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アメリカがウクライナを見捨てる?冬将軍が軍事行動に与える影響とは

投稿日:

ウクライナ

大変お世話になっております。
反逆する武士

uematu tubasaです。
初回投稿日時:2022年11月18日(令和4年11月18日)

中間選挙で下院の過半数を奪取した共和党

米国の中間選挙は与党・民主党が議会上院の支配を保つ一方、下院で少数派に転落した。
事前の完敗予想を覆したとはいえ、政治を左右に引き裂く二極化の勢いは続く。

引用元:米国の二極化映す接戦 内向き傾斜、対中国・ロシアに隙

現地時間2022年11月8日にアメリカの中間選挙の投票日を迎えました。

中間選挙の結果、上院では民主党が過半数を獲得し、下院では共和党が過半数を獲得しました。

いわゆる「ねじれ議会」状態となりました。

したがって、民主党のバイデン大統領は思い通りの法案成立が難しくなったと言えます。

国際政治において、いい意味でも悪い意味でもメイン・プレイヤーであるアメリカの身動きは鈍くなります。

このことを念頭におき、ウクライナ情勢に関する重要情報だけをこの記事では取り上げることにします。

ポーランドにミサイルが着弾した件の行方

ポーランド領内にミサイルが着弾して2人が死亡した事件をめぐり、ウクライナと同国を支援する米欧各国の見解に相違が生じる異例の事態になっている。
米国や北大西洋条約機構(NATO)の高官はウクライナの迎撃ミサイルの可能性が高いと説明するが、ウクライナのゼレンスキー大統領は着弾したのはロシアのミサイルだとの立場を崩していない。

引用元:ポーランド着弾、発射巡り見解割れる ウクライナと米欧

拙ブログにお越しの読者様はすでにご存知の件ですが、ご紹介したいと思います。

ポーランド国内にミサイルが着弾し、2名がお亡くなりになりました。

まずは亡くなられた方々に哀悼の意を捧げたいと思います。

この件で、Twitter界隈や安全保障関係者は一気に慌てました。

なぜならば、NATO(北大西洋条約機構)の加盟国であるポーランドがロシアから発射されたミサイルで攻撃されたら、第三次世界大戦の幕開けだからです。

アメリカやNATO(北大西洋条約機構)側の政府高官はウクライナの迎撃ミサイルの可能性が高いとの見解を発表しました。

また、ロシアは一貫してポーランドに対するミサイル攻撃を否定しております。

しかしながら、ウクライナのゼレンスキー大統領はロシアからのミサイルとの立場を崩してはおりません。

仮に、ウクライナの迎撃ミサイルが誤ってポーランドに着弾してしまったとしたら、ポーランド世論を敵に回すことになりかねません。

極めて難しい政治的判断を迫られることになるでしょう。

共和党の一部議員がウクライナへの支援を拒否する

米下院共和党のマージョリー・テイラー・グリーン議員率いる極右議員らは17日の記者会見で、ウクライナ支援に反対する意向を明言した。
今後の党内対立を予見させる会見となった。

引用元:米下院共和党の極右議員ら、ウクライナ支援の打ち切りを模索

上記引用元記事に関して、まずは明確に申し上げておきたいことがございます。

私は上記のようなウクライナ支援に反対の意見を持つ共和党議員を極右とは思いません。

アメリカの国益を最大限追及するためには、海外の紛争に関わるべきではないとする考えを持つアメリカ人が一定数存在します。

いわゆる「孤立主義」という外交方針を採用するべきとの主張です。

これには説得力がございます。

なぜならば、そもそもアメリカが持つ軍事資産や資金を他国のために使うことは避けるべきだからです。

しかも、上記のポーランド国内にミサイルが着弾した件で、ウクライナが外交的失態を演じることになれば、支援打ち切りも視野に入るでしょう。

国内政治と国際政治というのは密接に関係しております。

中間選挙という政治イベントがアメリカ人の伝統的な外交方針に立ち返るという機運を醸成したようなのです。

ウクライナがロシアの軍事侵攻に対抗できたのは、圧倒的な兵站の存在があったからです。

その圧倒的な兵站が遮断されてしまったら、ウクライナ軍の弱体化は必至です。

戦争の行方を左右しかねないようなことにならないといいのですが。

冬将軍がロシアを苦しめる

12月以降の数カ月、ウクライナでは平均気温が0度近くか氷点下まで下がる日々が続く。
戦闘での負傷に加え、凍傷、低体温症なども兵士たちを苦しめるだろう。

引用元:「冬将軍はウクライナに味方する」──専門家

ナポレオンがロシアに侵攻した際に、障害になったことで有名なのが「冬将軍」です。

要するに、寒過ぎて軍事作戦が滞り、兵士を苦しめることを指します。

地面は凍結しますので、戦車が泥に阻まれるということは無くなります。

しかしながら、単純に兵士のカロリー消費量が多くなります。

寒冷地の食事が高カロリーなのは自明のことです。

なぜならば、寒さでエネルギーを消費しやすく、栄養を大量に摂取しないと生命を維持できないからです。

また、凍傷や低体温症で戦線離脱する兵士も増えます。

ロシアの部分動員された兵士には、冬季装備が支給されておらず、兵舎も粗末らしいです。

その結果、ロシアは冬将軍に苦しめられて、兵力を消耗する可能性がございます。

冬将軍が兵器を苦しめる

部隊が戦闘を終えて拠点に戻ると、兵器は比較的暖かいシェルターに収められる。
急激な温度の変化で、機械の内部に結露が生じ、兵器が再び野外に持ち出されたときに、それが凍結して、動かなくなることがあると、米軍の情報サイト、ミリタリー・ドットコムと米陸軍の報道資料は述べている。

引用元:「冬将軍はウクライナに味方する」──専門家

寒さは兵器にもダメージを与えるようです。

急激な温度変化で、結露が生じてしまい、それが原因で兵器が正常作動しないことがあるとのこと。

戦車なんて、砲撃したときに相当程度の熱を発生させます。

したがって、それが砲身の急激な温度変化の原因になります。

寒冷地における戦闘にはそういったことも考慮に入れないと駄目らしいです。

兵器を格納する暖房付きのシェルターを完備して、兵士には温かい食事と兵舎が必要です。

以上です。

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