大変お世話になっております。
反逆する武士
uematu tubasaです。
初回投稿日時:2021年7月25日(令和3年7月25日)
財源論に囚われていないからベーシックインカムを支持できる
久々のアンチ・ベーシックインカム論者への反論記事でございます。
ちょっとこれは反論せざるを得ないほど、酷いものがございましたので、取り上げますよ。
上記はアンチ・ベーシックインカム論者として有名な門前小僧氏(以下敬称略)のツイートの魚拓でございます。
実は、上記の門前小僧のツイートなのでございますが、私のツイートの返答という意味合いで発信されたもののようでございます。
その私のツイートというのが、以下になります。
流れを簡単に説明させていただきますと、私がユニバーサル・ベーシックインカム(UBI)以外で集中的に公共投資するべき領域を説明しました。
防衛力整備、国土強靭化、半導体生産、感染症対策、脱炭素投資と明確に主張し、民間企業のビジネスを邪魔せず、経済環境の基盤を守り整えることが必要なのではないかとの主旨でした。
それに対して門前小僧が上記の私のツイートをリツイートして「財源論に囚われている」「確実にインフレが止まらなくなる」との批判をしてきたようなのです。
※リツイート自体には感謝申し上げます。
ただ、その批判があまりにも的外れ過ぎますよ(; ・`д・´)
まず、現代貨幣理論の基礎を学習してきた私のような人間が、財源論に囚われているわけないでしょうに。
貨幣とは、債務と債権の記録であり、計算単位であり、新規発行に物理的な制限はございません。
だからこそ、社会保障制度を維持または拡充した上でのUBIを主張し、お金を日本国民に対して一律に配り、所得税の課税対象として高額所得者からは年末調整や確定申告で徴収しようと主張しているのです。
財源論に囚われているのであれば、そもそもUBIなんて主張しませんし、UBI以外にも公共投資しようなんて言い出すわけないでしょう。
変動相場制を採用し、自国通貨を保有する日本政府に財政的予算制約はありません。
実物資源や供給能力という制約が存在しており、経済の質こそが問題なのです。
さらに言えば、所得税の課税対象とすることで景気の自動調節機能が働きますから、消費が増えて、所得も増えれば、インフレを抑制することになると思います。
そうでなくても、民間企業が設備投資を行い需要に対応するだけの供給を実施するでしょうし、海外からも物やサービスを輸入するという選択肢がございますので、インフレが止まらなくなるということは考えにくいです。
アンチ・ベーシックインカム論者の主張を最近ではTwitterで見ることが多いのですが、貨幣を貴金属か何かと勘違いしているのではないかと思えます。
貴金属のような貴重なものを労働の対価無くして手に入れるなどけしからんと感情的になっているだけのような気がしますね。
※もちろんそのように思っている人間は少数だと思いますけども。
設備投資減税を実施すればいいだけだし、それは単なる悪口なのでは
上記に関しても門前小僧のツイートを魚拓として取りました。
ベーシックインカムで消費が増えて売り上げが上がったところで、企業に設備投資する義務なんてあるわけないとのこと。
奴隷が増えて終わりとのことです。
まず、冷静に反論させていただきます。
民間企業に設備投資を行う義務なんてあるわけないですし、そんな話をベーシックインカム論者は持ち出してはおりません。
ユニバーサル・ベーシックインカム(UBI)によって、消費が増えるので、その需要増大に対応するため、民間企業が自主的に設備投資に踏み切ることが多くなのではないかと主張しているのです。
もし設備投資に踏み切る企業が少ないのであれば、法人税の税率を引き上げ、設備投資減税や設備投資補助金を導入することで、民間企業の設備投資を促すべきでしょう。
さらに言えば、UBIによって消費が増えれば、当然雇用は増えますが、それを奴隷と言い切ってしまうのはどういった了見なのか、見識を疑いますよ。
ブラック企業に一時的に雇われる非正規従業員が増えるだけだから駄目ということなのであれば、消費税廃止や上記で私が主張したような公共投資を行い、需要を継続的に増やすべきですし、正社員を増やすように誘導するべきでしょう。
UBIによって低賃金労働に従事するぐらいなら、働かないという方も多くなるでしょう。
働いても、働かなかったとしても一定額のお金が貰えるのであれば、アルバイトをせずに学業に専念する学生やパートで働かずに子育てに専念する女性が増えますよ。
ホワイト企業で正規雇用されて、福利厚生と高い給料を貰うのであれば話は別です。
UBIが導入された日本において、ブラック労働は減少し、ホワイト労働は増加するでしょう。
アンチ・ベーシックインカム論者はベーシックインカムによって低賃金労働が増えると主張しているようですが、どの異世界のことなのか理解できません。
アンチ・ベーシックインカム論者は異世界転生者なのではないかと解釈せざるを得ません。
高額所得者を階級のように捉えるのは間違いだと気づく
さて、ベーシックインカム支持者側の主張もしっかりとご紹介できればと思います。
上記ツイートで気づいたことがございます。
一般的な会社員や自営業などで所得を稼いでいらっしゃる方々や、会社を経営している高額所得者は、未来永劫変わることなく、そのままということはありません。
今回の新型コロナウイルスの感染拡大に伴い経済活動が停止するような局面においては、金融機関から借金をして、飲食店を経営してそれなりに所得を稼がれていた高額所得者が一気に困窮したり、廃業に追い込まれるようなことになりました。
場合によっては、高額所得者から生活保護という生活水準の急降下ということになった方もいらっしゃると思います。
仮にユニバーサル・ベーシックインカム(UBI)で常にお金を支給していれば、そもそも貧困状態になるということを予防できたのではないかと。
住民税や所得税によって各世帯の所得水準を把握できるとは言え、昨年の納税額を把握しているだけですから、機動的な経済支援が間に合わない可能性が高いと思われます。
やはり、セーフティネットを多重化することで、相対的な貧困を予防する方が社会的損失の最小化に寄与するのではないかと思います。
以上です。