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反逆する武士
uematu tubasaです。
初回投稿日時:2019年8月10日(令和元年8月8日)
ほっともっとが一部閉店する
弁当店「ほっともっと」などを運営するプレナスは9日、ほっともっとの直営190店舗を9月以降に閉店すると発表した。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO48457010Q9A810C1ACYZ00/
閉店に伴う原状回復費用などが響き、2020年2月期の連結純損益は8億3000万円の赤字となる。
お弁当を店頭販売している「ほっともっと」の直営店が190店舗が9月以降に閉店することが報道されました。
閉店に伴う原状回復費用などで、純損益は8億3000万円の赤字になるとのことです。
弁当店「ほっともっと」だけの損失だけではないと思いますが、 プレナスは重大な岐路に立っていると思います。
ほっともっとの賃金は最低賃金スレスレだった
ほっともっとのホームページを見たところ、パートとアルバイトの募集ページが出てきておりました。
例えば、東京都の店舗での就業を希望する場合、時給が1000円を超えるのがほとんどでした。
参考URL: http://wk.hottomotto.com/csaiyo/id7q/pc_job/list/HOTTOMOTTO/knto/tokyo
東京の最低賃金は、平成30年10月1日以降においては985円です。
最低賃金をやや上回るほどの時給を提示していたということになります。
ほっともっとの業態として、店内作業があり、接客があり、配達があるというところで、人手を確保するのは大変だったのではないかと推察します。
お叱りを受けること覚悟の上で申し上げますが、時給を1500円以上に設定しないと、人材確保は難しいのではないかと思います。
ほっかほっかの時からファンでした
私は宮城県の片田舎出身ですが、家族で何か手軽にお弁当を買おうとするなら、ほっかほっか(ほっともっとの旧称)のお弁当でした。
何らかのイベントで、母親がお弁当を用意できない場合はほっかほっかのお弁当だったので、とても嬉しく楽しみだったという思い出があります。
弁当専門店のお弁当はやはり質が高くて、子供心に素晴らしい店だなと思っていました。
宮城県の片田舎となると、弁当専門店はほっかほっかだけで、競合他社が存在しないため、そこそこお客が入っていたように思います。
ただ、時代が外食から中食(外で購入して自宅で食べる)へ移行するに従い、競合他社が増え、都市部だとデパ地下などがございますので、経営環境は悪化の一途だったのではないでしょうか。
ほっかもっとが再興するには
時給を1500円にすること、配達を止めること、都市部ではなく地方に重点的に出店して、できれば国道沿いに出店すること、弁当の質を上げることを地道にやるしかないと思います。
私の地元でも、国道沿いに店舗があるかないかで客の入りが全く違いますからね。
私のお気に入りのラーメン屋が一時閉店
さて、人手不足の影響は何も弁当屋さんに限ったお話ではございません。
私のお気に入りのラーメン屋さんでも人手不足は悩みの種であり、その影響で一時閉店したお店もございます。
私のインスタグラムをご存知の方は納得だと思いますが、私はラーメン二郎系やガッツリ系のラーメンが好物です。
その中でも、出張の帰りに立ち寄った『ファットン』が人手不足のために一時閉店することになったのは衝撃でした。
いわゆるF系ラーメンを出すお店でして、ハマる人は大好きになること必定のお店です。
私も頻繁にはいけないのですが、出張のときには電車を乗り継ぎした帰りに途中下車してでも行きます。
おそらく寸胴を使ったスープの仕込みが大変だったのではないでしょうか。
近くには神奈川大学もありますが、バイトを確保することが難しかったようです。
人手不足がラーメン屋経営を変える
ラーメン屋も人手不足が深刻であり、一時閉店するという事態にまで発展することもあります。
ただ、その影響である意味ラーメン屋に「産業革命」が起ころうとしているように思えます。
以下の記事をご覧ください。
味噌製造の青源味噌(宇都宮市)は水やお湯で溶くだけで作れる飲食店用のラーメンスープを神奈川県のラーメン店と共同開発した。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO48280650W9A800C1L60000/
従来は豚などのガラスープで溶く味噌ダレを作ってきたが、老舗の味噌の味を生かしタレとスープを一体化させた。
ラーメン業界では人手不足やコスト増が課題になっており、作業量やコスト削減が見込める商品として売り込む。
ラーメン業界においてスープ作りが一番大変です。
様々な具材を用意して、長時間煮込むことがあるからです。
※ラーメンの種類によっても異なります。
それをできるだけ簡単にして、人手不足解消やコスト削減につなげようとしている取り組みがございます。
調味料(上記記事においては味噌)とタレを一緒に製造して、水を加えて加熱するだけで、ラーメンのスープができるという代物です。
こうすればラーメン屋において、ある一定水量を加えて加熱すれば、ラーメンのスープが簡単にできますし、味の均一化が図れます。
最近では「家系ラーメン」のチェーン店が工場で大量生産した冷凍スープを各店舗に配達して、温めてからお客に提供するという業態もあります。
ラーメン店にも合理化という名の産業革命が起ころうとしているようです。
私としては、味さえ落ちなければ、是非とも合理化されたラーメンにしていただければと思います。
人手不足は日本人の食を変えます。
決して日本経済という大きな話ではなく、我々の足元の話なのです。