大変お世話になっております。
反逆する武士
uematu tubasaです。
初回投稿日時:2020年8月30日(令和2年8月30日)
日本オラクル出身の女性エンジニアがテレワークの仕事術を披露
本日は自己啓発の記事になります。
私は新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言の影響で、フルリモートワークに突入したITエンジニアなのですが、フルリモートワークに慣れず、かなり苦しんでおり、失業に追い込まれつつあります。
そんな中、働き方をどのように改善すればいいのかという点にヒントを与えてくれるような書籍を見つけました。
テレワーク(リモートワーク)のハードの部分(TeamsやZoomなどのITツールの設定など)ではなく、ソフトの部分(どのような心構えで仕事をすればいいのかなど)を中心として仕事術を学べる本となっております。
片桐あいという日本オラクル出身の女性エンジニアが著者です。
以下、引用させていただきます。
片桐 あい(かたぎり・あい)カスタマーズ・ファースト株式会社 代表取締役
引用元:片桐あい『これからのテレワーク』自由国民社より一部引用
人材育成コンサルタント 産業カウンセラー
日本オラクル株式会社(旧サン・マイクロシステムズ株式会社)サポート・サービス部門に23年勤務。
M&Aやリストラで仕事上のポジションが危うい外資系IT業界で成果を出し続ける。
卓越したコミュニケーション能力・問題解決能力を武器に2013年に独立し、企業研修講師となる。
年間約120件登壇し約25000名の育成に従事。
また、人財育成コンサルティングで延べ3400名のカウンセリングでの育成にも貢献している。
5年前から人材育成コンサルティングで関わっているIT企業では、5年間新卒17名は一人も離職者なし。
3年前から人材コンサルティングで関わっているモバイルサービスの50席のコールセンターでも、アンマッチで退職したオペレーター以外は離職者なし。
マネジャー育成と強い若手社員の育成に定評がある。
とんでもない経歴をお持ちのようです。
以下、片桐あい『これからのテレワーク』自由国民社の内容や要点などをご紹介していきたいと思います。
テレワークのメリット・デメリット
著者はテレワーク(リモートワーク)のメリットとデメリットを整理して紹介するところから話を起こそうとしております。
1、通勤時間のストレスから解放されるメリット
2、休み時間の有効活用ができるメリット
3、ワークライフバランスを取れるメリット
4、ワークライフバランスが崩れるデメリット
5、誘惑に負けて仕事が進まないというデメリット
6、離れている人と情報交換がしにくいというデメリット
7、見られていないと評価されにくいと思うデメリット
テレワーク(リモートワーク)をしているITエンジニアであれば納得いただける内容となっております。
少々説明が必要なのは、3と4のワークライフバランスが取れるのか崩れるのかという点でございます。
そもそもワークライフバランスとは、人生の質を高め、仕事もプライベートも充実させるためにバランスを取ることです。
テレワーク(リモートワーク)を実現することにより、趣味、副業、独立の準備や資格取得の勉強、子供の世話や老人介護などを円滑に行うことができるのであれば、ワークライフバランスを取れることになります。
一方で、テレワーク(リモートワーク)が実現してしまったことにより、仕事とプライベートの境界が無くなり、仕事をずっとやり続けてしまうこともあります。
また、ずっと在宅での勤務になるので、知らないうちに運動不足になってしまい、生活習慣病になってしまったり、人と話す機会が失われてメンタルに不調をきたすことにもつながりやすくなります。
テレワーク(リモートワーク)での働き方を考えるにあたり、上記のようなメリットとデメリットを十分に考慮に入れながら、業務改善に取り組む必要があります。
テレワークで評価されるための5つのマインドセット
テレワーク(リモートワーク)では、部下の就業実態が自然と目に入るような就業形態ではないため、上司にとっては評価が難しいと一般的に言われています。
言い換えるのであれば、評価される側としては、積極的に評価してもらうために行動しなければ、低評価になってしまう可能性がございます。
5つの心構えが提示されています。
1、サボっているかもと疑われていることを前提で作業する。
2、出社している同僚、上司、後輩にできるだけ迷惑を掛けない。
3、組織全体の目的や目標を共有しつつ、自分の強みを明確化する
4、会社や組織から「求められる人材像」を意識して作業する。
5、働き方を改善することによって得られた知見を自分のスキルにする。
私個人としては、1番目の心構えが一番重要なのではないかと思います。
そもそも自分が抱えている作業に集中し過ぎていて、サボっていると思われているかもしれないという視点が働き方から抜けていました。
セルフマネジメントを高める8つのポイント
簡潔に言えば、テレワーク(リモートワーク)は在宅勤務であるという性質上、どうしても自己管理が甘くなりがちです。
したがって自己管理能力を高める必要があり、具体的にどうすればいいのかというヒントが提示されております。
1、やる気が出ないまたは面倒な作業をどのように倒すのかにフォーカスする
2、自分のありたい姿、あるべき姿を常にイメージして体現する
3、自分自身の状況、仕事の環境、プライベートの環境を正しく把握する
