
大変お世話になっております。
反逆する武士
uematu tubasaです。
初回投稿日時:2023年8月11日(令和5年8月11日)
麻生太郎が台湾にて講演したらしい
自民党の麻生副総裁は訪問先の台湾で講演し、中国が軍事的な圧力を強める中、台湾海峡の平和と安定の重要性は世界の共通認識になりつつあるとした上で、日本や台湾、アメリカなどが「戦う覚悟」を持つことが地域の抑止力になると強調しました。
引用元:自民 麻生副総裁“「戦う覚悟」が地域の抑止力に” 台湾で講演
(中略)
その上で「今ほど日本、台湾、アメリカをはじめとした有志の国々に非常に強い抑止力を機能させる覚悟が求められている時代はないのではないか。戦う覚悟だ。いざとなったら、台湾の防衛のために防衛力を使うという明確な意思を相手に伝えることが抑止力になる」と強調しました。
自民党の麻生太郎副総裁は台湾で講演し、台湾有事を念頭に「戦う覚悟」を持つことが抑止力になると発言しました。
まず、はっきり申し上げますと私は麻生太郎のことが吐き気がするほど嫌いです。
田母神閣下に対する言論弾圧や財務省の犬のような振る舞いは唾棄すべき悪行と言えましょう。
しかしながら、この発言内容に関しては正論であると言えます。
以前から台湾に関する発言はまともでしたので、当然と言えば当然ですね。
※参考記事:麻生財務大臣が台湾防衛の意欲を見せる。集団的自衛権の行使を決断へ
仮に中国人民解放軍が台湾を侵略しようとして、陸海空、サイバー空間、宇宙空間にて侵略してきたら逃げるのでしょうか。
人の命を守り、財産を守り、独立と自由を守るためには戦うしか選択肢が無いのです。
この発言の何が問題なのか理解できません。
我が国日本としては台湾と軍事協力する条約を締結してはおりませんので、台湾有事に介入すると明言するわけにはいきません。
したがって、そういった外交上の制約を踏まえるならば、最大限の抑止力を明確化する絶好の機会でした。
自衛のために戦うということは侵略のコストが跳ね上がるということです。
したがって、侵略の決断を抑止することができます。
半導体生産の要である台湾
2020年5月15日──。
引用元:太田泰彦. 2030 半導体の地政学 戦略物資を支配するのは誰か (日本経済新聞出版) (pp.19-20). 日経BP. Kindle 版.
半導体を受託生産するファウンドリーの世界最大手、台湾の台湾積体電路製造(TSMC)が、アリゾナに工場を建設する計画を発表した。
半導体を受注生産する世界的企業として、台湾のTSMCという企業がございます。
その台湾企業がアメリカ連邦政府の誘致と補助金によって、アリゾナに工場を建設することになりました。
最先端の半導体を生産する能力が台湾国内に集中しているのは地政学リスクが高いという危機感がこの決断の背景にございます。
もし中国によって台湾制圧となれば、半導体生産能力が壊滅的打撃を受けます。
アメリカの超党派議員による地政学リスク低減と国内の半導体生産能力の獲得という国家意思が明白です。
サイバー空間を構築するためには電子機器や端末が必要であり、そのためには半導体が必要です。
ドローンやAIを制御して、戦争を遂行するためにも半導体が大量に必要となります。
したがって、地政学的観点から、半導体を制する者が世界を制すると言われるような事態になっているのです。
TSMCやアメリカ企業のインテルもアメリカ国内での半導体製造に乗り出しており、国家総動員体制と言い切っていいでしょう。
州政府も工場誘致のためのインフラ施設を整備するそうですし、半導体製造が軌道に乗ったら爆発的利益になり得ます。
ただ、TSMCの職員の大半は台湾人であり、アリゾナよりも熊本への赴任を好むらしいです。
帰省は簡単だし、文化的親和性は高いし、物価は安いし、治安はいいし、台湾人だったら日本を好みますよね(笑)。
バシー海峡を脅かす布石を打つ中国人民解放軍
