携するための無線通信電波、各種ハードウェアから発せられる電波、妨害電波が入り乱れています。

このような状況下においては、どの電波が味方の電波なのか、どの電波が敵の電波なのか把握する必要があります。

そして、どこから発信されているのかを把握しなければ作戦行動に支障が出てしまいます。

敵から送られてきた偽の情報を掴まされたり、防空レーダーを破壊しようとして、味方の防空レーダーを破壊したら大損害です。

電波やレーダーを有事の際ではなく、平時から収集・分析することで有事の際の判断に活かさなければなりません。

ウクライナはアメリカ軍の支援もあり、電子戦を優位に進めているようです。
※詳細に関しては上記引用元記事を参照してください。

開戦当初の勢いはどこに行ったのか

ロシア軍侵攻開始直後、マリウポリの軍の監視レーダーやキーウの電波塔が破壊された。
これは、ロシア軍が対レーダーミサイルを使用して破壊した成果だったのだろう。
だが、ウクライナ軍の大部分の防空レーダーは生き残った。

引用元:ウクライナが空からの大反撃開始へ、空中電子戦で敗北したロシア

ロシアはウクライナ侵攻当初は電撃戦を仕掛けるつもりだったというのはご理解いただけると思います。

ウクライナ側の電子戦ハードウェアである、マリウポリの軍の監視レーダーや首都の電波塔が破壊されてしまいました。

その後、不十分とは言え、ロシアはミサイルを撃ちウクライナに打撃を与えてから地上部隊の侵攻を開始しました。

しかしながら、ウクライナ軍の大部分の防空レーダーは生き残ったようです。

これらのレーダーは今でも機能しているおうで、ロシアの戦闘機や爆撃機に対する抑止力となっています。

さらなる反転攻勢のための布石を打つウクライナ

これまで(9月13日)、ロシア軍の防空システムの損耗は、ウクライナ軍参謀部の情報によると、165基。
損耗率13%だ。

火砲の損耗率70%に比べて、極めて少ない。

引用元:ウクライナが空からの大反撃開始へ、空中電子戦で敗北したロシア

ウクライナ軍の参謀本部の情報を鵜呑みにするべきではないということを前提に申し上げたいことがあります。

ロシア軍の火砲の損耗率は70%で、防空システムの損耗率は13%なのだそうです。

ウクライナは電子戦でロシアを上回る戦力を整えているようなので、これからロシア側の防空システムを破壊することになるとのこと。

今後の戦況分析においては有益な情報と言えます。

おそらく、ウクライナは大規模な領土奪還の前にロシア側の防空システム破壊に注力すると思います。

そして、東部での攻勢を強めてロシア側の戦力が東部に集中したら、南部への攻勢を強め、その逆もまた然りという振り子戦術でロシアを追い出すつもりです。

おそらくウクライナは人類史に残るような反撃を成功させるでしょう。

問題はロシアが追い詰められて戦術核兵器を使用するかどうかですね。

我が国日本はウクライナとロシアの電子戦を分析して自国防衛に活かせ

私は以前も電子戦に関するブログ記事をアップロードしております。

電子戦の専門部隊が南西諸島に配備されるが、予算が足りないのは駄目』という記事をお読みいただければ幸いに存じます。

この記事でも簡単に電子戦に関する考えをまとめてお伝えすると以下のようになります。

1、自衛隊の電子戦専門部隊の創設には賛成しているが、予算が足りない、予算を大幅に増やせ。

2、F15、F35、次期主力戦闘機(F3)などに純国産の電子機器を破壊するレーダー(AESAレーダー)を装備させ、ほぼ無双の戦闘機群を完成させるべき。

今回、大変不幸なことだとは思いますが、ロシアとウクライナが戦争状態に突入しました。

そして電子戦において有益な情報を我が国日本は得ることができると思います。

客観的に分析したり、アメリカ軍から情報提供を受けることで我が国日本の電子戦能力を大幅に向上させることが可能です。

今後も電子戦に関するブログ記事をアップロードしますので、人気ブログランキングで応援をよろしくお願い致します。

以上です。

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