大変お世話になっております。
反逆する武士
uematu tubasaです。
初回投稿日時:2019年12月12日(令和元年12月12日)
イギリス議会は空転するかもしれない
本日はイギリス総選挙の仕組みを学びながら、イギリス総選挙の結果を大胆予想したいと思います。
まず、結論から申し上げれば「ジョンソン首相率いる保守党は単独過半数の議席をギリギリで獲得できないため、ブレクジット党と連立する」となります。
今までの選挙の予想やイギリスのEU離脱の予想などを覆してきたイギリス国民のことですから、今回も保守党が単独過半数(326議席)を獲得するのは極めて難しいと判断しました。
大手メディアは保守党と労働党という二大政党の動きを注視して、保守党と労働党の支持率を比べて、保守党が有利と報道していますが、私はこれらの報道をかなり疑っています。
さらに申し上げれば、ブレクジット党と自由民主党というEU離脱強硬派と、EU残留派が、一定数の議席を獲得するのではないかと考えています。
労働党はブレクジットに対する態度を表明しておりません。
そればかりか、再度の国民投票を実施すると表明してしまいました。
これに対してコービン党首は、労働党こそ「ブレグジットを解決する」と表明。
https://www.bbc.com/japanese/50483922
それは、「国民の皆さんに最終判断の機会を与えること」によって実現するとして、労働党が政権を奪還すれば、EUとの離脱協定について国民が賛否の意思表示をするための国民投票を実施すると約束した。
直接民主主義を民主主義の母国の二大政党の片方が否定するという、なかなかカオス(混沌)な展開になってきました。
この影響で労働党が単独過半数を獲得するというシナリオは絶対にあり得ないということになりました。
労働党に失望したイギリス国民が自由民主党に投票するでしょう。
さらに、保守党のブレグジットに反対するが、ブレグジット自体には賛成するというイギリス国民も一定数存在するため、ブレクジット党も躍進するでしょう。
そうなると、保守党としてはギリギリ過半数の議席を獲得できないでしょうから、自由民主党や労働党と連立するのではなく、ブレグジット党と連立するしかありません。
背に腹は代えられないという苦渋の決断をすることになると思います。
EU離脱に反対する政党と連立するより、EU離脱に賛成しているが、考えがことなる政党と連立した方がいいという現実的判断になると予想します。
イギリスのEU離脱には移行期間がある
それによりますと、選挙で過半数の議席を獲得すれば、EUからの離脱に関連した法案の審議をクリスマス前に始め来年1月末には離脱を実現するとしています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191125/k10012189881000.html
また、離脱の影響を最小限にとどめるために来年末まで設けられる移行期間は延長しないとしています。
演説でジョンソン首相が「EUからの離脱を実現させよう。そして、イギリスが持つ潜在力を解き放とう」と述べると、支持者からは大きな歓声があがりました。
ボリス・ジョンソン首相は保守党で過半数の議席を獲得すれば、来年一月末にはEUから離脱して、移行期間も延長しないと公約したため、来年中には完全にEUから離脱することを公約することになりました。
イギリスのEU離脱騒動で、国民生活が不安定になっており、離脱するなら離脱するで、確実な期限を決めて、民間企業に離脱のための準備をさせた方が合理的かと存じます。
いつ離脱するかわからないというのが、一番民間企業にとって不確実性が高まる状況と言えるでしょう。
イギリス総選挙の仕組みと結果判明時間
以下の内容はブレグジットなるか イギリス総選挙、その仕組みと結果判明時間を参考に、内容をまとめて記述させていただきます。
イギリスの下院議院選挙は選挙区が650ございます。
小選挙区制であり、日本のような小選挙区比例代表並立制ではないことにご注意ください。
つまり、日本のように小選挙区で敗北したが比例で復活当選するということはありませんのでご注意が必要です。
イギリスはイングランド、ウェールズ、スコットランド、北アイルランドの合邦国家ですが、イングランド選挙区が 533区、ウェールズが40区、スコットランドが59区、北アイルランドが18区となっております。
したがって、過半数が326議席となっているため、最大与党の保守党が単独過半数を獲得できるのかが焦点となっております。
時差の関係で、結果がすべて判明するのは、12月13日中(日本時間)とのことです。
明日の反逆する武士は発狂しているか、冷静さを保っているのか、イギリスの総選挙の結果で異なるということです。
とは言いつつ、予想は困難を極める(笑)
まず明らかに、ブレグジット(イギリスのEU離脱)は全てをひっくり返した。
https://www.newsweekjapan.jp/joyce/2019/12/post-177.php
国家を分断しただけでなく主要政党間の境界も切り裂いてしまった。
しぶとくブレグジットに反対し続ける保守党支持者もいて、彼らはジョンソンを許せない。
これまではずっと労働党に投票してきたものの熱心なブレグジット支持者で、労働党のブレグジットへの曖昧な姿勢と国民投票再実施の主張に業を煮やして今回は労働党に票を入れないと言う人々もいる。
これが総選挙結果の予想を難しくしている原因なのです。
保守党の中にも残留派が存在し、労働党の中にも離脱派が存在しているのです。
しかも、保守党の離脱協定案に反対する離脱派がブレグジット党に投票する可能性があり、労働党の残留派で、国民投票を嫌って自由民主党に投票する残留派も存在します。
結局のところ、今回のイギリス総選挙は予想が難しいのです。
したがって、私の予想が外れても謝罪記事をわざわざ出すということはしませんし、予想が当たっても自慢することはないでしょう。