大変お世話になっております。
反逆する武士
uematu tubasaです。
初回投稿日時:2024年6月1日(令和6年6月1日)
先月下旬は怒涛の日々でございまして、ブログ更新できませんでした。
本日も多忙なのですが、今回は円安是正為替介入を取り上げたいと思います。
9兆円以上の為替介入規模と判明
財務省は31日、4月26日から5月29日の為替介入実績を公表した。
引用元:円買い介入9.7兆円、過去最大 4〜5月の実績公表
介入総額は9兆7885億円だった。
4月29日と5月2日に実施したとみられる円買い・ドル売りの介入を反映しており、2022年10月以来およそ1年半ぶりとなる。
過去の円安局面での介入と比べて過去最大となった。
外国為替市場の動向を注視していた私としては、とても驚いたことを覚えています。
日本銀行は財務省の指示を受けて、大型連休中の為替介入に踏み切りました。
なぜならば、市場参加者が少なくなるお休みの間に為替介入できれば、少ない資金で大きく為替レートを動かせるからです。
※参考:外国為替平衡操作の実施状況(令和6年4月26日~令和6年5月29日)
その結果、USドルと日本円の為替レートが160円水準から、一気に円高となりました。
円高に振れた後は、じわじわと円安方向に傾きましたので、あまり効果が無いという意見もあります。
しかしながら、円安が円安を呼ぶという金融不安定性に対するエンジンブレーキにはなったのではないかと。
為替介入は二度実施される
4月29日はドル/円が160円台へと上昇した後に154円半ばまで急落。
引用元:為替介入9.7兆円 財務省が4─5月の実績発表 22年秋の規模上回る
5月2日は米連邦公開市場委員会(FOMC)を経た後、ニューヨーク市場の引け前後に157円台から153円に急落した。
取引が薄いタイミングで、「参加者が油断した時間帯に実施し、介入効果の増幅を狙った可能性もある」と上野氏は指摘する。
上記引用元記事によると、1回目の円安是正為替介入の結果、160円から154円半ばまで円高になりました。
さらに2回目の円安是正為替介入では157円から153円まで円高が進行しました。
仮に、1回目と2回目の為替介入規模がどちらも約4兆9000億円規模だったとするならば、約1兆円で1円動かせたことになります。
変動為替相場制を採用している我が国日本にとっては、貴重な前例と経験が手に入ったと解釈できます。
外貨準備高の変化に着目したい
介入の原資については財務省が6月7日に発表する5月末の外貨準備高で明らかになる。
引用元:政府・日銀の為替介入、過去最大の9.8兆円-29日までの1カ月間
4月末時点では政府が保有する外貨準備約1兆2790億ドル(約200兆円)のうち、介入に直ちに投入できる預金は1577億ドル、米国債などで運用される証券は9780億ドルだった。
4月末の外貨準備の預金から10兆円を引くと残りは約14.7兆円だが、熊野氏は、政府は米国債を売らない形での資金調達手段を考えるだろうと指摘。
「市場で言われてるように、預金の残高が制約である説は必ずしも当たらない」との見方を示した。
円安是正為替介入となれば、注目されるのがその原資です。
我が国日本の外貨準備高がどれほど減ったのか、アメリカ国債保有額は減ったのかを分析する必要があります。
有識者は、アメリカ国債を売却せず、手持ちの外貨で円安是正為替介入を行った可能性を示唆しています。
FRB(アメリカ連邦準備制度理事会)が慎重に政策金利を引き上げ、量的引き締めを行っている最中です。
したがって、日本のみならず、諸外国の政府筋にアメリカ国債を売却されるのは政策運営に支障が出るかもしれません。
財務省が2024年6月7日に外貨準備高を公表しますので、まずはその発表を待ちたいと思います。
戦力の一括投入で円安を是正しつつ給付金を支給せよ
私個人としては、円安を是正するということは輸入物価を抑制するという意味でも必要なことだと思います。
このような場合、外貨預金をすべて吐き出してもいいと思いますので、戦力の一括投入を決断していただければ幸いに存じます。
可能であれば、1USドル=120円台まで円高を進めていただくのがよろしいかと。
外貨で資産運用している個人投資家(私を含む)としては大損かもしれませんが、国民生活の方が大事なのでご容赦いただきたいです。
また、外貨売りの自国通貨買いというオペレーションなので、日本円を手に入れることができます。
物価対策として、特別定額給付金第二弾をお願いします。
今回の為替介入に関しては率直に財務省及び鈴木俊一財務相を評価するべきではないでしょうか。
イエレン財務長官の発言は常識の範囲内
イエレン米財務長官は23日、為替介入について「日常的に使われる手段ではない」と述べた。
引用元:為替介入「日常的手段でない」 イエレン氏、G7前に再び日本牽制か
「介入は極めてまれであるべきだ」とする立場も改めて表明し、あくまで例外的な手段であることを強調した。
かねてより、アメリカのイエレン財務長官は「為替介入は極めて稀であるべき」との認識を示しておりました。
常識の範囲内の発言であり、何ら問題発言ではありません。
もし、日本が本当にあり得ない規模の為替介入を日常的に行っていたら、為替操作国として認定されてもおかしくは無いのです。
したがって、アメリカの財務長官として適切な発言と言えます。
日本を名指しで非難するという発言ではないので、我が国日本が過剰反応するべきではありません。
反逆する武士も円安是正為替介入を実施
さて、私も財務省と連動する形で、円安是正為替介入を実施しました。
2024年5月中ではありますが、レバレッジETFを売却することで大量のUSドルを得ることができました。
したがって、現物のUSドル売り、現物の日本円買いに踏み切りました。
これ以上の言及は、私生活や今後のブログにも影響があるので、差し控えます。
ブログだけではなく、日本の通貨防衛のために身を削ったということだけは、読者の方々にご理解いただきたいです。
以上です。