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ウクライナが反転攻勢に転じるのは5月から。兵器の戦力化と泥濘期後

投稿日:

ウクライナ

大変お世話になっております。
反逆する武士

uematu tubasaです。
初回投稿日時:2023年4月2日(令和5年4月2日)

ロシアのウクライナ侵攻、いわゆる宇露戦争について最新情報をまとめた記事になります。

西側の戦車が続々とウクライナへ駆けつける

ロシアの侵攻を受けるウクライナが反転攻勢のために求めてきた兵器が続々と到着している。
ウクライナのレズニコフ国防相は27日、英国から同国の主力戦車「チャレンジャー2」などを受け取ったと表明。
ドイツ政府も同日、主力戦車「レオパルト2」18両をウクライナに引き渡したと明らかにした。

引用元:ウクライナに英独戦車が到着 反転攻勢へ前進

ウクライナへ西側の主力戦車が集結しているようです。

イギリスからは「チャレンジャー2」が供与され、ドイツからは「レオパルト2」が供与されました。

カナダも「レオパルト2」を供与し(※1)、ポーランドも同様に「レオパルト2」を供与した(※2)ようです。

火力こそが戦場の女神であると主張している私としては嬉しく思います。

倉庫で眠っていた骨董品の戦車すら活用して前線に投入しているロシアに対抗する必要があります。

したがって、ウクライナも早急に「HIMARS」のような装輪式自走多連装ロケット砲だけでなく戦車大隊を運用するべきなのです。

しかしながら、ウクライナ国内の製造拠点で戦車の大量生産は難しいと言わざるを得ません。

なぜならば、ドローン攻撃や弾道ミサイルでの攻撃に怯えながら、戦車を生産・修理するのは難しいからです。

以前からドイツの主力戦車である「レオパルト2」の供与が望まれていました。

しかしながら、ドイツはロシアを刺激したくないという国内世論もあり、難色を示していたのです。

それでもドイツ以外の欧州各国が率先して戦車の供与に動いたこともあり、決断してくれたようです。

泥濘という天然の要害

この「冬将軍」ほどではないものの、雪になる直前の晩秋から初冬にかけての多量の降水と、冬に積もった雪が一気に溶ける春先に登場する、もうひとつの「攻める側にとっての強敵」であり、「守る側にとっての強い味方」の自然現象、それが「泥濘(でいねい)」です。
微細な砂礫で構成された海岸や砂漠、泥濘の沼地や湿地は、装輪式(タイヤ)車両はもとより装軌式(クローラー)車両の足周りにもまとわりつき、沈み込ませて走行不能に陥らせます。

引用元:ウクライナの「泥濘地獄」に攻めたロシア なぜ? 知らぬはずはない“肥沃な大地の罠”

第二次世界大戦やナポレオンの遠征で有名な「冬将軍」というものがございます。

冬将軍とは、雪と極寒の影響で兵器や兵士が凍り付き、軍事作戦が実行しにくい期間が到来することを指します。

これは、歴史好きにとっては有名な話であり、地政学的条件が軍事に与える影響の一部と言えましょう。

それと同時に今回のウクライナ侵攻で有名になったのは、泥濘という天然の要害です。

泥濘とは、晩秋から初冬にかけての降水と冬季に積もった雪が溶けて地面がドロドロになってしまう状態を指します。

これが今年の春先からのロシアの攻勢を跳ね返すことができた要因の一つだと言われています。

一方で、ウクライナが領土奪還のために戦車を投入しようとしても機動的に展開できない要因でもありました。

おそらくウクライナの反転攻勢は5月から

レズニコフ国防相は「ウクライナ軍参謀本部の決定に基づいて、複数の方面で反転攻勢が計画されている」と発言。
レオパルト2については天候次第とした上で「4月か5月に投入できるだろう」と述べた。
激戦が続く東部ドネツク州の要衝バフムトについては「ロシア軍は重要な戦果もなく攻撃を続けている。
ロシア軍の攻撃力を削減することができたため、反転攻勢を準備する時間を稼ぐことができた」との見解を示した。

