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自民党の桜田義孝議員の「3人産んで」の発言は、なぜ不適切なのか

更新日:

大変お世話になっております。
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uematu tubasaです。
初回投稿日時:2019年5月30日(令和元年5月30日)

自民党の桜田義孝議員が「3人産んで」と発言

自民党の桜田義孝議員が千葉市内のパーティで不適切な発言をしたそうです。
日経新聞電子版より、ご紹介したいと思います。

自民党の桜田義孝前五輪相は29日、千葉市内で開かれた党所属議員のパーティーで「お子さんやお孫さんにぜひ、子どもを最低3人くらい産むようにお願いしてもらいたい」と発言した。その後「押し付けたり、誰かを傷つけたりする意図はなかった」と釈明した。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO45454530Q9A530C1PP8000/

上記の発言に関して、私なりの意見を申し上げたいと思います。
子供を最低3人くらい産むようにお願いしてもらいたいとの発言は、国会議員としては不適切と言えます。

なぜかと申しますと、子供を最低3人くらい産めるような社会環境を作るのは国会議員の仕事であり、職務放棄と受け取られる可能性があるからです。
現在の少子高齢化は政治に責任があります。

自らの失政を全く反省せず、他人事のように子供を産んでほしいと発言するのは立場上、極めて不適切と言えます。

子供を最低でも3人産んでもらいたい、そのためには身を粉にして、子供を産み育てやすい環境作りに邁進したいと発言するべきでした。

そうすれば、職務放棄と受け取られることはなく、少子化解消のために尽力している政治家の発言として適切だったのではないかと思うのです。

実際問題、少子化を解消するには結婚している女性に3人程度産んでいただかないと厳しいという現状がございます。
現状の説明だけならば、批判されることもないと思います。

少子化の原因は経済的要因だけとは思えない

この記事ではさらに深くこの問題を取り上げたいと思います。
少子化の原因とは何かという問題です。

私の個人的な意見としては、少子化の原因は経済的要因だけとは思えません。

三橋貴明氏(以下敬称略)などは長期デフレの影響で、子供を産み育てるだけの所得がないがため、結婚できない、子供を産めないと主張しています。

もちろん、そのような側面もありますし、正しいと思います。
ただ、それだけが原因とはどうしても思えないのです。

なぜかと申しますと、高度経済成長期やバブル経済期において、女性の合計特殊出生率が改善されていないからです。

https://www5.cao.go.jp/keizai-shimon/kaigi/special/future/sentaku/s3_1_2.html

上記のグラフは内閣府からお借りしました。
高度経済成長期においては、合計特殊出生率が急落しておりますし、バブル経済期においても、漸進的に下落しております。

私が経済的要因だけが少子化の原因であるという仮説に賛成できないのはこういった理由からなのです。

以下において、かなり炎上する可能性がございますが、あえて100マイルのジャイロボールをど真ん中に投げたいと思います。

結婚によるメリットが薄れたから

昔は結婚することによるメリットを現在よりも享受できた社会環境がございました。

男性は、家事を妻に任せ、仕事に打ち込むことができる。
女性は、生きるための所得を夫に稼いでもらうことができる。

現在はどうでしょうか。
男性でも家事はできます。

コンビニはありますし、家の中の掃除洗濯などは専門の業者にお金を支払ってもいいですし、ガス・水道・電気を使えない家庭は極少数でしょう。

女性も社会進出が進みましたので、生きるための所得を自分で稼ぐことができます。
ダブルワーク・トリプルワークなどが平気な方もいらっしゃいます。

言い換えるならば、生きるための結婚という意味合いが薄れ、幸せのための結婚という意味合いが濃くなったと言えます。

我が国日本の特徴として、嫡出子(法律上の婚姻をした夫婦間に出生した子)がほとんどであり、そうでない子供が圧倒的に少ないのです。

参考URL: https://www8.cao.go.jp/shoushi/shoushika/whitepaper/measures/w-2004/html_h/html/g1210000.html

したがって、結婚が少なくなれば、子供が少なくなるのは当然の成り行きです。
また、晩婚化も、少子化を助長します。

若い方が出産可能性が高くなりますし、単純に出産リミットに余裕があるからです。

恋愛結婚が主流になったから

国立社会保障、人口問題研究所の第15回出生動向基本調査において、お見合い結婚と恋愛結婚の割合の推移をグラフで提示しております。

http://www.ipss.go.jp/ps-doukou/j/doukou15/gaiyou15html/NFS15G_html06.html

結論を言ってしまうと、お見合い結婚の割合が少なくなり、恋愛結婚の割合が8割を超えているのです。

私はここに、非婚化や晩婚化、それに伴う少子化の原因の1つがあるのではないかと思うのです。

日本人は恋愛が苦手な民族であり、そのため結婚に結び付きづらく、結果として子供が少なくなっているのではないでしょうか。

これだと、終戦直後からの合計特殊出生率の低下がある程度説明できてしまうのです。

ただ、これって政治の決断で何とかできるものではないので、意図的に触れられないことなのです。

しかも、人間のプライバシーに踏み込む内容ですので、テレビや新聞ではなおさら触れにくいのです。

ただ、この論点から逃げてしまっては事の本質をとらえることができません。

炎上する覚悟を持って、私はあえて踏み越えたいと思います。

個人的な経験からお話しますと、恋愛ってコミュニケーションにおいて高度なのですよ。

そして、私の個人的な独断と偏見で申し上げると、コミュニケーションが下手な日本人が多いと感じています。

簡潔に説明しますと、とある質問に対して、全く的外れな返答をしてしまうなど日常茶飯事の職場にいたことがございます。

例えるならば、朝ご飯の献立の話を振ったのに、国際情勢の話になってしまうという具合です。
それで人間関係が深まるわけありません。

あとは、恋愛や婚活関連の書籍などで紹介されている、異性にされて嫌なことを行っている人間も多いですよ。

私は元々、コミュニケーション能力が著しく低い人間なので、専門的に研修を受けた人間です。

したがって、コミュニケーションを学問的な知識を持って分析することが多少はできます。
だからこそ感じること、見えることがあると思い、あえて申し上げた次第です。

恋愛とお見合いに本気を出したらどうだ?

人生において、恋愛や結婚に対して、真剣に向き合い、苦しむ時期というのは必要なことなのではないかと思います。
※実はまさに私は恋愛と結婚に苦しんでいます。

政府としては、恋愛におけるコミュニケーションと異性との接し方についてレクチャーするところまで、大規模に介入するべきなのではないかと思うのです。

少子化が本当に国家の重大問題だと認識し、少しでも子供を増やしたいと思うのであれば、コミュニケーションから見直すというところから始めるべきです。

日本人が本気を出せば、必ず結果は出ます。
少なくとも私はそう信じています。

以上です。

今後とも情報発信を頑張りますので、何卒よろしくお願い致します。

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