4、身体と心と頭の状態を把握し、良好に管理する。
5、まとまった休み時間で気分転換を図り、仕事の効率を上げる
6、行動の習慣化で仕事とプライベートの切り分けを行う
7、作業の成果物を評価するポイントを自分なりに設ける
8、仕事の成果が出ない場合は、勇気を持ち「強制終了」する
私個人として、一番重要なのは、7番目だと考えます。
テレワーク(リモートワーク)で起きがちなのは、仕事に没頭し過ぎて組織の方向性とズレが発生したり、独りよがりのアウトプットになってしまうことです。
現在している作業のそもそもの目的は何か、どういった点に留意して作業を進めればいいのか、どれくらいの精度で、いつまでに仕上げる必要があるのかなどを明確にしながら作業を行う必要があります。
また、自分なりにアウトプットの評価を行う必要があり、場合によっては3割ぐらいの完成度で上長もしくは先輩社員にアウトプットを評価してもらうことも検討するべきです。
マルチコミュニケーション力を高める6つのポイント
マルチコミュニケーションとは「多様な人と多岐に渡るツールを使い分けながら、連携をすること」です。
テレワーク(リモートワーク)においては、電話、メール、チャット、テレビ会議などのコミュニケーションツールを選んで、組織内部での連携を行いつつ作業を行うのが通常です。
いわゆる対面での話し合いや互いの作業する様を見ながらの気遣いができるコミュニケーションはできません。
テレワーク(リモートワーク)においては、マルチコミュニケーション力を高める必要があります。
1、コミュニケーションを行うためのITツールが上手く軌道し、問題なく使えるかどうかのテストを行い、業務効率化のためのITツールを導入する。
2、物理的な距離が離れているからこそ、同僚や利害関係者との信頼関係を再構築する。
3、同僚や利害関係者の状況を理解し、自分にできることを提案し、できないことは相談する。
4、テレワーク(リモートワーク)していない出社している同僚や上司とのIT情報格差を無くす。
5、情報共有の仕組みを理解し、互いのタスクを理解しやすい運用を行う。
6、職場のテレワーク(リモートワーク)ルールを設定し、全員の合意を得た上で共有する。
誰がどういったタスクを保有していて、誰がいつテレビ会議をしているのかが不明というのは仕事がやりづらくて仕方ありません。
そういった困りごとを予め解消しておく必要があります。
成果の見せる化力を高める6つのポイント
繰り返しになりますが、テレワーク(リモートワーク)では、部下の就業実態が自然と目に入るような就業形態ではないため、上司にとっては評価が難しいと一般的に言われています。
であるならば、成果やアウトプットをしっかりと見せるようにして、組織マネジメントをやりやすいものにしなければなりません。
成果物の見える化を高める6つのポイントが提示されております。
1、相手の信頼を失わないために、オンラインかオフラインをはっきりさせておく。
2、考える時間と作業時間を分けて管理することで、的確なアピールができる。
3、組織の理念やビジョン、ミッションとズレないためにも「長期的な成果」を意識する。
4、仕事の成果は、とにかく「数値化」してアピールすることが大事。
5、タスクリストを作成し、実績を書き込むことで報告時に活用する。
6、上司の性格タイプを掴んで効果的なアピールをする
タスクリストの作成と仕事の成果を数値化することは全集中で行う必要がありますね。
さらに成果を上げるビジネスコミュニケーションを高める7つのヒント
社会人であれば、報告・連絡・相談はまず学ぶことでございますが、改めて報告・連絡・相談とは何かを定義したいと思います。
報告・・・仕事の結果・進捗状況を関係者に伝えること
連絡・・・必要な情報を関係者に伝えること
相談・・・不明点・変更点・実行について関係者に意見を伺うこと
テレワーク(リモートワーク)ではこれらが疎かになりがちでございますから、むしろテレワーク(リモートワーク)でのコミュニケーションスキルを高めて自分の強みに変える必要があります。
そのためのヒントも提示されており、大変勉強になります。
1、スケジュールを共有し「作業に集中する時間帯」と「報告連絡相談を行う時間」を予め決めておく。
2、仕事の目的に合致した「コミュニケーションツール」を選択する
3、テレビ会議においては会議の進行役が事前にテレビ会議の目的と到達目標などを決めて共有しておく。
4、テレビ会議では、1度も話さないということが無いように「カットイン」で参加する。
※海外出身者とのテレビ会議であれば特に重要なスキルになる
5、テレビ会議では緊張を解くために頷いている方や何らかの反応が良さそうな人を見つけて話をする。
6、テレビ会議での交渉は、まず相手への「傾聴」を意識することが大事。
7、テレビ面談では、テーマを事前に設定して相手が準備の時間を取れるように共有しておく。
全体的に拝読した結果、時間を無駄にしない、目的を明確化して、それに集中して取り組むという姿勢がテレビ会議やオンライン会議で必要なのだと強く思いました。
最後に
最後になりますが、本書の内容を大雑把にまとめさせていただきました。
本当はもっと精密であり、具体例もたくさん示されており、大変勉強になります。
上記をお読みいただき、拙ブログの読者様の人生に役立つとお感じになりましたら、ご購入されるのもよろしいのではないでしょうか。
ちなみに私は片桐さんからお金などは一切貰っておりません(笑)
以上です。