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就業保証プログラムを推進したいからベーシックインカムを貶めるのか

投稿日:

現代貨幣理論の基礎
uematu tubasa著『現代貨幣理論の基礎

大変お世話になっております。
反逆する武士

uematu tubasaです。
初回投稿日時:2021年9月4日(令和3年9月4日)

就業保証プログラムの改良版「ベーシックジョブ」

ベーシックジョブは、JGPに日本の雇用システムの特徴であるキャリアラダーの側面を、強く打ち出したものです。
具体的には政府の赤字支出によって働きたい人全てに仕事を提供しつつ、キャリアアップのための資格取得の機会を保障し、賃金の継続的な上昇につなげる仕組みまで整備するというものです。

引用元:MMTによる究極の経済政策「JGP」を日本に導入せよ=今枝 宗一郎(自民党衆議院議員)

自民党衆院議員の今枝宗一郎氏(以下敬称略)は現代貨幣理論(MMT)に基づく就業保証プログラムを改良したベーシックジョブを提唱し、新型コロナウイルスの感染拡大によって停滞した経済を活性化させるべきとの主張をしているようです。

就業保証プログラムとは、簡単に言えば、日本政府や地方自治体が「最後の雇い手」としての機能を果たし、就業を希望する全ての失業者に仕事を与え、統一賃金と社会福祉を支給するという政策のことです。

完全雇用(非自発的失業がほぼ無い)を目指し、景気悪化に伴う失業リスクをできるだけ緩和して、好景気には就業保証プログラム参加者から民間企業に労働者が移るので、景気の自動調節機能も期待されます。

話を戻しますと、今枝宗一郎はベーシックジョブを提唱し、キャリアラダーの側面を強調した制度を整備するべきとの主張のようです。
キャリアラダーとは何かわかりませんでしたので、調査してみました。

「キャリア(経歴)」と「ラダー(はしご)」のふたつの言葉を組み合わせた、キャリアアップを目指すためのキャリア開発のプランをキャリアラダーといいます。
仕事の内容を難易度や賃金に応じて細分化し、職務の内容やスキルを明確にしてステップを踏むことができるよう能力開発の機会を提供する仕組みです。

引用元:キャリアラダーとは? ラダー制度の効果とキャリアパスとの違い

要するに、就業機会を提供するだけでなく、能力開発する機会も提供するというのが、ベーシックジョブのようです。

具体性が乏しいベーシックジョブ

まず、率直に申し上げて、あまりにも具体性が無いと言わざるを得ないです。

就業機会を誰にでも提供するのは良いですが、どんな仕事をしてもらうのか明確ではありませんし、ベーシックジョブに参加する際の統一賃金はどの水準に設定するのかというのは明確化していただかないと賛成できません。

就業保証プログラムでも同様の懸念がございますが、統一賃金があまりにも高く設定されてしまったら、統一賃金未満で、最低賃金以上の賃金水準で雇用している中小零細企業から労働者が流出してしまう可能性がございます。

一方で、統一賃金があまりにも低いと景気悪化時の所得減少であっても就業保証プログラムやベーシックジョブに参加する失業者が少なくなり、そもそも機能しないという可能性もございます。

ベーシックインカムは社会保障撤廃型と社会保障維持・拡充型がある

ベーシックインカムは生活保護とは異なる生活保障システムです。
ですが、ベーシックインカムの基本的な視点は、現在様々に細分化されている社会保障の仕組みを、一本に集約しスリム化するという目的もあります。

引用元:MMTによる究極の経済政策「JGP」を日本に導入せよ=今枝 宗一郎(自民党衆議院議員)

今枝宗一郎は上記のようにベーシックインカムを批判しているようです。

確かに、社会保障全廃してベーシックインカムに一本化するという弱者切り捨てのベーシックインカムであれば、非難されて当然でしょう。

であれば、社会保障を維持または拡充した上で日本国民1人当たり定額給付すれば、既存の社会保障に上乗せされるだけであり、誰も損することはありません。

変動相場制を採用し、自国通貨を保有する日本政府に財政的予算制約は存在しません。
それは現代貨幣理論をご理解いただいている今枝宗一郎であればご理解いただけると思います。

したがって、社会保障維持または拡充した上でお金を配ることは可能ですし、今回の特別定額給付金で実務的にも可能であることが証明されました。

社会保障を維持または拡充した上でのベーシックインカムも存在するわけですから、その点にも言及しないとベーシックインカムを意図的に貶めているだけと判断せざるを得ません。

貨幣に対する理解不足がベーシックインカム理解を妨げるのか?

確かに、お金によって救われるものがあるのは事実ですが、人はそれだけで生きていくことはできません。
お金を与えられれば幸せになるかといえば、それだけではないはず。

引用元:MMTによる究極の経済政策「JGP」を日本に導入せよ=今枝 宗一郎(自民党衆議院議員)

まず、世の中お金があれば救えるものがございますし、そうではない場合もございます。
ただ、それはお金で救えるものを全て救ってからにしていただきたいのです。

お金が無くて相対的貧困に苦しんでいるシングルマザー家庭で上記のような発言ができますか?
まずは、お金を配ってください、それからお金だけでは解決できない問題について政治が対応するのが筋ではないでしょうか。

さらに言えば、行政だけではどうしても各個人の問題把握に時間が掛かりますし、正確に問題を把握できるとは限りませんし、適切な救済措置を講じることができるとは限りません。

したがって、まずはお金を配り自己解決を促しつつ、それでも駄目ならば社会保障や雇用創出などで対処するという多層的な社会構造を構築した方が良いのではないかと。

お金を保有しているか、所得を確保していないとお金の奴隷になるので、ベーシックインカムでお金に支配されない世の中を作るべきなのではないでしょうか。

貨幣に対する理解不足が根底にありますし、ベーシックインカム論者を「金の亡者」と勘違いしていませんか。

ベーシックインカムを実現して公共投資で雇用創出

どう考えてもベーシックインカムで各個人の銀行口座にお金を振り込むことで、お金で解決できる問題の早期決着を促し、生きることの安心感を与え、社会保障を維持または拡充してセーフティネットを厚くして、公共投資で雇用を創出し、賃金上昇圧力を高めるべきではないでしょうか。

ある意味真っ当な政策パッケージを提唱する人間があまりにも少ないと言わざるを得ないです。

以上です。

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