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反逆する武士
uematu tubasaです。
初回投稿日時:2020年1月31日(令和2年1月31日)
本日は以下の書評になります。
GAFA vs.中国 ――世界支配は「石油」から「ビッグデータ」に大転換した
2018/11/2渡邉 哲也 (著)
内容紹介
市場を制覇する巨大IT企業GAFA(グーグル・アップル・フェイスブック・アマゾン)と超監視国家・中国の「データ覇権」をめぐる争いが大過熱! !
この世界激変にどうする日本!
世界市場を制覇する巨大「プラットフォーマー」GAFA(グーグル・アップル・フェイスブック・アマゾン)と超監視国家・中国の「ビッグデータ」争奪戦が始まった。
米中貿易戦争が全面対決を迎えるさなかにもGAFAは中国市場を狙い、欧米はGAFAの規制に走る。
二大大国米中と巨大企業GAFAが席巻する世界激変に日本が生き抜く道を提言。
【ついにアメリカが中国に「宣戦布告」! 】
●最強「プラットフォーマー」GAFAの敵はGAFA
●「データ覇権」に国を挙げて驀進する中国
●企業の本性も「帝国主義」
●グローバル企業、興亡の歴史
●巨大独占企業は国家に解体される
●米中貿易戦争は金融・宣伝・軍事と全面戦争
●「親中派」を排除する「日中米共同声明」の衝撃
●アメリカ最大の欠陥に協力できる日本企業
●軍事で中国に圧力をかける安倍政権
●なぜ日本企業にアマゾンは生まれないのか
●株価では表せない日本人の幸福を知れ
内容(「BOOK」データベースより)
世界市場を制覇する巨大「プラットフォーマー」GAFA(グーグル・アップル・フェイスブック・アマゾン)と超監視国家・中国の「ビッグデータ」争奪戦が始まった。
米中貿易戦争が全面対決を迎えるさなかにもGAFAは中国市場を狙い、欧米はGAFAの規制に走る。二大大国米中と巨大企業GAFAが席巻する世界激変に日本が生き抜く道を提言。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
渡邉/哲也
作家・経済評論家。
1969年生まれ。
日本大学法学部経営法学科卒業。
貿易会社に勤務した後、独立。
複数の企業運営に携わる。
インターネット上での欧米経済、アジア経済などの評論が話題となり、2009年に出版した『本当にヤバイ!欧州経済』(彩図社)がベストセラーとなる。
内外の経済・政治情勢のリサーチ分析に定評があり、様々な政策立案の支援から、雑誌の企画・監修まで幅広く活動を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
以上はAmazon.co.jpより引用させていただきました。
【総合評価】★★★★☆星4つ!
本書を購入しようと思ったきっかけはGAFA(グーグル・アップル・フェイスブック・アマゾン)の動向について、国際情勢という観点から理解したかったからです。
もちろん、そのような内容が記入されているのですが、内容が薄めです。
※したがって、星4つとさせていただきました。
もっとGAFAに関して掘り下げた方が満足度の高い書籍になったのではないかと。
しかしながら、GAFAを含めた国際情勢書籍として位置づけるのであれば良書と言えると思います。
すべてに言及したいのですが、3点ほど挙げさせていただきます。
1、AIを搭載した自動運転車の危険性をわかりやすく説明している
2、中国排除の動向を詳細に記述している
3、サウジアラビアとカタールの動向を紹介し、中東の地政学リスクを明らかにしている
1に関して説明します。
AIと言えば、薔薇色の未来を想像する方がいらっしゃると思いますし、それが自動車に搭載されたら、運転しなくても目的地に到着するのでとても魅力的に思えるでしょう。
しかしながら、AI搭載型の自動運転車と接続しているサーバーに対してハッキングを仕掛ければ、簡単に道路の交通遮断ができてしまいます。
物流がサイバーテロによって寸断され、食料、医療品、燃料などが手に入らない場合は国民生活は大打撃を被ることになります。
もし、AI搭載型の自動運転車が物流の大半を担うようになったら、サイバー攻撃に脆弱な物流となり、国家安全保障上のリスクになると思われます。
2に関して説明します。
米中貿易戦争でどちらがより多くの血を流し、どちらが勝つのかというのを具体的事例を以て説明しています。
アメリカ合衆国が最終的には勝利するでしょう。
それを確信させるほどの説得力が本書にはございます。
米国に対する輸出が5000億ドルに対し、輸入は1500億ドルしかない。単純計算で制裁余地が3500億ドルも差があります。
GAFA vs.中国 ――世界支配は「石油」から「ビッグデータ」に大転換した より引用
これだけでもアメリカ合衆国が勝利する可能性が高いとわかります。
それ以外の根拠に関しては実際に購入していただき、ご自身でお確かめください。
3に関して説明します。
我が国日本にとって、サウジアラビアは原油の最大輸入元です。
我が国日本にとって、カタールは液化天然ガス(LNG)の最大輸入元です。
その両国が断交しました。
それだけでも外交上の危機的状況であることがわかりますし、サウジアラビアは反体制派記者をトルコのサウジアラビア総領事館の中で殺害しました。
トランプ大統領が激怒していることは彼のTwitterで周知の事実かと存じます。
その他にも中東の地政学リスクは散在しており、予断を許さない状況が継続していることを教えてくれます。
最後になりますが、本書の内容をあえてまとめると、最近の国際情勢を渡邉哲也氏の眼で観た結果が報告されている印象です。
以上です。