東沙諸島は、中国海軍の基地がある海南島から台湾南方のバシー海峡を経て太平洋へ向かうルート上にあり、中国軍が太平洋に進出するため戦略的に重要。
引用元:中国が東沙諸島“奪取”演習を計画!? 台湾が実効支配、太平洋進出の戦略的要衝
昨年12月に就役した中国初の国産空母「山東」も海南島の基地に配備されており、中国軍にとって東沙を制する必要性が高まっている。
上陸演習は南シナ海の防衛を担当する南部戦区が実施し、揚陸艦やホーバークラフト、ヘリコプター、陸戦隊(海兵隊)を動員、かつてない規模になるという。
我が国日本へ原油を運ぶためのシーレーン(海上交通路)は台湾とフィリピンの間のバシー海峡で収束しています。
簡潔に言えば、バシー海峡を押さえられてしまうと、我が国日本は原油を中東などから輸入しにくくなります。
その結果、兵糧攻めに苦しむ、もしくはシーレーンの再構築に取り組むことになります。
したがって、バシー海峡近くの東沙諸島は我が国日本にとって無関係とは言えません。
東沙諸島を中国人民解放軍に占拠されてしまったら、そこを拠点として、バシー海峡を押さえられてしまうかもしれません。
逆に言えば、東沙諸島を台湾が実効支配していて、米軍などが自由に活用できるのであれば、中国人民解放軍の侵略的な作戦行動を制限することができます。
鍔迫り合いはすでに始まっていると見ていいでしょう。
台湾侵攻は失敗すると思うが勝ち方を誤る可能性が・・・
私個人としては中国共産党の台湾有事はかなりの確率であり得ると考えます。
さらに言えば、この記事がこの世に公開された次の瞬間に中国人民解放軍が武力介入してくるということもあり得ます。
おそらく中国人民解放軍の台湾侵攻に失敗するでしょう。
ミサイルの撃ち合いなどで双方にダメージは残るでしょうが、台湾軍とアメリカ軍と自衛隊が積極的に介入してくる海域では勝てないでしょう。
私が恐れるのは台湾有事ではなく、台湾有事の勝ち方です。
台湾有事になり、日米台連合軍が勝利したとしてもアメリカ様のおかげだという世論操作が行われてしまったら、さらなるアメリカ依存が発生します。
それは長期的には国益を損なうでしょう。
台湾はシーレーンの収束地点であるバシー海峡のすぐ近くに存在している地域です。
我が国日本がその地政学的要衝をしっかりと理解し、単独で台湾と防衛協力を行い、台湾有事を未然に防止するべきなのです。
これ以上のアメリカ依存は日台両国にとって百害あって一利なしですし、軍事力の衰退すら招くことになりかねません。
すでに台湾有事を前提として、勝ち方を考えなければなりません。
台湾と中国の間の海域が浅いという事実を押さえよ
かなり地政学的な見地から説明させていただきます。
理想的な台湾有事の勝ち方とは、米軍が介入する前に台湾と日本で中国人民解放軍を撃退することです。
そのためには攻勢機雷戦を仕掛けるべきだと考えます。
グーグルアースなどで確認していただければすぐご理解いただけると思いますが、台湾と中国大陸の間の海域は比較的浅いのです。
したがって、地底設置型機雷を隠密敷設することで、中国海軍の行動範囲を限定することができます。
この場合、中国海軍としては台湾の北側と南側に迂回して駆逐艦や潜水艦を移動させねばなりません。
台湾の南側は台湾に任せ、台湾の北側は海上自衛隊で殲滅します。
その結果、習近平国家主席は中国人民解放軍の海洋戦力がほぼ壊滅したことを受け、侵略行動を停止するという流れが理想ですね。
つまり、中国人民解放軍の電撃戦を台湾と日本の軍事行動だけで撃退するのが理想なのです。
もちろん、そんな理想的なことにはならないでしょうし、日本に弾道ミサイルが着弾する可能性もあります。
台湾のサイバー攻撃能力は侮れませんし、防空能力も問題はないでしょうが、唯一潜水艦が弱点なので、そこを海上自衛隊が補うべきでしょう。
仮に、理想的な勝ち方ができれば、少なくとも日本国内の親中派を一掃でき、軍事アレルギーも薄まるのではないでしょうか。
以上です。