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皇室

天皇及び皇室の基礎知識を学ぶ女性天皇、女系天皇、女性宮家とは何か

投稿日:

新天皇論

大変お世話になっております。
反逆する武士

uematu tubasaです。
初回投稿日時:2020年1月12日(令和二年1月12日)

女系天皇とは何かを定義する

有本)7割ぐらいが女性天皇・女系天皇を容認という世論調査だったそうですが、わからないのに「女性・女系天皇を容認しますか?」と聞いても、あまり意味がないでしょう。
番組を作っているスタッフの方でもわからない。
それくらい私たちは、天皇という存在について知らないということなのです。

引用元: いまさら聞けない「女性天皇」と「女系天皇」の違い

天皇や皇室に関する世論調査において、7割ぐらいが女性天皇・女系天皇容認という結果が出ました。

※参考記事:【産経・FNN合同世論調査】女性天皇と女系天皇の違い、「理解せず」過半数

その世論調査によると、約5割の日本国民は女性天皇と女系天皇の違いを理解していないということのようです。

この結果を受けて愚民を嘲笑するような態度を取る人もいらっしゃいますが、しっかりとした世論形成のため、私のようなブロガーが頑張らなければなりません。

女系天皇とは、母親の血筋を遡ると天皇に行き着く天皇のことであり、女性天皇とは単に天皇の性別を意味します。

例えば、現在の天皇陛下の実の娘さんである敬宮殿下(愛子さま)が天皇に即位された場合は、男系の女性天皇になります。

さらに付言すれば、敬宮殿下(愛子さま)がご即位された後に敬宮殿下のお子様がご即位された場合、女系天皇になります。

私のような女系天皇公認派としては「女系天皇になったからと言って、天皇の本質が変わるわけではなく、立憲君主であり、祭祀を司り、国民統合の象徴としてのお勤めをなされるのだから、何も問題はない」と主張しています。

むしろ、男性でも女性でも、皇統に属する皇族であれば皇位継承できるので、皇位継承が安定化するというメリットがあり、積極的に女系天皇を公認しようと主張しています。

女性宮家とは何か

女性宮家の説明に入る前に、秋篠宮や三笠宮などの宮号とは何かを説明します。
宮号とは皇族の男子が成人、ご結婚、独立した際にその方に天皇陛下から与えられるものです。

※参考文献:天皇論

宮家とは皇族の方が独立した生計を立てて運営する家のようなものであり、 皇統の存続が危ぶまれる際に皇位を継がれるよう準備された家という役割がございます。

※参考記事:皇室まめ知識

今までは男性皇族が成人された場合に設立されていて、女性皇族の場合は設立せず、ご結婚の際に皇籍離脱されて、日本国民となられていたため、女性皇族の宮家が設立されておりませんでした。

したがって、女性皇族がご結婚後も皇室に残り、独立した生計を立てて皇族としての活動ができる家のようなものを女性宮家と言います。

その女性宮家を創設するには、皇室典範を改正する必要があります。

皇室典範第12条  皇族女子は、天皇及び皇族以外の者と婚姻したときは、皇族の身分を離れる。
皇室典範より

上記を改正することで、女性宮家を創設することができます。
あくまで個人的な意見になりますが、この条文だけ削除するというだけでも女性宮家が創設できると思います。

女性宮家だけでも創設することができれば、将来において皇族がいなくなるというリスクを最小化できるので、女系天皇公認派は最低でも女性宮家の創設だけでも実現してほしいと主張しています。

中継ぎの天皇とは何か

よく女性天皇について、ステレオタイプに「女性天皇は中継ぎだった」と言われることがございます。

女性天皇は過去に「中継ぎ」として10代8人存在したが、126代にわたって皇位は常に男系で継承されてきた。

引用元:波紋広げる自民幹部の女系天皇「容認」発言 重鎮「不勉強だ」

ただ、ここで絶対に抑えなければならないことはどのような条件に当てはまる場合に「中継ぎ」の天皇と言えるのかという、中継ぎ天皇の定義でございます。

①双方の間に立って事物を取り次ぐこと。
「 -商」
②途中で引き継ぎ,あとの者に渡すこと。
「 -の投手」
③竿(さお)状の物を中途で継ぎ合わすこと。
また,その継ぎ目の部分。
「 -の尺八」
④昔,幼年の相続者が成長するまでの間,他の人が家督を継いだこと。
「 -養子」
⑤茶入れの一種。
蓋(ふた)と身の長さが同じで,中央で合うようにしたもの。

引用元: 三省堂 大辞林 第三版

皇位継承について「中継ぎ」を考える場合、④が該当するのではないかと思います。

正統な天皇候補がいらっしゃっても、何らかの事情(年齢が若すぎるなど)があり、すぐに即位できないため、暫定的に天皇に即位したら、中継ぎ天皇と言えます。

結論から申し上げますと、いろいろ調べたのですが、「元明天皇」と「元正天皇」と「後桜町天皇」は中継ぎと言えるようですが、その他の女性天皇は「中継ぎの天皇」とは断言できません。

※参考文献:小林よしのり著『新天皇論

推古天皇は皇位継承候補は他にいたのですが、権力闘争の怖れから蘇我氏によって即位を打診された結果ですし、皇極天皇と斉明天皇は同一人物ですが、中継ぎとの確証はありません。

先代の天武天皇が崩御された後、すぐに即位せず称制(天皇として即位せずに政務を行うこと)をしていた持統天皇も中継ぎとは言えません。
念のため申し上げると持統天皇は天武天皇の皇后です。

なぜならば、草壁皇子以外にも皇子が多数存在していたからです。
持統天皇は自分の子どもである草壁の皇子を次代の天皇にするため、政治権力を振るったという側面がございます。

考謙天皇も中継ぎとは言えません。
跡継ぎが全く決まっていないからです。

淳仁天皇が即位し、考謙太上天皇となっていましたが、淳仁天皇との関係が悪化し、その後重祚して称徳天皇となります。

称徳天皇は皇太子を立てていないし、明確な皇位継承者が定まっていたというわけではないので、中継ぎとは言えません。

その後、時代は進み、徳川幕府の時代において、明正天皇が即位されますが、これも中継ぎと明確には断言できません。

明正天皇は異母兄弟が続々誕生したことにより、譲位されました。

女性天皇だから「中継ぎの天皇」と断定するのは、皇位継承の背景を知らないか、日本人の脳髄を支配している男尊女卑の影響が強いだけと言えます。

女性天皇すべてを「中継ぎの天皇」と断定したいのであれば、参考文献をご紹介いただき、反論していただきたいです。

本日は以上です。

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