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反逆する武士

日本経済

雇用需給の不一致解消と賃金上昇のために必要なのはデフレ脱却だけか

投稿日:

派遣社員

大変お世話になっております。
反逆する武士

uematu tubasaです。
初回投稿日時:2021年11月13日(令和3年11月13日)

賃金水準を引き上げるかITの力で生産性向上か

それよりも遥かに効果が高いのが「時給アップ」であることは言うまでもない。
日本の「人手不足」は、労働者の絶対数が不足しているわけではなく、不人気業界が敬遠される「雇用ミスマッチ」がほとんどだ。

引用元:なぜ某カフェチェーンは時給を上げないのか 「安いニッポン」の根本的な原因

本日は労働需給の不一致や賃金について、マクロ的観点とミクロ的な観点を織り交ぜて分析していく記事でございます。

上記の引用元記事はとても参考になりますので、拙ブログにてご紹介します。

日本の人手不足は労働者が不足しているわけではなく、不人気業界が敬遠される「雇用ミスマッチ」がほとんどであると上記引用元記事では窪田順生氏(以下敬称略)が主張しております。

要するに、民間企業の経営者や人事担当者が従業員を雇いたいという需要と、失業者や未就業者が就業したいという供給が業界という点で不一致しているのです。

ほとんどというのは言い過ぎだと思いますけど、概ね正しい主張なのではないかと。
私は普段はITエンジニアとしてシステム開発業務を行っておりますが、IT人材不足は深刻でございます。

ただ、IT業界の不人気はちょっと異常でございまして、経済産業省からIT人材は今後不足するという予測が出ているのに、IT業界を志望する人間は極端に少ない印象があります。

※参考記事:経済産業省「IT 人材需給に関する調査

IT業界はブラック企業が多く、給与も低いというのが定着しており、よほどプログラミングが得意か、アプリやWeb系システムに詳しいか、IT機器の営業ができないと無理だと思っている方が多いのです。

個人的には、ITエンジニアとしての参入を促しても、IT業界だけは嫌だと言い切る方もいらっしゃいます。

そのような場合は、IT業界の給与水準を全体的に引き上げることができれば、IT業界の人手不足はある程度解消すると思いますし、職業訓練などでもプログラミングをしっかりと行えば、新規参入も増えるのではないかと。

私も転職組であり、外部からIT業界に参入してきた人間でございます。
※その場合は、よくITエンジニアになれたなと驚かれることもございます。

労働市場の需要増加と供給低下が同時に発生した事例

時給労働者の多くは、「やりがい」とか「職場の愉快な仲間」などよりシンプルに「時給が高いか」を重視する。
だから、世界では人手不足が起きると賃上げで対処するのが常識だ。
実際、日本同様に経済活動回復後の人手不足が深刻な米国でも、「人手確保に向けて賃上げの動きが活発化。
その結果、10月の平均時給は前年同月比で5%近く伸びた」(時事通信 11月6日)という。

引用元:なぜ某カフェチェーンは時給を上げないのか 「安いニッポン」の根本的な原因

新型コロナウイルスの感染拡大に伴う景気悪化に対抗するため、アメリカでは現金給付を実施しているため、新型コロナウイルスの感染危機が収束して、労働需要が戻っていても人材確保が難しいと言えます。

現金給付にてお金が手元にあり、アメリカ人は株式も購入しておりますから、現段階で必死になって働かなくても問題ないのです。

アメリカ企業は時給単価を上げることで人材を確保して、他の企業から人材を奪い、熾烈な人材獲得競争を行っており、ある意味資本主義経済として機能しているということを体現しております。

経済学的に言えば、労働市場において需要が高まり、供給が低下したわけですから、賃金水準は上昇するという事象が発生しているのです。

我が国日本においても、外国人実習生を排除して、現金給付を実施して購買力を復活させ、労働市場において労働需要を増やし、労働供給を低下させ、賃金を上昇させるべきなのです。

やりがいを高めるよりも賃金を高めよ

つまり、このカフェが今後、労働力を確保をしていくのにやるべきことは、「みんなで褒め合う」とか「やりがいを高める」という精神論へ傾倒することなどではなく、「最低賃金労働」をやめて、賃上げの努力をしていくことなのだ。

引用元:なぜ某カフェチェーンは時給を上げないのか 「安いニッポン」の根本的な原因

某カフェチェーン店の店長が人材確保に頭を悩ませているという記事を窪田順生は上記引用元記事の内部で紹介しつつ、某カフェチェーン店の店長が従業員のやりがいを高めようと奮闘していても、賃金水準は最低賃金ギリギリという現実を受け、賃上げの努力をするべきと真っ当な主張を展開しています。

日本の飲食店は安さやコスパで勝負というお店が多く、そのビジネスモデルだと人件費に対してはシビアにならざるを得ないのです。

何かに特化しているため、差別化できず、価格競争に巻き込まれており、従業員に還元することができないのです。

他店と差別化を行い、収益を増やし、それを積極的に従業員に還元することができれば、他店から人材を奪うことができますから、他店を廃業に追い込むことで、廃業した他店のお客を奪うことも視野に入れるべきでしょう。

ビジネスとは思いやりだけではできないと言えます。

私は久しぶりに吉野家に行きましたけども、従業員がワンオペで業務しているのを見て、痛々しく感じて、吉野家には行きたくないと思ってしまいました。

人件費を抑制したいからワンオペになっており、常に動きまわり悲壮感たっぷりの接客になっているのです。
安さの裏には犠牲があるということを再認識した次第です。
話を本筋に戻しましょう(-_-;)

デフレ経済がそもそもの問題であるという点は、経済についてちょっと詳しいお方であればすぐにご理解いただけると思いますけれども、デフレ経済以外にも問題はあるようです。

飲食店開業に対して規制を強化するべきだ

なぜ日本の食はこんなに安いのか。
「デフレだから」「日本が貧しいから」などいろいろな原因があるが、本質的なところを言ってしまうと、「外食が異常に多すぎる」ということに尽きる。
あらゆる店が林立しているせいで、低価格競争が過激化してしまうのだ。

引用元:なぜ某カフェチェーンは時給を上げないのか 「安いニッポン」の根本的な原因

詳細に関しては上記引用元記事を参照していただきたいのですが、外国の主要都市においては飲食店の出店に規制があり、過当競争を防止しているのだそうです。

つまり、日本の飲食業においては需要が低迷しているのに、供給を制限するのではなく、自由に新規参入ができるという現状が継続しているのです。

資本主義としては、新規参入の自由が確保されていると肯定的な評価もできましょうが、労働者保護を優先するのであれば、賃金引き下げ競争を煽っているという否定的な評価もできます。

私個人としては、飲食店の出店に関しては緩やかに規制を強化するべきと考えます。
例えば、大手飲食チェーン店のような大資本が新規参入してくるのであれば、参入を禁止することで、小型店を守るというところから始めるべきではないでしょうか。

人手不足でバイトが集まらないのなら時給をあげる。時給を上げられないのなら、それを捻出できるように今の時代に合わせた新しいビジネスモデル、新しい業態へと転換をする。
何も理不尽なことは言っていない。
世界ではそれこそが、経営者が求められる仕事だ。
できないようなら、経営者はやめて労働者になる。
当たり前の話だ。

引用元:なぜ某カフェチェーンは時給を上げないのか 「安いニッポン」の根本的な原因

シビアな意見は傾聴に値します。

以上です。

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