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地政学

地政学が無視される3つの理由を説明。ロシアから北方領土を奪還する

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地政学

大変お世話になっております。
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uematu tubasaです。
初回投稿日時:2019年10月26日(令和元年10月26日)

地政学が無視される3つの理由

地政学が無視される3つの理由が奥山氏のブログで紹介されており、考察されております。

1、ドイツ地政学のイメージの悪さ
2、国際政治の研究が「自然科学」よりも「社会科学的」に研究されはじめたから。

3、IT関連技術のめざましい発展

私の個人的意見を大雑把かつ備忘録的に書きたいと思います。

1に関して思うこと。

ナチスは悪いが地政学は悪くないだろう。
という常識的意見を表明したいと思います。

地理が国家の運命を決定するという地理決定理論を批判するのは理解できますが、地政学までを否定というところまで行ってしまうとやり過ぎなのではないかと。

私も地理が国家の運命を決定するというのは違うと思います。
これは明確に思います。

例えば、中東ですが、人類が石油を有効利用できなかったら、これほどまでに紛争がたくさん発生する地域になっていたとは思えません。

地理よりも、その地理から発生する資源によって国家の運命が狂っているのです。

これだけでもご理解いただけると思いますし、私が出版する地政学の本には地理決定理論を否定する主張を並べたいと思います。

2について説明したいと思います。

人文社会科学的な地政学に自然科学的な地理学を取り込むことができれば、万事解決じゃね(#^^#)

これも地政学の本に書きたいですね。
コンセプトは国公立大学の学生向けの地政学の教科書的位置づけの本にしたいです。

3について説明します。

IT関係の職種に就いている人間として言わせていただきます。
むしろITによってサイバー空間が発生したため、ITこそ地理に深く関係しています。

サイバー空間の地政学というのも今後研究対象になるでしょう。
しかも、いくらITでもITの力で陸海空宇宙空間を本質的な意味で変化させることはできません。

効率的な利活用はできますが。
したがって、ITによって地政学がその意味を失うというのは理解しがたいですね。

結局のところ、地政学の重要性は増えることはあっても減ることはないということです。

ロシアが北方領土を返還しないのは地政学的な価値があるから

ロシアが北方領土を手放さない理由を地政学で説明することができます。

北方領土は軍事的・地政学的要衝であり、返還に応じればロシアの安全保障が脅かされるからとなります。

北方領土を返還しない理由を具体的かつ詳細に列挙致します。

1、北方領土は北極海に向かう艦艇を牽制する拠点としての戦略的価値が高いから

2、オホーツク海における戦略原潜の活動領域を確保したいから

3、極東海域におけるロシア太平洋艦隊の部隊展開ルートを確保したいから

1について説明します。

地球温暖化により、にわかに北極航路や北極の資源開発が脚光を浴びております。
中国は北極圏にどんどん進出しており、ロシアは神経を尖らせています。

ロシアにとって、中国は信用できない仮想敵国ですから、当然の反応です。
そして、その軍事力を背景に中国を交渉のテーブルにつかせ、ロシア側の要求を飲ませることも可能になるでしょう。

軍事力を展開するための領域として利用価値が高いのです。

2について説明します。

現在、ロシアはアメリカとの相互確証破壊理論に基づく核抑止が成立しています。

なぜならば、オホーツク海で核弾頭搭載の弾道ミサイルを積み込んだ戦略型原子力潜水艦が自由に航行して、いつでも核ミサイルを発射することが可能であるからです。

アメリカの先制攻撃から生き残り、報復することが可能なので、核抑止が成り立っているのです。

しかしながら、北方領土を日本に返還すると、そのオホーツク海へ米軍や日本自衛隊の侵入を許し、有事において核ミサイルが発射される前に撃沈される可能性があります。

もちろん、ロシアもそうはさせじと抵抗するでしょうからそんな簡単なことではありません。

しかし、安全保障政策上、無視できるわけでもありません。

北方領土を手放したら、ロシアがアメリカの核の先制攻撃を許す結果となる可能性もあるのです。

プーチンのような戦略家がそんなこと許すはずはありません。
北方領土という地政学的重要地帯を死守してくるでしょう。

3について説明します。

ロシア海軍は太平洋へ出撃するための作戦線が必要なのです。
そうしなければ、著しく行動が制限されてしまいます。

極論ですが、行動できない海軍というのは単なる金食い虫です。
ロシア海軍が太平洋へ出撃するということは北方領土の間の狭い箇所を通り抜けなければなりません。

そんなところを米軍や自衛隊に抑えられたら、軍事作戦どころのお話ではありません。

作戦行動開始の次の瞬間に全滅ということも絵空事ではありません。

米軍や自衛隊の地対艦ミサイルはロシア軍にとって脅威ですし、歯舞・色丹に電波傍受施設などを置けば、択捉・国後のロシア軍部隊が丸裸にされる恐れがあります。

さて、理由を3点ほど列挙致しましたが、どうでしょうか。

ロシアが簡単には北方領土の返還に応じない理由が割とすっきりと頭に入ってきたのではないですか。
少なくとも私は納得できました。

ここから私が考えなければならないことです。
軍事的・地政学的に重要な北方領土をどのようにロシアから奪還するのか

言い換えれば、ロシアはどのような状態になったら日本に北方領土を返還したくなるのか

プーチンの口から、北方領土を返還したいと言わせるだけの材料を揃える必要がございます。
さて、具体的な提言をまとめるのに時間が必要ですね。

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