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現代貨幣理論

米山隆一の現代貨幣理論が酷い。貨幣創造を理解せず、主張を捏造する

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現代貨幣理論

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uematu tubasaです。
初回投稿日時:2019年9月14日(令和元年9月14日)

米山隆一の現代貨幣理論批判が酷い

預金が貸し出しを作るのか、貸し出しが預金を作るのかも同じ話で、同じ物事をどちらから見ているかに過ぎません。
標準的経済学でも預金が貸し出しによって生まれると考えることもあり、特段新しい考え方ではありません。

https://webronza.asahi.com/politics/articles/2019051500003.html

本日は、米山隆一氏(以下敬称略)の現代貨幣理論批判を取り上げていきたいと思います。

はっきり申し上げて、酷いの一言に尽きます。
まず「貨幣創造」を全く理解していないということです。

今までの銀行の貸出における通説であった「信用創造」について説明しつつ「貨幣創造」との違いも説明しましょう。

【信用創造のプロセス】

First Step

とある日本人(A)が銀行に100万円預けました。
バランスシートにおいては、銀行にとっての負債が100万円(預金)増加し、資産が100万円(現金)増えました。

日本人(A)の資産が現金100万円から預金100万円に代わります。

Second Step

その後、銀行はとある日本人(B)に、預金の内、90万円を貸しました。
バランスシートにおいては、銀行にとっての資産が90万円(預金)増え、それと同時に負債が90万円(預金)増えました。

日本人(B)は負債が90万円増え、資産が90万円(預金)増えました。

Third Step

日本人(B)は80万円を全額引き出しました。
その後、80万円で、国内旅行ツアーに申し込みました。
旅行代理店(C)はその80万円を銀行に預けました。

バランスシートにおいては、日本人(B)の資産は10万円(預金)になり、旅行代理店(C)の資産は80万円(預金)になりました。

銀行は、日本人(B)に対する負債は80万円(預金)減りましたが、旅行代理店(C)への負債は80万円(預金)増えました。

Fourth Step

銀行は、とある日本人(D)に、総預金額90万円のうち、80万円を貸出ました。

バランスシートにおいては、銀行の資産が80万円(貸出)増えて、負債が80万円(預金)増えました。

日本人(D)は負債が80万円(借入)増えて、資産は80万円(預金)増えました。

某国立大学で学んだ信用創造だと、銀行にお金が預けられることからスタートし、その預金を元手にお金を貸し付け、世の中のお金がどんどん増えるという説明がなされます。

ただ、預金という元手という制約があるため、預金額以上の貸付ができないという説明でもあります。

井上純一氏(以下敬称略)が出版したキミのお金はどこに消えるのか』でもそのような説明がなされています。

上記の「信用創造」は全くの嘘でした。

現実の金融においては「貨幣創造(Money Creation)」が発生しておりました。(参考記事:イングランド銀行の季刊誌『現代経済における貨幣創造』より)

民間銀行では、民間企業や個人に対してお金を貸す際に、預金という制約がありません。
民間銀行において銀行預金は有限ではありませんでした。

貸出先の預金口座に貸出額に等しい預金を書き込むことにより、無からお金が創造されます。

いわゆる万年筆マネー(最近ではキーボードタッチ・マネーと呼称するのが適切)のことです。

これを貨幣創造と言います。

逆に、借金を返済するために口座から預金が無くなった場合は、貨幣破壊と言います。

無から生まれたお金が消滅することから、この呼び方は妥当と言えます。

貨幣創造前と貨幣創造前のバランスシートを比較してみましょう。
とある民間銀行がとある民間銀行に1000万円を貸出する場合を想定しています。

預金とは、民間銀行にとっては負債に該当します。
民間企業の資産と同じだけの負債が創造されます。

この貨幣創造は、MMT(現代貨幣理論)を批判している有識者ですら認めていることです。
参照元:MMT(現代貨幣理論):その読解と批判

財政赤字を止めて、均衡財政だと?

そのため、インフレが発生したら何とか対処しなければならないのですが、ここでMMT論者は、「例えば『インフレ率2%となったら財政赤字を終了する』と言う法律を作ればいい。そうすれば民主主義的にインフレを退治できる」という6にそった主張をしているわけです。

https://webronza.asahi.com/politics/articles/2019051500003.html?page=3

インフレ赤字が2%となったら、財政赤字を終了する?
誰がそんなこと主張しているのでしょうか。

私は米山隆一の論考にて紹介されている中野剛志氏(以下敬称略)の記事も読みましたけれども、そんな主張していませんよ?

そもそも、財政赤字を止め、均衡予算にするということは緊縮財政への回帰ですから、その影響でデフレ経済に逆戻りという可能性が濃厚です。

正気の沙汰ではございませんよ。
適正基準のインフレになったら、政府支出を増やすのを止めるということを勘違いしたのではないかと推察します。

例えば、政府支出を増やしたところ、財政赤字が100兆円になったとします。
その場合、インフレ率が4%を超えていたら、政府支出を来年は増やさないということでインフレ率の沈静化を図ります。

仮に、政府支出が120兆円だったら、来年も120兆円とさせていただき、民間企業の供給能力拡大に期待するということです。

インフレ経済というのは、供給よりも需要が多い経済ですから、民間企業が積極的に供給を増やしさえすれば、インフレは沈静化します。

景気の自動調節機能も我が国日本の経済には備わっておりますから、自然と税収も増え、需要を抑制します。

真っ当な批判してくれ

最後になりますが、真っ当な現代貨幣理論批判をしてほしいと切に願います。
柴山先生だけですよ。
現時点では。

以上です。

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