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反逆する武士

現代貨幣理論

バランスシートを最速学習する。バランスシートを作成が一番の勉強法

更新日:

大変お世話になっております。
反逆する武士

uematu tubasaです。
初回投稿日時:2019年7月14日(令和元年7月14年)

貸借対照表(バランスシート)を勉強する

バランスシートとは、とある経済主体が保有する負債(借金)と資産が記載されている表のことです。

負債と資産を比較して、資産が多い場合は「純資産」として記載され、負債が多い場合は「純負債」として記載されます。
本日はそのバランスシートを勉強したいと思います。

このバランスシートで理解していただきたいのが「誰かの資産は誰かの負債」という原則です。

例えば、AさんがBさんに1万円を貸した場合はどうなるでしょうか。その場合、Aさんの資産の部に貸付金として1万円が計上され、Bさんの負債の部に借入金として1万円が計上され、Bさんの資産の部に現金として1万円が計上されます。

以下AさんがBさんに1万円を貸す前のバランスシートを提示します。

以下AさんがBさんに1万円を貸した後のバランスシートを提示します。

国家経済におけるお金の貸し借りが行われた場合、貸付金と借入金という資産と負債が両方同時に新たに生まれることになります。

※現金も資産の部に計上されているため、誰かの負債ということになります。日本銀行(後述)の負債の部に計上されておりますが、ここでは詳細は省きます。

新たにお金の貸し借りが発生した場合、資産と負債が同時に増えるということはご理解いただきたいと思います。

万年筆マネーで貨幣創造された場合

民間銀行では、民間企業や個人に対してお金を貸す際に、預金という制約がありません。民間銀行において銀行預金は有限ではありませんでした。

貸出先の預金口座に貸出額に等しい預金を書き込むことにより、無からお金が創造されます。

いわゆる万年筆マネー(最近ではキーボードタッチ・マネーと呼称するのが適切)のことです。

これを貨幣創造と言います。

逆に、借金を返済するために口座から預金が無くなった場合は、貨幣破壊と言います。

無から生まれたお金が消滅することから、この呼び方は妥当と言えます。

貨幣創造前と貨幣創造前のバランスシートを比較してみましょう。とある民間銀行がとある民間銀行に1000万円を貸出する場合を想定しています。

預金とは、民間銀行にとっては負債に該当します。民間企業の資産と同じだけの負債が創造されます。

バランスシートの勘定項目を勉強しよう。

バランスシートを勉強するにあたり、一番勉強になったのは、日本銀行のバランスシートの勘定項目を見たときでした。

日本銀行の負債に現金が計上されているということは知ってましたが、どのような勘定項目なのかわからなかったのです。

「発見銀行券」という項目で負債に計上されてました。
以下において、バランスシート上においても、貨幣とは負債であるということを証明したいと思います。

以下、日本銀行のHPより、一部引用します。

Q 銀行券が日本銀行のバランスシートにおいて負債に計上されているのはなぜですか?

A  日本銀行は銀行券の発行を1885年に開始しました。当初、日本銀行の発行する銀行券は、銀との交換が保証された兌換銀行券でした。その後、金本位制度の採用を経て、金との交換が保証されました。
こうした制度の下で、日本銀行は、銀行券の保有者からの金や銀への交換依頼にいつでも対応できるよう、銀行券発行高に相当する金や銀を準備として保有しておくことが義務付けられていました。
このような銀行券は、いわば日本銀行が振り出す「債務証書」のようなものだと言えます。このため、日本銀行は、金や銀をバランスシートの資産に計上し、発行した銀行券を負債として計上しました。
その後、金や銀の保有義務は撤廃されましたが、一方で、銀行券の価値の安定については、「日本銀行の保有資産から直接導かれるものではなく、むしろ日本銀行の金融政策の適切な遂行によって確保されるべき」という考え方がとられるようになってきました。
こうした意味で、銀行券は、日本銀行が信認を確保しなければならない「債務証書」のようなものであるという性格に変わりはなく、現在も負債として計上しています。
なお、海外の主な中央銀行においても、こうしたバランスシート上の取り扱いが一般的となっています。

https://www.boj.or.jp/announcements/education/oshiete/outline/a23.htm/

日本銀行のHP上で、上記のように掲載されている以上、間違いのないことであり、貨幣はその発行元にとっての負債であると言えます。

これは、経済学や会計学に馴染みのない方にとっては、理解しにくいところだと思います。

「ホームレスに貨幣を譲渡したらどうなるか」という少々、難しい思考実験をしてみたいと思います。

とある日本国民が1万円札を握りしめた日本国民はセブンイレブンで「和風ツナマヨネーズ」を購入しようと思いましたが、一人のホームレスと出会いました。

そのホームレスは「お腹が減って、力が出ない」と言い、さめざめと泣き、物乞いをしていました。

その日本国民は義侠心の溢れる男でしたので、その1万円をホームレスに与えました。

その場合は、バランスシート上ではどうなるでしょうか。日本国民の資産の部から1万円(現金)が消え、ホームレスの資産の部に1万円(現金)が増えました。

ただ、日本銀行の負債の部に、1万円が計上されているのはそのままなのです。注:本節のバランスシートに関しては日本銀行 営業毎旬報告よりuematu tubasa作成

ホームレスに貨幣を譲渡したらどうなるのかというお話で、結局何を伝えたいのかと申しますと、貨幣を保有しているから、負債を保有しているということではないということです。

貨幣の起源は負債であり、貨幣とは負債という側面がございますが、保有しているそれ自体が、その経済主体にとっての負債ということではないということは認識していただければと存じます。

バランスシートは「誰かの資産は誰かの負債」であること、資産の部と負債の部はバランス(均衡)すること。

お金の貸し借りをしっかりと一覧表として書き出すことで理解は格段に深まるものだと言えそうです。

以上です。

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