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日本とフィリピンが準同盟国になり対中包囲網を形成か。軍事戦略とは

投稿日:

フィリピン

大変お世話になっております。
反逆する武士

uematu tubasaです。
初回投稿日時:2023年11月5日(令和5年11月5日)

日本がフィリピンにレーダーを供与

岸田文雄首相は3日、フィリピンを訪問し、首都マニラでマルコス大統領と会談した。
同志国軍を支援する枠組み「政府安全保障能力強化支援(OSA)」の同国への初適用や、自衛隊と比軍の相互往来をスムーズにする「円滑化協定(RAA)」の締結に向けた交渉入りで合意した。
(中略)
首脳会談では、4月に創設されたOSAの枠組みをフィリピンへ初めて適用し、比軍の海洋状況把握能力の向上に資する機材として計約6億円相当の沿岸監視レーダーシステム5基の無償供与で合意した。

引用元:日本、フィリピンにレーダー5基を供与 計6億円相当

2023年11月3日、岸田総理はフィリピンを訪問し、フィリピンとの準同盟関係の構築に向け前進しました。

政府安全保障能力強化支援(OSA)」をフィリピンに適用し、沿岸監視レーダーシステム5基を無償供与するとのこと。

なぜならば、シーレーンに面している島嶼国家であり、台湾の隣であるため、バシー海峡に極めて近いからです。

我が国日本として、中国の侵略的海洋進出には手を焼いておりますので、対中牽制のために、フィリピンを利用するべきです。

素晴らしいご判断だと思います。

さらに言えば「部隊間円滑化協定(RAA)」の締結に向けた交渉も行うことで合意しました。

具体的には、自衛隊とフィリピン軍が相互往来をスムーズにするための協定を結ぶために話し合いをしましょうということです。

これまで、我が国日本において「部隊間円滑化協定(RAA)」を締結していたのは、イギリスとオーストラリアでした。

※参考:日本・オーストラリア部隊間円滑化協定

※参考:日本・イギリス部隊間円滑化協定

これは同盟の一歩手前の軍事協力関係を結ぶということであり、フィリピンは準同盟国となるでしょう。

私はフィリピンと相互訪問軍協定を結ぶべきとかつて主張していましたが、それがほぼ実現しそうな勢いです。

※参考記事:アメリカの核戦略が見直され、フィリピンとの同盟関係は維持されます

大型巡視船を供与していた日本

岸田総理は訪問先のフィリピンで、中国との領有権問題の最前線に立つ沿岸警備隊を視察しました。
南シナ海や東シナ海の安全保障環境が厳しさを増すなか、フィリピンへの関与を強め、中国に対抗したい考えです。
(中略)
岸田総理は、日本が円借款で供与した大型巡視船を視察したほか、海上保安庁で研修を受けた沿岸警備隊の職員らと面会し、「海洋の安全保障に貢献されることを願っています」と激励しました。

引用元:岸田総理がフィリピン沿岸警備隊を訪問 日本供与の大型巡視船を視察 中国念頭に関係強化

我が国日本はかねてより、対中牽制という意味合いでフィリピンへの関与を強めていました。

岸田総理は、かつて日本がフィリピンへ供与した大型巡視船を運用している沿岸警備隊を視察した模様です。

こういった地味な行動の積み重ねが外交であり、対外政策の醍醐味と言えます。

軍事戦略で計算できない士気、国民世論、部隊運用(練兵度合い)

小泉:ロシアがウクライナに攻め込む場合を考えると、まずロシア軍はウクライナの社会でゼレンスキー政権にどれほど支持があるのか分析したはずです。
ロシアの情報機関には自前の調査会社があり、それを使って国内で世論調査するし、敵国でも民間の会社を装って調査をする場合があります。
ロシアにしてみれば、わが軍が圧倒的。
ゼレンスキーの支持率は下がっていて、ちょっとつつけば激しい戦争になることなく瓦解するだろう、と見積もって攻めた。
ところが、ロシアが攻めてきても諦めなかった。

北野:調査に失敗していたと。

小泉:国民や軍の士気など、定量化できないものの分析は難しいです。
あるいは、ウクライナの将軍たちがどのくらい上手に軍を動かせて、前線の兵隊がどれほど頑張ってくれるか。

引用元:ロシアのウクライナ侵攻は、なぜ起きたか? 専門家が語る「これからの安全保障」

本日、フィリピンとの準同盟の話で終わりにしようと思いました。

しかしながら、小泉先生がかなり興味深い、軍事戦略の記事を見つけたのでご紹介します。

ウクライナロシア戦争(宇露戦争)にて、なぜプーチン大統領が開戦を決意したのかという文脈で上記のように説明されています。

要するに、プーチンはロシアの諜報機関出身なのに、対外的な情報分析を間違えてしまったかもしれないとのこと。

士気、国民世論、部隊運用(練兵度合い)これらは定量化できない要素であり、分析は困難です。

したがって、戦争には不確実性が必ず伴います。

私個人としては、プーチン大統領は、耳が痛いけど良質な情報を届ける人間を身近に置けなかったのではと予想します。

軍事戦略や抑止という概念には人間らしさが必要

軍事戦略家は血も涙もない連中と思われがちですが、むしろ人間性がないと抑止理論は考えられません。
「相手は何が嫌なのか」がわかるから抑止できる。
本当の冷血漢は、軍事戦略をつくれないのです。

引用元:ロシアのウクライナ侵攻は、なぜ起きたか? 専門家が語る「これからの安全保障」

いわゆる左翼の人間と軍事戦略を語れないのは、これも一つの要因なのではないかと。

本来人間に備わっている人間性が欠如しているから、軍事戦略を語れない、作れないということなのかもしれません。

軍事戦略で意見が違う、アプローチの仕方が違うということは十分理解できますし、そういった方々を私は尊重します。

しかしながら、軍事戦略を述べることに対して批判的な人間のことは本当に理解できません。

なぜならば、人の命を軽んじているとしか思えないからです。

相手の立場を理解し、何が嫌なのかを理解し、それを勇気を以て実行することで、戦争を抑止するべきです。

そのためには、軍事戦略について議論を積み重ね、より良い戦略へアップデートするという作業が欠かせません。

今後とも、兵站や戦略という領域において、ブログで取り上げていきたいと思います。

以上です。

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