引用元:ウクライナ国防相「レオパルト2で反転攻勢」 4月にも

ウクライナのレズニコフ国防相は反転攻勢が計画されていると明言されました。

また、ドイツの主力戦車である「レオパルト2」を4月か5月に投入する見込みということも述べました。

ロシアは春先からほぼ無意味な突撃を繰り返しているようです。

その結果、人的損害を増やしたことで継戦能力が揺らいでおります。

一方で、アメリカやドイツなどでウクライナ兵が軍事訓練を実施しており、戦力化は進んでおります。

私は2023年5月からウクライナの反転攻勢が開始されると予想しております。

なぜならば、泥濘期が終わるまで待つべきであり、戦車を効率的に運用するための訓練には最低でも1ヵ月は必要だからです。

ロシアの外交政策が決まったが・・・

2016年以来の改定となった「外交政策概念」では、ウクライナ侵攻に関して「米国と同盟国が(軍事力と非軍事力を組み合わせた)ハイブリッド戦争を開始した」と、米国を名指しで非難。
「ロシアの文明的役割などを損ない、あらゆる方法でロシアを弱体化させることを目的としている」と訴えた。

引用元:ロシア、反欧米姿勢鮮明に 2016年以来の外交政策改定

ロシアのプーチン大統領が外交政策の方針を発表したようです。

ウクライナ侵攻に関して、アメリカと同盟国がハイブリッド戦争を開始したと非難しております。

正直、支離滅裂としか言いようがありません。

戦争を始めたのはロシア側ですよ。

確かに、マイダン革命によりウクライナの民主主義が機能不全に陥り、ロシア寄りの大統領が逃げました。

詳細に関しては言及を控えますが、その原因の一つにアメリカの政治工作(※3)がありました。

その結果、ロシアはアメリカとの諜報戦に敗北したのです。

ウクライナをロシアの衛星国であり緩衝地帯にしておきたかったのでしょう。

そのためには、ウクライナ国内や西側諸国に対するプロパガンダを強化するべきでした。

ウクライナ国内の親ロシア派を増殖させ、中立国家のまま据え置くのが賢いやり方だったと言わざるを得ません。

率直に申し上げて、ウクライナに戦争を仕掛けるべきではありませんでした。

ウクライナ侵攻の結果、NATO(北大西洋条約機構)が北方に拡大し、経済制裁を受けることになりました。

完全に外交的な失敗と言えましょう。

ベラルーシに戦術核兵器が配備される

ベラルーシのルカシェンコ大統領は3月31日の年次教書演説で、ロシアによるベラルーシ内への戦術核配備を認める意向を示した。
国家の安全保障を確保するための保有だと強調し、自国への配備を正当化した。
(中略)
配備する戦術核兵器はロシアが管理しベラルーシに譲渡しないため、核兵器に関する国際条約に違反しないとしている。

引用元:ベラルーシ大統領、戦術核配備「ロシアと協議」 年次演説

ベラルーシはロシアの核の傘の下に入ることになりました。

核武装に関して研究してきた人間からすると、特に驚くことではありません。

なぜならば、配備する戦術核兵器の発射権限はロシアが握っているからです。

既にロシアは核武装国家であり、大陸間弾道ミサイルも保有しております。

したがって、ベラルーシに配備する軍事的な意味合いは薄いと言えます。

言い換えるならば、核兵器や核兵器が持つ戦術的な意味合いを理解していない人々への脅しとしては有効でしょう。

例えば、ベラルーシが核攻撃されたとして、モスクワを犠牲にしてまでロシアは報復核攻撃をするでしょうか。

あり得ないと言わざるを得ません。

ロシアが保有する戦術核兵器の配備場所がちょっと西側に移動しただけです。

それ以上でもそれ以下でもありません。

以上です。

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