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反逆する武士

現代貨幣理論

貨幣の種類について整理してみた。仮想通貨は手を出すべきではない。

更新日:

川野裕司著『キャッシュレス経済

大変お世話になっております。
反逆する武士

uematu tubasaです。
初回投稿日時:2019年7月8日(令和元年7月8日)

本日は、上記の『キャッシュレス経済』を参考にして、現代における貨幣の種類について説明します。
現代貨幣理論において、最低限の予備知識として知っておく必要があると考えました。

現金(Cash)

まず、お金の種類において説明しなければならないのは現金(cash)です。
これは、硬貨及び紙幣が該当します。

我が国日本においては、日本銀行が発行する日本銀行券と日本政府(実際に製造しているのは、独立行政法人 造幣局)が製造している硬貨が存在しております。

貨幣の中で、一番流動性が高いと言えます。
流動性とは、簡単に説明するならば、使いやすさのことです。

現金を保有していて、日本国内で決済できないというところは稀です。
それに比べ、後述する電子マネーや仮想通貨などは、受け取ってもらえないところがございますので、流動性は現金よりは低いと言えます。

さらに付言するのであれば、現金とは決済時に電気が不要です。
後述する銀行預金、電子マネー、仮想通貨などは決済するときに電気や設備が必要になります。

言い換えるのであれば、緊急事態(激甚災害や戦争など)が発生して、停電してしまった場合は決済することができません。
現金とは、緊急事態のときに強い貨幣であると言えます。

銀行預金(Bank Deposit)

次にご紹介するのは、銀行預金です。
銀行預金は現金の次に流動性が高く、口座振り込み、口座引き落とし、デビットカード、クレジットカードなどを使用する際に変動します。

現代の日本においては、現金よりも圧倒的に銀行預金が流通しております。

2018年12月においては、預金が約1347兆円(出典:日本銀行 マネーストック統計のM3より)に対し、2018年末の現金は110.4兆円でした。

参考URL: https://www.boj.or.jp/announcements/education/oshiete/money/c06.htm/

M3は現金を含む預金なので、単純計算ですが現金の約12~13倍ほどの預金が存在しております。

さらに付言するのであれば、我が国日本においては「預金保険制度」が存在します。金融庁のWebページより一部引用します。

預金保険制度により、当座預金や利息の付かない普通預金等(決済用預金)は、全額保護されます。
定期預金や利息の付く普通預金等(一般預金等)は、預金者1人当たり、1金融機関ごとに合算され、元本1,000万円までと破綻日までの利息等が保護されます。
それを超える部分は、破綻した金融機関の残余財産の状況に応じて支払われるため、一部支払われない可能性があります。

https://www.fsa.go.jp/policy/payoff/index.html

本来ならば、お金を預けている銀行が破綻した場合、お金が戻ってこない可能性があるのですが、預金保険制度により1000万円までは預けたお金が保証されます。

電子マネー

電子マネーとは、電子媒体にチャージされたお金、企業が付与するポイントなどがこれに該当します。

電子媒体にチャージされたお金と言えば、SuicaやPasumoなどがこれに該当します。

私もこれらをよく利用したことがあります。
ICカードに現金をチャージして、改札口や駅構内の売店で読み取り部分にかざすだけで決済できます。

とても便利です。

駅の改札などは特にですが、決済に時間を掛けることができません。
そのためには、ICカードのデータを読み取り、改札を通過できる方が、利便性が高くなります。

また、駅周辺でのお買い物の際は、電車の時間に間に合わせるため、できるだけ時短決済を進める必要があります。
とても合理的な貨幣であると言えます。

企業が付与するポイントと言えば、Tポイントや楽天ポイントなどがこれに該当します。

これは考え抜かれた電子マネーであると言えます。

ポイントの発行元の信用があるということは前提として、ポイントを付与すれば、ポイント発行店もしくはポイント加盟店でのお買い物が促進されるので、キャッシュバック(現金払い戻し)よりも合理的なのです。

例えば、ファミリーマートにて、おにぎりを10個購入したら、100円キャッシュバックするのと、100ポイント付与するのでは、意味合いが違います。

100円キャッシュバックの場合は、そのキャッシュバックしたお金がファミリーマートで使用されるとは限りません。

100ポイントが付与された場合は、確実にファミリーマート及びTポイント加盟店にて使用されるので、お店の売り上げとして還元されます。

あえて欠点を挙げるとするならば、緊急事態においては利用が難しくなる点とポイントを利用して購入できる物やサービスの種類が少ないと消費者は利便性を感じることができないという点です。

仮想通貨(暗号通貨)

我が国日本においては、仮想通貨という名称が一般的ですが、暗号通貨というのが本来の名称なのだそうです。

本記事においては、一般名称である「仮想通貨」でお話を進めさせていただきたいと思います。

仮想通貨と言えば「Bitcoin」が有名です。

ただ、手に入れるためには、仮想通貨取引所で購入するのが一般的ですが、取引所が廃業するという事態があり、仮想通貨の価値それ自体が、漸進的に低下傾向が続いたということもございました。

仮想通貨の強みは、いつでもどこでもインターネットにつながっていれば送金できること、既存の銀行を経由した送金手数料に比べたら手数料が安いこと、

既存の金融システム(銀行での決済)の枠外で決済することができるという点が挙げられます。

仮想通貨のデメリットは、価値変動が激しいので、貨幣における価値保存機能が機能しにくいことです。

また、仮想通貨を利用するには、安全に管理するための知識が必要であり、ハードルが高いと言えます。

そして、AIや超高性能なコンピュータによるサイバー攻撃で脆弱性を突かれる可能性があります。

私はIT業界の人間であり、仮想通貨について最低限の知識は持ち合わせておりますが、仮想通貨を利用するのにはハードルが高いと感じてます。

一般人であれば、クレジットカードやスマホ決済でやり繰りした方が賢明と言えるでしょう。

国際的なビジネスを展開していて、既存の金融機関を経由した決済を頻繁に行い、送金手数料を毛嫌いしている方々以外には仮想通貨の利用をお勧めできません。

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