大変お世話になっております。
反逆する武士
uematu tubasaです。
初回投稿日時:2023年6月1日(令和5年6月1日)
本日は速報レベルの記事です。
債務上限に関する協議が難航していた
米連邦政府債務の上限引き上げを巡り、バイデン米大統領と野党・共和党のマッカーシー下院議長の側近による事務方協議が19日、一時中断した。
引用元:米債務上限交渉が一時中断 双方の隔たりなお大きく
与党・民主党からバイデン氏が歳出削減で譲歩しないよう交渉中止を求める声がでていることなどが背景にある。
変動相場制を採用し、自国通貨発行権を保有する中央政府に財政的予算制約はありません。
言い換えるならば、財政的予算制約以外の制約は存在します。
それが法的制約と供給制約であり、アメリカで特に問題になるのが債務上限問題なのです。
バイデン大統領とアメリカ共和党のマッカーシー下院議長の話し合いが中断していた時期もありました。
かねてより問題視されていた債務上限問題の協議が難航していたため、話題となっておりました。
なぜならば、ねじれ議会で共和党との合意が無いと債務上限を引き上げることができないからです。
さらに言えば、債務上限問題を解決したいのであれば、歳出削減しろと強硬に共和党側が主張しています。
その結果が出ました。
債務上限の一時停止法案が下院を通過
アメリカの議会下院は政府の借金の上限、債務上限について適用を一時的に停止し、引き上げる法案を賛成多数で可決しました。
引用元:アメリカ 債務上限引き上げる法案 議会下院で賛成多数で可決
マッカーシー下院議長(共和党)とバイデン大統領の協議は原則合意した模様です。
その結果、債務上限の適用を一時停止する法案が賛成多数で下院を通過しました。
共和党の保守強硬派や民主党内部の積極財政派が造反することで下院通過が危ぶまれておりました。
しかしながら、債務不履行という危機を前に穏健な議員がまとまって賛成票を投じたようです。
私個人としては安堵しています。
国防費以外の歳出抑制という妥協
法案は政府予算について、2024年度は国防費以外の歳出を2023年度とほぼ同額にするなど支出を抑えるかわりに、アメリカ政府の債務上限について適用を一時的に停止し、上限を引き上げる内容となっています。
引用元:アメリカ 債務上限引き上げる法案 議会下院で賛成多数で可決
私個人としては、アメリカの歳出削減に反対でした。
なぜならば、ウクライナ支援が滞る可能性があるからです。
ウクライナがロシアに勝利するためには、武器弾薬の支援が不可欠です。
したがって、アメリカが歳出削減となってしまった場合、ロシアが勝利するかもしれませんでした。
また、社会保障費が削減されるとなれば、ますます暴動が発生するでしょう。
国防費以外の歳出を抑制する、具体的には前年と同程度ならば、ぎりぎり許容範囲と言えます。
なぜならば、歳出抑制はインフレが高止まりしている最中であれば、熱冷まシートのような効果になるからです。
債務上限の馬鹿馬鹿しさを一旦脇に置くのであれば、現実的な妥協と言えます。
問題は上院なのだよ愚か者
アメリカの経済チャンネルCNBCは、両党の指導者が48時間以内の6月2日までに法案の通過を目指していると伝えています。
引用元:アメリカ 債務上限引き上げる法案 議会下院で賛成多数で可決
一方、有力紙ウォール・ストリート・ジャーナルは、共和党の一部の議員が法案審議を迅速に進める手続きに同意するかわりに条件をつけているとして、交渉が難航すれば法案通過は週明けにずれ込むおそれもあると伝えています。
今度は民主党が何とか過半数を押さえている上院での採決になります。
しかしながら、こちらも油断はできません。
なぜならば、債務上限に賛同するための条件交渉が難航した場合、債務上限のリミットである6月5日を超えるかもしれないからです。
引き続き、この問題は注視したいです。
以上です。