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反逆する武士

世界経済

アメリカのレポ金利が急上昇したのでリーマンショック間近と言われる

投稿日:

世界恐慌

大変お世話になっております。
反逆する武士

uematu tubasaです。
初回投稿日時:2019年9月29日(令和元年9月29日)

アメリカのレポ金利急上昇

準備預金というものは通常、はっきりとは認識されていない。
それは銀行家やプロの投資家にとっても同様だ。
しかし
今週、この準備預金がニュースになった
準備預金の不足が、借り入れコストの重要な指標である「翌日物レポ金利」として知られる金利の急上昇を招いたからだ。
これは憂慮すべき事態だ。
なぜなら金融市場においてこの分野が関心を集めるのは、何かよくないことが起きている時だけだからだ。
翌日物レポ金利は、銀行などの金融機関が極めて安全性の高い債券との交換で、互いに資金の貸し借りを行う際の金利であり、2%前後に落ち着いているはずだった。しかし、17日の同金利は一時10%にも達した。

https://jp.wsj.com/articles/SB12747339613882054137404585561442676041082

極めて危険な状況が発生し、リーマンショック前夜と言ってもいいような事態に発展しました。

以下、簡潔に説明します。

アメリカの短期金融市場に「レポ市場」というものがございます。
これは、米国債などの低リスク債券を担保にして、短期資金を取引する市場のことです。

ヘッジファンドや証券会社が顧客に支払うために、短期資金が必要になった場合、レポ市場において資金調達をする必要がございます。

その際に、米国債を担保に差し出し、資金が余っている金融機関からお金を借りて、利子付きで返済します。
借りた翌日までに返済するのがほとんどです。

金融機関間の資金のやり取りなので、現金をやり取りするのではなくて、中央銀行に預けている「準備預金」をやり取りすることになります。

そのレポ市場での金利のことを「翌日物レポ金利」と言います。
それが急騰してしまいました。

通常、担保を差し出してお金を借りる短期金融市場なのに、無担保でお金を借りる際の金利である「FF金利(アメリカの政策金利)」を上回りました。

※FF金利はFRB(アメリカ連邦準備制度理事会)によって利下げされ、2%以下になりました。

9月16日と17日に急騰し、一時期10%ということなのですが、はっきり申し上げて異常事態と言えます。
以下に参考動画を貼り付けます。

納税期限と米国債の入札が原因か

銀行は通常、少なくともこの程度の資金は保有している。
しかし、9月16日には特に害のない理由でこの数字を割り込んでいたのかもしれない。
この日は四半期ごとの連邦税の納付期限にあたり、企業がいつも以上に銀行から現金を引き出した。
また、財務省が前の週に770億ドル(約8兆3000億円)相当の国債を発行しており、その買い手(主に銀行)は9月16日に支払いを済ませる必要があった。
FRBのジェローム・パウエル議長は、こうした事情は把握していたが、このような極端な反応は予想していなかったと述べた。

https://business.nikkei.com/atcl/NBD/19/world/00120/

簡単に申し上げると、民間企業の連邦税の納付期限が9月16日であり、米国債を購入した場合の支払い期限も9月16日だったようです。

法定通貨であるUSドルでした納税できませんし、米国債を購入する原資は「準備預金」になります。

現金が必要であり「準備預金」が必要であるという期日が重なってしまったため、短期金融市場において「準備預金」が払底してしまったようです。

ニューヨーク連銀は17日、金融市場の短期金利上昇を抑えるため、最大750億ドル(約8兆円)の臨時の資金供給を実施すると発表した。
米政策金利である銀行間の短期金利が一時的に誘導目標の2.00~2.25%を上回ったため。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO49918290Y9A910C1000000/

それを受けて、ニューヨーク連銀(アメリカの中央銀行を構成する銀行の一つ)が公開市場操作を行い、買いオペを実施した模様です。

民間金融機関から、米国債などを購入して「準備預金」を増やすという金融緩和政策を実行したことにより「準備預金」に余裕ができました。

その結果「翌日物レポ金利」は一時期ゼロ金利になるほどでした。

それでもレポ金利上昇は異常事態

率直に申し上げて、アメリカの連邦税の納付期限が9月16日であり、米国債の支払い期限が9月16日というのは、予め決まっていたことでした。

にもかかわらずFF金利が2%以下の状態で、それを一時的にでも大幅に超えるほどの急騰になるのは、常識的には考えられません。

無担保のFF金利と有担保のレポ金利であれば、後者の方が低いに決まっているわけですよ。

これ、リーマンショック時のレポ金利の動きに酷似しています。
したがって、アメリカの金融界に激震が走りました。

レポ金利でお金を調達できないため、リーマンブラザーズが破綻してしまったからです。

資金を供出する側からしたら、貸したら戻ってこないかもしれないとなれば、それなりの金利を要求することになりますし、短期金融市場の不安が高まればおのずとレポ金利は上昇します。

進撃の巨人で例えるならば、ウォール・ローゼが突破されたという誤報がもたらされたようなものです。

地獄の窯が一瞬開いたのです。

現代貨幣理論的にも興味深い

準備預金は、私たち市民の取引に伴う各銀行間の支払いのために、日々活用されている。個人がだれかに送金する場合、1つの銀行口座から他の銀行座へマネーが移動したように見える。
しかし、それは実際に起きていることとは違う。

実際には、最初の個人が利用する銀行が、その個人の当座預金口座の残高(それは実際には銀行が個人から借りている金額の単なる記録にすぎない)を減らす。
銀行は次に、送金額相当の準備預金を、相手方銀行に送る。
送金を受けた銀行では、2人目の個人からの借入額が増える。このためこの銀行は、この個人の預金口座のマネーの額を増やす。

https://jp.wsj.com/articles/SB12747339613882054137404585561442676041082

送金の際のお金の移動がどのようなプロセスで行われるのかを説明しています。

まず、個人の預金口座の残高が減ります。

次に、送金額相当の「準備預金」を送金先の銀行に送ります。
送金を受けた銀行は実際の送金先の口座の残高を増やすことになります。

大きい銀行だと、兆単位のお金が短期的に増減することはよくあるそうなので、短期金融市場が存在しているから、送金業務が問題なくできるということなのだと推察します。

短期金融市場の重要性が理解できるので、とても勉強になります。

以上です。

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