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国際情勢

イランがウクライナ航空機を撃墜し、体制批判デモが勃発、偏向報道も

投稿日:

イラン

大変お世話になっております。
反逆する武士

uematu tubasaです。
初回投稿日時:2020年1月13日(令和2年1月13日)

イランがウクライナ航空機を撃墜

イラン政府は11日午前、首都テヘランで8日に墜落したウクライナ航空PS752便について、「人的ミス」によって「意図せず」して撃墜したことを認めた。
墜落では乗客乗員176人全員が死亡した。
8日未明にはイラン革命防衛隊が司令官殺害の報復としてイラク国内2カ所の米軍基地に多数の弾道ミサイルを発射していた。
イラン国営テレビはイラン軍の声明を読み上げ、ウクライナ航空機を誤ってミサイルで撃墜したと明らかにした。
革命防衛隊の「機密上重要な軍施設」の近くを旅客機が飛行したため、「敵性標的」と誤認したという。

(中略)
軍は旅客機撃墜について謝罪し、将来的にこのような「ミス」を防ぐために防衛システムを刷新すると述べた。
さらに、責任の所在を明確にし、責任者を訴追する方針を示した。

https://www.bbc.com/japanese/51075614

イラン政府は首都テヘランで墜落したウクライナ航空機について、イラン側の責任ではないと否定しておりましたが、人的ミスによって意図せず撃墜したことを公式に認めました。

イランは米軍基地を狙う短距離弾道ミサイルを多数発射しており、ウクライナ航空機を敵性標的と誤認してしまったとのこと。
多数のイラン人が死亡しました。

責任の所在を明確にし、責任者を訴追する方針を示しました。
あまりにも対応が後手後手です。

このようなことであれば、初動にて「原因調査中」にして、時間を稼ぐべきでした。

イランの反体制派は激怒

イラン政府は当初、首都テヘランの近郊で8日に起きたウクライナ機墜落への関与を否定。
アメリカとの緊張が高まる中、11日午前に一転、「意図せず」撃墜したと認めた。
これを受け同日夜、テヘランなど数都市で抗議デモが発生。

最高指導者を批判する声が上がった。
デモ開始から2日目となった12日には、デモ参加者と治安部隊との間で衝突が発生し、治安部隊が催涙ガスを使ったと報じられた。

https://www.bbc.com/japanese/51087590

イランが誤ってウクライナ航空機を撃墜した件で、初めは関与を否定していたのに、一転して撃墜したことを認めました。

イランの反体制派は最高指導者を批判しました。
治安維持部隊が出動し、催涙ガスを使用したとの報道がございます。

さすがに、批判されても仕方ないと言わざるを得ないです。
イランの国家指導部は革命防衛隊を掌握していないか、イギリスやカナダから証拠があると言われ、慌てて撃墜を認めたとしか思えません。

※参考記事:イラン、旅客機のミサイル撃墜を強く否定-英、カナダ主張に異議

イランの首都テヘランで11日夜、同国政府がウクライナ機撃墜を認めたことを受け、少なくとも数百人が参加する抗議デモがあった。
イランのファルス通信は参加者数を千人と伝えた。
イラン政府は当初、墜落は事故だと説明していたが、デモ参加者は「嘘つきには死を」などと叫び、最高指導者ハメネイ師の退陣を求める声も上がった。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO54331440S0A110C2FF8000/

同胞を殺したイラン革命防衛隊の責任者は処罰されるべきですし、デモ隊からは最高指導者の退陣を求める要求が出ました。
当然の要求かと存じます。

イラン人はソレイマニが嫌い

イランの国内外の反体制派にとってソレイマニは「英雄」などではなく、独裁的なイラン革命体制の象徴だ。
ソレイマニの死を受け、SNS上にはイラン人たちの喜びの声やトランプ大統領への感謝の声などがあふれた。
同時に「イラン人はソレイマニが大嫌い」というハッシュタグをつけたツイートも目立った。

https://bunshun.jp/articles/-/25001?page=2

イランはイスラム教シーア派の宗教国家であり、自由や人権などといった概念は西洋の誤った考えというのが公式見解であり、平和的なデモであっても体制批判は弾圧されてしまいます。

そして、その平和的なデモを弾圧するのは革命防衛隊であって、ソレイマニ司令官はその象徴的存在であり、アメリカに感謝するイラン人も大勢いる模様です。

私は完全に偏向報道に毒されていたようですね。
こういった主張が一定数存在しているのは確かなようなので、一方的にはアメリカを非難するのは止めたいと思います。

ソレイマニは兵糧攻めがお得意?

2011年から始まったシリア内戦では、アサド政権を支えるため中東各地からシーア派民兵を集めて投入し、反体制派を町ごと包囲して人々を飢えさせて降伏に追い込むという極めて残忍かつ非人道的作戦でマダーヤー、クサイル、ザバダーニーなど数々の反体制派拠点を陥落させた。

https://bunshun.jp/articles/-/25001?page=3

ソレイマニ司令官は反体制派を倒すために、町を包囲して、兵糧攻めをしていたようです。

羽柴秀吉の三木城攻めを彷彿とさせる兵糧攻めです。
こういったことをしていては、少なくとも敵対勢力からは恨みを買うでしょう。

ソレイマニ司令官率いる精鋭部隊は、海外での作戦を展開し、中東の火種となっており、アメリカがその火消しを買って出たという見方もあるようです。

イラン指導部の穏健な行動を見れば、間違ってはいないと思われます。
イラン指導部はあまりにも強権的なソレイマニ司令官を持て余してしまっていたのではないかとすら思えてきます。

以上です。
コメントお待ちしております。

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