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世界経済

新型コロナウイルス対策としてスペインで限定ベーシックインカム導入

投稿日:

きなこもちさんによる写真ACからの写真

大変お世話になっております。
反逆する武士

uematu tubasaです。
初回投稿日時:2020年6月6日(令和2年6月6日)

スペインで限定ベーシックインカムが導入される

スペイン左派政権は5月29日、ベーシックインカム(最低所得保障)制度を閣議で承認した。
新型コロナウイルスの感染拡大に由来する貧困の急増で、多くの世帯が食料支援への依存を強いられている現状に対応する。

引用元:スペイン、ベーシックインカムを承認 コロナによる貧困に対応

スペインはベーシックインカムの導入に踏み切りました。
新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、貧困が拡大し、多くの世帯が食料支援無しで生き残ることができない現状に対処するため合理的な選択をしたようです。

ベーシックインカムを分析する際に特に重要なのは、以下の3つだと考えています。

1、誰がそのベーシックインカムの支給対象なのか
2、ベーシックインカムの財源は何か
3、ベーシックインカム以外の社会保障制度はどのように改変されるのか

詳細なところをしっかりと押さえて、今回導入されるベーシックインカムを理解していきましょう。

限定的なベーシックインカムと言える

同制度により、一人暮らしの成人には月462ユーロ(約5万5000円)の所得が保障される。
家族の場合は成人か未成年かにかかわらず一人当たり139ユーロ(約1万7000円)が加算され、世帯当たりの所得保障上限は月1015ユーロ(約12万円)とする。
支給は他の収入に合わせて配分されるため、低賃金の仕事を持つ人は今回規定された最低所得基準に合わせる形で給与を上乗せして受け取ることになる。
これでどの世帯にも年間平均1万70ユーロ(約120万円)の所得が保障されるという。

引用元:スペイン、ベーシックインカムを承認 コロナによる貧困に対応

まず、成人には月額約5万5000円の所得が保障され、家族が一人増える毎に約1万7000円が加算され、世帯当たりの所得保障上限は月額約12万円になるとのこと。

また、今回のベーシックインカムはその世帯収入に合わせて支給されるため、仕事を持つ人は最低所得基準に合わせる形で給与を上乗せして受け取ることになるようです。

今回、スペインで導入されたのは、ユニバーサル・ベーシックインカムではありません。

すべてのスペイン国民に支給されるわけではないからです。
あえて表現するのであれば限定的なベーシックインカムであり、さらに正確に表現するのであれば、ミニマム・ベーシックインカムと言えましょう。

すべてのスペイン国民に対して支給されるわけではなく、所得に関係無く上乗せ支給されるわけではありませんので、私が理想と考えているものではございません。

さらに申し上げるならば、財源がわからず、今回導入された限定的なベーシックインカム以外の社会保障がどのようになるのかわからないので、評価が難しい政策と言えます。

労働意欲を削ぎ落す可能性がある

今回導入された限定的ベーシックインカムでは、所得の底上げが目的であり、それなりの所得がある方には支給が少なくなる、または無支給ということもあります。

したがって、低賃金で重労働している労働者の場合、労働意欲が著しく低下してしまう可能性がございます。

労働によって所得が増えようが減ろうが一定額を支給し続ける制度であれば、労働意欲の減退は無視できるレベルだと思われますが、今回のスペインの制度だと労働意欲の減退が如実に現れるのはほぼ確実と言えましょう。

スペインの雇用状況は末期的

スペインの失業率はEUでも最悪レベルで、3月末時点で労働人口の14.5%が失業中だった。
さらに現在300万人が一時的に休職扱いとなっている。

休職者となってから6ヶ月間は解雇されないことになっており、その期間が明ける秋に解雇が進む可能性がある。

引用元:スペイン、低所得世帯に最大月12万円 コロナで計画加速

スペインの失業率は今年の三月末で14.5%となるそうです。
3%未満である日本とは比べ物になりませんし、おそらくスペインの若年失業率(40歳未満失業率)はもっと高いのではないかと推察します。

さらに、300万人が一時休職扱いであり、その休職者が秋頃には一気に失業者になってしまうということのようです。

スペイン政府は先手を打ったことになりますね。
労働意欲が減退するというデメリットよりも、失業者が大量に溢れ、反政府活動に手を染めることのデメリットが大きいという判断でしょう。

不幸を防ぐ盾となれ

政府によると、この措置で約85万世帯、合計230万人が恩恵を受け、うち3割が未成年の見通し。
来月に約10万世帯への支給が始まるという。
同制度の費用は年間30億ユーロ(約3600億円)と推計されている。
ロックダウンの影響を受け、スペインでは地元の教会や支援団体から食料の提供を受ける家庭が続出している。
特に首都マドリードで顕著に見られ、そうした状況に初めて追いやられたというケースも少なくない。

引用元:スペイン、ベーシックインカムを承認 コロナによる貧困に対応

スペインでは新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、ロックダウン(都市封鎖)に踏み切っており、地元の教会や支援団体から食料の提供を受けている家庭が続出しており、経済的困窮が極まれりといった状況のようです。

それが首都マドリードで顕著に見られるとのことなので、騒乱に発展する可能性がやはり高いのでしょう。

経済的貧困層や失業者に対する限定的なベーシックインカムで、不幸から逃れられる方が増えるのであれば、今回のベーシックインカムの導入は成功したということになるのだと思います。

後の問題は、財源をどうするのか、社会保障はどうするのかという点ですね。
できれば、コロナ債を発行してECB(欧州中央銀行)に引き受けてもらうのが一番なのですが、スペインの要求が通るのか微妙です。

この件は引き続き注視していきたいと思います。

以上です。

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